端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

テキストのかけら その41

2012-10-19 07:00:00 | Words shower
【Fate/zero】
ごめんね、麻婆ワインじゃなくてごめんね!


神父は死んでるから、常人が食えないものを食べてようやく味を感じる。
痛覚がないから、激辛麻婆豆腐が食える。
そう考えたら少々同情せざるを得ない。


「砂糖を少々?
 ああ、1升か、了解した」
「お前の料理が最近食えなんだは、それのせいか」

少々 = 升×2と解釈しなかっただけマシ。

☆☆☆

「塩、ひとつまみ?
 ああ、ひと握りか、了解した」
「普通のチャーハンが食べたい」

神父のひと握りは、容赦がない。

☆☆☆

「塩、こしょうを少々。
 みりんを大さじ2杯?
 ギルガメッシュ、みりんが少ないと思わないか?」
「……我の分は自分で作るから、もう放っておいてくれ」
「ああ、大さじとは、おたまのことか!」
「頼むから!!!」
「相手を逃がさないためには、まずが胃袋を掴むところからと言うだろう?」
「胃袋掴むどころか、寿命が縮むわ!!」
「えー?俺の料理、おいしいって言ったろ?」
「リップサービスだ、ばかめ!!
 速攻で訂正したはずだぞ!!」
「男に二言はない、そう言ったではないか」
「誰か!!バウリンガル持ってこい…!!」

英雄王の心の叫び。
というか、神父に料理を作らせること自体が間違い。
切嗣ならもうちょっとマシなものを作りそう。

☆☆☆

というわけで、英雄王が包丁を手に取ってみた。


「きつねいろ?きつね…。
 ああ、肌色か」
「ギルガメッシュ!?
 何を想像したんだ!?」

英雄王、お前もか!!
>> 何を想像したんだ!?
釣り目で口元がとがった少年。

☆☆☆

「……出前をとろうか」
「うむ、それがいいな」


「マヨネーズぅぅう!!ちょっ、それ、かけすぎだろ!?
 もはや、なに頼んだんだか分からんではないか!!」
「いいだろう、綺礼スペシャル」
「いい顔するな」

「まったく…」
「ギルガメッシュ、それは?」
「え、ギルガメッシュスペシャル丼」
「……ケチャップのかたまりにしかみえん」


どんぐりの背比べ。
あなたたちが栄養失調にならないか心配です。
いや、その前に塩分の取りすぎによる高血圧と。
糖尿病及び合併症にご用心くださいませ。

コメントを投稿