ある日の日曜日。
当たり前のように集まって。
当たり前のように笑いあって。
そうすることが。
楽しくて。
でも。
僕は彼らの輪に入れているか。
不安で。
戸惑って。
君と僕と仲間と
「チキチキ第一回わくわくお楽しみ会~」
「また迷惑なものを……」
「日常を笑顔に絶えない生活にしたいじゃない?
それには、やっぱり親睦会でしょ~?」
夏目残夏は、紙芝居をみせながらウキウキと説明する。
イラストには「面白ければNo.1」の文字。
胡散臭そうに渡狸卍里は覗き込む。
彼の勘は何かを感じ取っているようで。
うっすらと青ざめている。
それよりも、僕は笑顔を絶やさずに傍にいる御狐神双熾が気になっていた。
何が楽しくて、横にいるのだろう。
「僕は、凜々蝶のお側にいるだけで楽園の域に達せます」
「心を読まないでくれるか」
「じゃあ、渡狸ぃ、盛り上げてー」
「俺ぇ!?」
また夏目さんが無茶振りをしている。
というか、お楽しみ会は決行なのか。
「ホラホラ、時間ないんだから」
「無理!いきなりとか無理!!」
「いけるってー、ねー?」
「……がんばろ、渡狸」
「えー…」
渡狸くんはつくづく髏々宮カルタに弱い。
彼女に言われれば、まさに精一杯の努力をしてみせる。
それが空回りして、夏目さんにイジられて。
……いいのか、それで。
「凜々蝶もなんかやればー?」
「ぼ、僕は無理だぞ!?」
「困った凜々蝶様も素敵です」
「撮るな!近付くな!」
「そう仰らず」
水を得た魚の如く御狐神くんがケータイを構えて近付いてくる。
あっはっはっ、と笑っている反ノ塚連勝が憎たらしい。
君が僕に振ったせいで、御狐神くんのスイッチが入ってしまったんだぞ。
「君が何かやればいいだろう!?」
「だって俺、望まれてないしー」
気怠そうに頬杖を付いている反ノ塚。
ええい、忌々しい!!
「アンタ、可愛くないしね」
「え?俺、可愛くね?ここら辺とか」
「ポニテっていうのは、むっさい男じゃ魅力半減なの、なめんじゃないわよ」
「そんなもん?」
反ノ塚に向けて雪小路野ばらの主張が炸裂する。
この人の言っていることの半分は理解できない。
というか、したくない。
時々、鼻血を出しながら手を握りしめてくるのと関係がありそうだ。
「待たせたな、肉便器ども!!
これから、出張る気な私はS!!」
颯爽と登場したのは、青鬼院蜻蛉。
常に仮面で目元を隠す自称S属性。
右手を前に突き出すいつもの決めポーズを。
「寂しかったんだねー、かげたん」
「はいはい、仲間に入れてあげるから座ってー」
夏目さんと反ノ塚は、椅子を引いてスルーする。
大人しく席に座るあたり、本当に寂しかったんだろうか。
「じゃあ、かげたんも来たし仕切り直そっか」
「ふむ、何をする?SM判定か」
「誰得だよ」
青鬼院の扱いは、反ノ塚に任せよう。
僕には無理だ。
ところで。
「なんで御狐神くんは、ビデオカメラを構えてるんだ?」
「これが構えずにいられましょうか」
「頼むから構ってくれ」
「…渡狸、はい」
「…カスタード?」
「うん」
髏々宮さんが御狐神くんには見向きもせず。
渡狸くんにおやつのカスタードクリームを差し出した。
助けてくれとは言わないが…。
本当に彼女はマイペースだ。
「そーたん、僕もぉ、カメラに収めて欲しいなぁ」
「遠慮致します、テープがもったいないので」
「ケータイでいいからぁ」
「あいにく、夏目さんに割く容量はないんですよ」
「えー?でも、そんなそーたんが好き☆」
「君もタフだな…」
夏目くんと御狐神くんのやりとりにげっそりとする。
彼らの気温さには慣れたと思っていたが。
少し冷た過ぎやしないか?
