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Citrix製品についてあれやこれやと

ClickOnceアプリケーションを移動ユーザプロファイル環境で利用する その3

2018年10月06日 | XenAppのこと

インストール先は変更できたと思いますが、1つ問題が発生します。再ログインするとアプリケーションが利用できません。
アプリケーションは目的のフォルダにインストール出来ているので他に問題がありそうです。
ClickOnceアプリケーションに関する情報を確認すると、このアプリケーションは、次のレジストリに情報を保存しています
「HKCUSoftware\Classes\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Deployment\SideBySide\2.0」

通常レジストリの情報は、NTUSER.DATとして移動ユーザプロファイル領域に含まれているのですが、Classesのキーは別の
場所に保存されています。
Classesのデータは、「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows」に「UsrClass.dat」として保存されています。
%LOCALAPPDATA%に保存されていることから、UsrClass.datには、端末に補もづいた情報がいくつか保存されているようです。
Windows 10や、Windows2016では、Windows Firewallのポリシーがユーザの利用するアプリケーションごとに作成されるのですが
作成する情報のもととなる情報はこのキーに保存されています。Windows 2016で構築したXenAppや、RDSHの環境で
移動ユーザプロファイルを利用するとWindows FireWallのポリシーが増殖するのもこのレジストリ情報がログオフ後に保存
されていないことが原因のようで、ログオフ時にこのキーを退避しログオン時に復元すれば解決できそうです。
ファイルのコピーで解決しようと思ったのですが、このファイルはログイン処理中にレジストリとして読み込まれており、
ログオンスクリプトではコピーすることが出来ませんでした。
そこで、レジストリのエクスポートとインポートで対応することにします。

ログオフ時には「reg export HKCU\Software\Classes %APPDATA%\UsrClass.dat」を実行し、ログオン時には
「reg import %APPDATA%\UsrClass.dat」を実行するとレジストリの情報が復元されます。エクスポートするキーを
ClickOnceアプリケーションが利用している場所に限定することも出来ますが、FireWallの増殖や、拡張子の関連づけが
保存されないので全体を保存するほうが良さそうです。

さて、この方法を組み込んで検証を始めようかな。

 

では、またの機会に。



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