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emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

ロング・グッドバイ 第1話

2014-04-21 20:11:48 | 2014春ドラマ
第1話 「色男死す」

第2次世界大戦から10年程経ったある日、私立探偵増沢磐二(浅野忠信)は、女優・原田志津香(太田莉菜)の3番目の夫・保(綾野剛)が志津香に手切れ金を渡されて雨の中ずぶ濡れになって倒れている所に遭遇する。
盤二は気を失った保を事務所に連れて行き、温かいコーヒーを出すが、保は志津香からの手切れ金の財布がそのままだったことに驚き「素性の知らない酔っぱらないなんて拾わないで、この財布だけをここに連れ帰ることだってできたはずでしょう?なのに何故そうしなかったんです?おかしな人だな、何の得もないのに酔っぱらいを拾ってきてタダでコーヒーを飲ませるなんて。雨の中にそのまま寝かせておけば今夜この世のクズが一人減ったんだ!むしろその方がずっとこの世の為だったのに」と怒鳴るが、盤二が「何をひがんでいるのか知らんが、自分の見てる世界が全てだと思うな!別に何の得もなくても、クズを拾ってきてコーヒーを飲ませたいと思っている人間だっているんだよ」と一喝すると、保は泣きながら立ち上がって帰ろうとし、盤二は傘を持って行くよう声を掛ける。
数日後、新聞のゴシップ欄に志津香と保の離婚記事が載り、盤二がその新聞を読んでいると保が傘を返しにやってきたため、盤二は慌てて新聞を隠す。
保は、印刷工場での仕事が見つかったと盤二に報告し、盤二は保をバー・VICTOR’Sへ誘い、ギムレットを飲み交わす。
保は「見ていてください。そのうち僕もあなたのような人間になりますから。あなたのような…」と話し、盤二は保の連絡先も新しい苗字も聞かないまま、その後も何度も保と酒を飲み交わすようになる。
ある日、志津香が保が来てないかと盤二の事務所へ訪ねてきて、保は幼い時に台湾で両親を亡くして小さい頃から働いていたこと等を話し始め、自分の事を保が捨てたのはどうかしていると叫び出して、泣きながら帰って行く。
その後、盤二はその時のことを保に話すと、保は志津香が大物実業家である父・平蔵(柄本明)からひどく嫌われていて、ののしられ殴られ続けて育ってきたことを打ち明け、「話を聞いていると(自分は孤児だったけれど)彼女よりは幸せな子供だった気がしたもんですよ」と話す。
一緒にいてやれば良かったんじゃないかと話す盤二に対して、保は「惚れてたわけじゃなかったんです。ただ食わせてもらっただけで。そんな犬みたいな男じゃダメだって思いましてね、永遠に…」と話す。
しばらく経ち、保は顔に傷をつけて盤二の元へ現れて、酔っぱらいながら「クビになりました・・・僕の辛抱が足りなかったんでしょうね。まぁ要するに人間てのは、常に見下す相手が必要な訳ですよ。分かってますよ。だけどね、工場のクズどもにクズ扱いされるのは真っ平御免なんですよ!」と怒鳴る。
すると盤二は「そんな事か。今すぐ工場に戻って謝って来い!お前なんか雇ってもらえるだけでもありがたいと思え!そんな事にも耐えられなかったらな、この先どこに行ったってお前の行き場なんてないんだよ」と一喝するため、保は机を叩いて無言で帰ってしまう。
しばらく経ち、新聞のゴシップ欄に保と志津香が再婚したという記事が載る。
数か月後、盤二の事務所に血だらけになって銃を握り締めた保がやってきて、車で横浜港まで送ってほしいと言ってくる。
盤二は動揺を隠しながら保にコーヒーを飲ませ、保から詳しくは事情を聞かないで車に保を乗せて横浜港へ連れて行く。
横浜港には、保の知り合いが台湾行きの船を用意して待っており、保は「あなたのような人間になりたかった。何の見返りも求めず、ただ自分が正しいと思う方を選ぶことのできる人間に・・・。僕は今からゆっくり歩いていきます。もし台湾なんかに逃げず、警察に行くべきだと思うなら、どうか僕を呼びとめてください。あなたに呼ばれたら僕は必ず、あなたの元に戻ってきます」と言って盤二に背を向けてゆっくりと歩き始める。
盤二は、しばらく悩むが車に乗って走り去っていき、その車の後ろ姿を保は見て、空を見上げる。
数時間後、志津香が惨殺されているという連絡を受けた警察は、保の犯行だとして調べ始め、盤二を共犯者だとして連行する。
盤二は取り調べを受け、盤二は保が殺した証拠はなく、自分が逃亡を助けた証拠もないから無罪だと話すが、刑事・権田(高橋努)は盤二を殴り、盤二が「いつの時代の話だよ?もういっぺん戦場に戻って死んで来いよ」と怒鳴ると、警部補・岸田(遠藤憲一)は「気持ちは分かるよ。だがな、時代ってのは足が遅いんだよ。そいつはまだ時代にお前に追いついちゃいないんだよ」と話す。
盤二は取り調べの度に暴行を受け続け消耗しきっていたが、何者かが差し向けた弁護士・遠藤(吉田鋼太郎)がやってきて、保に銃で脅されてやむを得ず横浜港に連れて行ったと話せば無罪になると言われても、「保は女を殺していない。それに、アイツが犯してもいない罪を私が承知していたという訳にはいかないんです。(根拠として、志津香殺害の)手口が残虐すぎる。アイツはそんなことできる男ではない」と言って断わる。
台湾にいた保が全てを告白する手紙を書き残して拳銃で自殺をしたとして、警察は事件は終結したということで盤二を釈放するが、岸田は「これ以上余計なことするんじゃねぇぞ」と声を掛ける。
警察署を出た盤二は、東亜タイムスの記者・森田(滝藤賢一)に声を掛けられ、有名女優を殺害した保が自殺したという報道が各紙で小さく扱われていることを知らされ、「ピタリと蓋がされたんです、この事件には。それほどの力を持つ何者かによってね」という言葉に興味を抱く。
志津香の父・平蔵は、新聞社と出版社とテレビ局も経営し、次の衆院選に出馬する予定で、それでスキャンダルを消したがっていると森田は考えており、「彼が自殺しなきゃ、この事件はこんなにあっさり終わらなかったわけですよ」と保の自殺も怪しいのではないかと話す。
森田は盤二を平蔵が主催するパーティに連れて行き、平蔵が喪服姿で壇上で演説する姿を見せた後で盤二に「どうせ僕みたいな三流記者ごとき、原田平蔵には太刀打ちできやしませんよ。しかし、あなたならば・・・原田保の無念を晴らしてやるべきなんじゃないでしょうか?」と声を掛けて帰って行く。
事務所に戻った盤二は、かつて保が見上げていた窓の下に立って夕日を眺め・・・