というか、撮ってもらってどうするんだ?
「凜々蝶ぉ、笑え笑え」
「これが笑える状況か!?」
「笑わないと余計レアだっつって、終わんねぇぞ?ミケだもん」
「う……」
「いえ、どうあってもやめませんが」
「いや、やめてやれよ」
「可愛すぎるので無理です」
「あー…、わりぃ、凜々蝶。
こんな澄んだ瞳でこう言われちゃ止めらんねぇわ」
「止めてくれ!!」
「反ノ塚!!止めるなら、私が写真に収めるまで待って!!」
「君もか!!」
「もう勝手にすればいいんじゃね?」
「諦めるな!!」
雪小路さんは鼻血を流して息が荒いし。
御狐神くんはいつも通り撮影を続けているし。
反ノ塚は止めるのを諦めてしまった。
君は唯一の良心なんだから負けないでくれ!
「かげたん、参加しないの?」
「許婚殿は視姦するに限る、……というのは冗談だが。
遠目からの方が面白い」
「……そっか。えらいね、かげたん」
「……俺が入っては、許婚殿が笑えないからな」
この時、僕は知らなかったのだが。
青鬼院はこのじゃれあいに混ざるのを遠慮したのだそうだ。
いつもは無遠慮に混ざってくるのに。
その気遣いに感謝しつつも、それを常にやってくれればとも思う。
まぁ、それでは青鬼院らしくないが。
「あーもー!埒が明かない!どうすれば収拾がつくんだ!?」
僕はたまりかねて叫んだ。
撮影会が終わらず、相変わらずの御狐神くんだったからだ。
少ししつこいぞ、君は!
その時、静かな声が部屋に響いた。
「スイーツ…」
音量は決して大きくはなかった。
にも関わらず、間違いなく聞き取れた。
「え?」
「スイーツに国境なし」
僕は戸惑って「え?」と言ってしまう。
今の流れから想定できない言葉だったからだ。
しかし、髏々宮さんは強い意志を持って発言している。
「か、カルタ?」
「みんなで、おやつ、食べよ?」
髏々宮さんは席を立ってどこかへと消える。
次に現れた時に持っていたのは、両手いっぱいの茶色いもの。
「ど、どら焼き?」
「蜻様、甘いの得意じゃないから」
はい、とどら焼きをひとつ渡される。
反時計回りで配っていく。
「……俺のカスタード入りだ」
「抹茶の方がいい?」
「いや、別に…」
渡狸くんは食べる時、二つに割る。
誰かと分けて食べることが多いから付いた癖だと言っていた。
僕は両手で持って口元に運ぶ。
特に分け与える習慣はないからそのままだ。
「いいわー、凜々蝶ちゃん!
どら焼きをかじる仕草、メニアック!!」
「おー、喜んでる喜んでる」
「凜々蝶様、本当に麗しい」
何か聞こえるが、僕はどら焼きを食べ続ける。
無視だ、無我の境地に至れ、僕。
取り合うだけ体力の無駄だ。
それよりも反ノ塚。
ストッパー役を諦めてしまったのか。
『お前もか、ブルータス!』と言いたい気分だ。
「うむ、このどら焼きの甘みはMだな」
「あー、こし餡だぁ。
カルタちゃん、僕の好み、よく知ってたね」
「食べ物は美味しく食べるべき。
みんなの好みはリサーチ済み」
髏々宮さんの言葉にハッとする。
『みんな』
自分だけでなく、文字通り全員のことだ。
全員の好みを知っている。
それは、積極的に誰かを知ろうとしなければなし得ない。
「……髏々宮さんはすごいな」
「? なんで?」
「僕はみんなのことを知りたいと思いながら、何もしていない」
僕は人付き合いが苦手だ。
そのくせ、誰かと関わりたくて。
素直になれず、『悪癖』が出て、落ち込んで。
僕は彼らの輪に入れているか、だと?
