端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

誰が味方なのか

2006-11-22 15:47:05 | テキスト(よろず)
どういうつもりで近付いてきたの?
何のために優しくするの?
言っていることは本当かしら?
信じられるだけの材料はないわね。

今でも思い出すのはあの光景。
幼い弟を連れて必死に生きてきた。
半端者だと気付かれないように。
隠れ、怯え、移動する毎日。
苦しくて、悔しくて、悲しくて。
ねぇ、想像出来る?
今まで優しかった人達が。
私達の正体を知った直後のあの表情。
”落ち込む”なんてそんな生易しいものじゃない。
本当に”無”の表情になるの。
あの顔を見るたびに、私は疑うようになった。
「言葉ではどう言っていても、本音はどうだか分からない」ってね。

そもそも生きている人種の全てが共存するなんて無理なのよ。
こんなに憎しみあい、なじりあっている。
種族が違う、ただそれだけで。

悲しいわね、”人間”は。

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