端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

我を振り回す男

2009-07-03 22:52:50 | BASARA
「俺様、最強~!!!!」

殴る。
蹴る。
倒す。

「それっきゃねぇだろ!!」

その男、敢えて空気を読まない

「いざ、尋常に」
「勝負っ!!!」

蒼紅の一騎打ち。
双方ともに意気も最高潮というところで。
雑に現れたのは。

「俺様がもらったぁあああ!!!」

勢いよく櫓を振り下ろす。
飛び上がって、重力を加えての攻撃を。
政宗は、真正面から受け止めた。

「…っが!! 重っ!!」

足が地面にめり込む。
力が拮抗し、双方引かず。
雑に現れた男の方が、急に力を抜き。
後ろへ飛びす去った。

「やめた、やめた。 つまんねぇ~の」

本当につまらなそうな顔をして。
あっさりと踵を返してしまう。

「待てっ!! このままで済むと思うか!!」

幸村がひと突き。
するどい一線が男に迫る。
だが、その攻撃が当たる寸前に。
男はくるりと前回り。
尻を叩いて、あっかんべぇをしてみせる。

「ばーか、ばーか!」

残された蒼紅は口を揃えて。
呆然と、こう言うしかなかった。

「「何だ…、あれは」」


「はい、犬千代様」
「あ~ん」
「勝負勝負勝負!!」

「よ~っし、ぴっかぴかだぞ忠勝!」
「……!?」
「おりゃあああああ!!!」

「いいひよりですね」
「ええ、ええ」
「まかり通ぉる!!!」

「俺様最強~…ぶっ!」
「む…、何か当たったか?」
「ただの猿さ、秀吉」

秀吉の拳は、図らずも。
日本を救ったという。

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問題。
空気を読まなかったのは誰でしょう。

A.宮本武蔵 B.豊臣秀吉 C.真田幸村

武蔵をプレイしないと分からないネタ満載ですが。
大丈夫ですよね?
通常攻撃4撃めで「前回り」
挑発で唾はいて、戦いの最中に「や~めた」と放棄。
扱いやすいけど、好きになれない人種です。

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