入れるわけがない。
僕はみんなを知ろうとも、教えようともしていない。
だけど。
この人たちは。
「誰でも出来ることじゃねぇよ、凜々蝶?」
「そうよ、野郎の情報なんてどうでもいいのよ」
「許婚殿は真面目すぎるな」
責められると思った。
失望されるかと思った。
僕を責めるどころか笑って、僕を見る。
蔑まれる目、冷たい目。
それしか僕は受けてこなかった。
優しい目、見守る目。
そういう表情を僕はここに来て知った。
「知りたいって思ったら、まずは近付いてごらん?」
「あ……」
「僕たちは、誰も拒絶も否定もしないよ?」
「…うん、ありがとう」
夏目さんの言葉で気持ちが楽になった。
そうだ、今からでもいい。
彼らのことを。
『仲間』のことを知りたい。
みんなの輪に入りたい。
「凜々蝶様がそんなに思い詰めていらっしゃるとは露知らず!!
嗚呼、なんと心苦しい!!」
当たり前のように集まって。
当たり前のように笑いあって。
そうすることが。
楽しくて。
「そう思うなら!!
いい加減カメラを止めてくれないか!?」
「写真撮影がまだです」
「ミケ、ほんと、ないわ」
僕は、この仲間たちと。
『笑顔に絶えない生活』をしたいんだ。
**************************
メゾン・ド・章樫のメイン住人がみんな好きで。
マヨナカチャットが派生した久しぶりの短編です。
行間を埋めるのが楽しかったです。
本当に自由だわ、御狐神くん。
凜々蝶だって知らないわけじゃない。
> 渡狸くんは食べる時、二つに割る。
> 誰かと分けて食べることが多いから付いた癖だと言っていた。
これは、渡狸と話さないと知りえないこと。
だから、そんなに難しく考えなくていいんだよ。
> 「スイーツに国境なし」
カルタのキャラソンから借りてます。
終始、渡狸に対してカスタード推しなのもキャラソンのせいです。
あの破壊力、マジパネェ。
> 「寂しかったんだねー、かげたん」
> 「はいはい、仲間に入れてあげるから座ってー」
海の家に行ったとき、置いて行かれた蜻蛉から来ています。
反ノ塚の包容力が大好きです。
当たり前のように集まって。
当たり前のように笑いあって。
そうすることが。
楽しくて。
でも。
僕は彼らの輪に入れているか。
不安で。
戸惑って。
君と僕と仲間と
「チキチキ第一回わくわくお楽しみ会~」
「また迷惑なものを……」
「日常を笑顔に絶えない生活にしたいじゃない?
それには、やっぱり親睦会でしょ~?」
夏目残夏は、紙芝居をみせながらウキウキと説明する。
イラストには「面白ければNo.1」の文字。
胡散臭そうに渡狸卍里は覗き込む。
彼の勘は何かを感じ取っているようで。
うっすらと青ざめている。
それよりも、僕は笑顔を絶やさずに傍にいる御狐神双熾が気になっていた。
何が楽しくて、横にいるのだろう。
「僕は、凜々蝶のお側にいるだけで楽園の域に達せます」
「心を読まないでくれるか」
「じゃあ、渡狸ぃ、盛り上げてー」
「俺ぇ!?」
また夏目さんが無茶振りをしている。
というか、お楽しみ会は決行なのか。
「ホラホラ、時間ないんだから」
「無理!いきなりとか無理!!」
「いけるってー、ねー?」
「……がんばろ、渡狸」
「えー…」
渡狸くんはつくづく髏々宮カルタに弱い。
彼女に言われれば、まさに精一杯の努力をしてみせる。
それが空回りして、夏目さんにイジられて。
……いいのか、それで。
「凜々蝶もなんかやればー?」
「ぼ、僕は無理だぞ!?」
「困った凜々蝶様も素敵です」
「撮るな!近付くな!」
「そう仰らず」
水を得た魚の如く御狐神くんがケータイを構えて近付いてくる。
あっはっはっ、と笑っている反ノ塚連勝が憎たらしい。
君が僕に振ったせいで、御狐神くんのスイッチが入ってしまったんだぞ。
「君が何かやればいいだろう!?」
「だって俺、望まれてないしー」
気怠そうに頬杖を付いている反ノ塚。
ええい、忌々しい!!
