馴れ初め

ここで勝たねば、まつに会わせる顔はない。
普段と違い、鎧を着込んで顔引き締まり。
力込めたるその姿。
まさに威風堂々。

「いざ、参る！！」

ただ。

「うおおおおおお！！」

手にした武器はカジキマグロだ。

現在の格好は本気です

「伝令！！
　前線より報告！」
「伝えよ！」
「カジキマグロを手にした男が出現。
　先遣隊全滅」
「ふざけてるのか！」
「伝令！
　報告いたします！」
「何だ！」
「カジキマグロを持った男が攻撃。
　炎に包まれても焼けないカジキマグロに興味津々！」
「ふざけてるのか！」

「おっしゃあ、到着！」
「だ、誰だ！」
「某、前田利家。
　お主に恨みはないが、某の婚礼のため散ってくれ」
「は？」
「うりゃあ！！」


「……」
「だからな、カジキマグロは縁起がいいのだ！
　なぁ、まつ！」
「ええ」
「聞いて損したよ」

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短い？
それは勘弁してくれ。

今月忙しくて死にそうなら約束取りやめてもいいですよ？
体大事に～。