「アンタ、可愛くないしね」
「え?俺、可愛くね?ここら辺とか」
「ポニテっていうのは、むっさい男じゃ魅力半減なの、なめんじゃないわよ」
「そんなもん?」
反ノ塚に向けて雪小路野ばらの主張が炸裂する。
この人の言っていることの半分は理解できない。
というか、したくない。
時々、鼻血を出しながら手を握りしめてくるのと関係がありそうだ。
「待たせたな、肉便器ども!!
これから、出張る気な私はS!!」
颯爽と登場したのは、青鬼院蜻蛉。
常に仮面で目元を隠す自称S属性。
右手を前に突き出すいつもの決めポーズを。
「寂しかったんだねー、かげたん」
「はいはい、仲間に入れてあげるから座ってー」
夏目さんと反ノ塚は、椅子を引いてスルーする。
大人しく席に座るあたり、本当に寂しかったんだろうか。
「じゃあ、かげたんも来たし仕切り直そっか」
「ふむ、何をする?SM判定か」
「誰得だよ」
青鬼院の扱いは、反ノ塚に任せよう。
僕には無理だ。
ところで。
「なんで御狐神くんは、ビデオカメラを構えてるんだ?」
「これが構えずにいられましょうか」
「頼むから構ってくれ」
「…渡狸、はい」
「…カスタード?」
「うん」
髏々宮さんが御狐神くんには見向きもせず。
渡狸くんにおやつのカスタードクリームを差し出した。
助けてくれとは言わないが…。
本当に彼女はマイペースだ。
「そーたん、僕もぉ、カメラに収めて欲しいなぁ」
「遠慮致します、テープがもったいないので」
「ケータイでいいからぁ」
「あいにく、夏目さんに割く容量はないんですよ」
「えー?でも、そんなそーたんが好き☆」
「君もタフだな…」
夏目くんと御狐神くんのやりとりにげっそりとする。
彼らの気温さには慣れたと思っていたが。
少し冷た過ぎやしないか?
というか、撮ってもらってどうするんだ?
「凜々蝶ぉ、笑え笑え」
「これが笑える状況か!?」
「笑わないと余計レアだっつって、終わんねぇぞ?ミケだもん」
「う……」
「いえ、どうあってもやめませんが」
「いや、やめてやれよ」
「可愛すぎるので無理です」
「あー…、わりぃ、凜々蝶。
こんな澄んだ瞳でこう言われちゃ止めらんねぇわ」
「止めてくれ!!」
「反ノ塚!!止めるなら、私が写真に収めるまで待って!!」
「君もか!!」
「もう勝手にすればいいんじゃね?」
「諦めるな!!」
雪小路さんは鼻血を流して息が荒いし。
御狐神くんはいつも通り撮影を続けているし。
反ノ塚は止めるのを諦めてしまった。
君は唯一の良心なんだから負けないでくれ!
「かげたん、参加しないの?」
「許婚殿は視姦するに限る、……というのは冗談だが。
遠目からの方が面白い」
「……そっか。えらいね、かげたん」
「……俺が入っては、許婚殿が笑えないからな」
この時、僕は知らなかったのだが。
青鬼院はこのじゃれあいに混ざるのを遠慮したのだそうだ。
いつもは無遠慮に混ざってくるのに。
その気遣いに感謝しつつも、それを常にやってくれればとも思う。
まぁ、それでは青鬼院らしくないが。
「あーもー!埒が明かない!どうすれば収拾がつくんだ!?」
僕はたまりかねて叫んだ。
撮影会が終わらず、相変わらずの御狐神くんだったからだ。
少ししつこいぞ、君は!
その時、静かな声が部屋に響いた。
「スイーツ…」
音量は決して大きくはなかった。
にも関わらず、間違いなく聞き取れた。
「え?」
「スイーツに国境なし」
僕は戸惑って「え?」と言ってしまう。
今の流れから想定できない言葉だったからだ。
しかし、髏々宮さんは強い意志を持って発言している。
「か、カルタ?」
「みんなで、おやつ、食べよ?」
髏々宮さんは席を立ってどこかへと消える。
次に現れた時に持っていたのは、両手いっぱいの茶色いもの。
「ど、どら焼き?」
「蜻様、甘いの得意じゃないから」
はい、とどら焼きをひとつ渡される。
反時計回りで配っていく。
「……俺のカスタード入りだ」
「抹茶の方がいい?」
「いや、別に…」
渡狸くんは食べる時、二つに割る。
誰かと分けて食べることが多いから付いた癖だと言っていた。
僕は両手で持って口元に運ぶ。
特に分け与える習慣はないからそのままだ。
「いいわー、凜々蝶ちゃん!
どら焼きをかじる仕草、メニアック!!」
「おー、喜んでる喜んでる」
「凜々蝶様、本当に麗しい」
何か聞こえるが、僕はどら焼きを食べ続ける。
無視だ、無我の境地に至れ、僕。
取り合うだけ体力の無駄だ。
それよりも反ノ塚。
ストッパー役を諦めてしまったのか。
『お前もか、ブルータス!』と言いたい気分だ。
「うむ、このどら焼きの甘みはMだな」
「あー、こし餡だぁ。
カルタちゃん、僕の好み、よく知ってたね」
「食べ物は美味しく食べるべき。
みんなの好みはリサーチ済み」
髏々宮さんの言葉にハッとする。
『みんな』
自分だけでなく、文字通り全員のことだ。
全員の好みを知っている。
それは、積極的に誰かを知ろうとしなければなし得ない。
「……髏々宮さんはすごいな」
「? なんで?」
「僕はみんなのことを知りたいと思いながら、何もしていない」
僕は人付き合いが苦手だ。
そのくせ、誰かと関わりたくて。
素直になれず、『悪癖』が出て、落ち込んで。
僕は彼らの輪に入れているか、だと?
入れるわけがない。
僕はみんなを知ろうとも、教えようともしていない。
だけど。
この人たちは。
「誰でも出来ることじゃねぇよ、凜々蝶?」
「そうよ、野郎の情報なんてどうでもいいのよ」
「許婚殿は真面目すぎるな」
責められると思った。
失望されるかと思った。
僕を責めるどころか笑って、僕を見る。
蔑まれる目、冷たい目。
それしか僕は受けてこなかった。
優しい目、見守る目。
そういう表情を僕はここに来て知った。
「知りたいって思ったら、まずは近付いてごらん?」
「あ……」
「僕たちは、誰も拒絶も否定もしないよ?」
「…うん、ありがとう」
夏目さんの言葉で気持ちが楽になった。
そうだ、今からでもいい。
彼らのことを。
『仲間』のことを知りたい。
みんなの輪に入りたい。
「凜々蝶様がそんなに思い詰めていらっしゃるとは露知らず!!
嗚呼、なんと心苦しい!!」
当たり前のように集まって。
当たり前のように笑いあって。
そうすることが。
楽しくて。
「そう思うなら!!
いい加減カメラを止めてくれないか!?」
「写真撮影がまだです」
「ミケ、ほんと、ないわ」
僕は、この仲間たちと。
『笑顔に絶えない生活』をしたいんだ。
**************************
メゾン・ド・章樫のメイン住人がみんな好きで。
マヨナカチャットが派生した久しぶりの短編です。
行間を埋めるのが楽しかったです。
本当に自由だわ、御狐神くん。
凜々蝶だって知らないわけじゃない。
> 渡狸くんは食べる時、二つに割る。
> 誰かと分けて食べることが多いから付いた癖だと言っていた。
これは、渡狸と話さないと知りえないこと。
だから、そんなに難しく考えなくていいんだよ。
> 「スイーツに国境なし」
カルタのキャラソンから借りてます。
終始、渡狸に対してカスタード推しなのもキャラソンのせいです。
あの破壊力、マジパネェ。
> 「寂しかったんだねー、かげたん」
> 「はいはい、仲間に入れてあげるから座ってー」
海の家に行ったとき、置いて行かれた蜻蛉から来ています。
反ノ塚の包容力が大好きです。
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