というような内容でした。

いやぁ~、とにかく何もかもがカッコ良かったです!
ムード満点なドラマ、久しぶりに観ました。
映像も、音楽も、セットも、ロケ地も、キャストの雰囲気も、古さがよく出ていながらも「古臭い」ではなく「レトロ感」という言葉が当てはまり、「汚らしい」というよりは何故か「オシャレ」にも感じられるというか・・・。
今から50年位前を設定に描いているけど、とても観やすかったです。
外国のドラマ(NHKで時々やっているホームズやポアロ等々)のような感じも受けました。

でも、被疑者に暴行を加えて無理矢理自白に追い込むとか、大きな権力がマスコミを掌握して情報操作するとか、この時代特有の暗い闇も出ていて、「単にカッコいいドラマ」という事には次回からはならないと思うので、今後の展開が気になります。

盤二のようになりたかったが、なれなかった保・・・
保は盤二に台湾行きを止めてもらって、今後の人生を指南してもらいたかったのだろうけど、盤二としてはたぶん「日本にいた方が保は危ない」ということを何となく感じたんじゃないのかな。
もしくは、保に自立を強いた方が保の為と思ったのか?
横浜港のシーンは、二人ともほとんど言葉が無かったので、顔の表情でしか推し量れなかったのですが、二人の苦しむ気持ちがしっかりと出ていて、とてもジーンとしました。
生きていたら、いつの日にかまた会えると盤二はどこかで思っていたのだろうけど、保は死亡・・・。
「保は志津香を殺してなんかいない」と思っているところへ、保の死は自殺ではないと考える新聞記者・森田が現れて、盤二はこれからどう行動していくのか??
たぶん平蔵があの手この手を使って妨害してくる?命も狙ってくる??
原作は知らないのですが、たぶんそういう展開になるのかな?とは思うのですが(笑)、とても楽しみです。

セリフが少なく、随所に余韻が感じられて・・・。
上に書いた横浜港でのシーンも印象的でしたが、盤二の事務所で夕日を見上げていた保の表情も印象的で、それが最後の盤二が窓を見上げる表情に繋がっていて、そこもとても素晴らしかったと思いました。

コーヒーはあまり得意ではないのですが、翌日迷わずコーヒーを飲みました
お酒が好きな方は、お酒が飲みたくなるのかな?
タバコを控えている方には辛い??(笑)

キャスト、脚本家、音楽家の名前を見て「間違いない!」と思ったのですが、やっぱり間違いなかったです♪
来週も楽しみです。
週末に予定が入っていたため、感想を書くのが遅れました
今後もそういうことがあるかもしれません・・・

※公式HP(こちら
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こんばんわ~ (きこり)
2014-04-21 22:44:01
>キャスト、脚本家、音楽家の名前を見て「間違いない!」と思ったのですが、やっぱり間違いなかったです♪
うん、間違いないですよ(笑
いや~すごいとしかいいようのない自分が情けないですが、ホントすばらしかった。
音楽も70年代っぽい雰囲気もあり、良かったですよね~
ああいうドラマチックな主題曲って久しぶりに聴いたような気がします。
>盤二の事務所で夕日を見上げていた保の表情も印象的
いい場面でしたよね。
登場人物それぞれがらしい演出で引き立てられているから気持ちよくはいってくるというか・・
その辺もスマートですよねぇ・・
土曜日はお酒を飲みながら視聴って感じですかね(笑emiさんの感想を読ませていただくのも楽しみです
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>きこりさんへ (emi)
2014-04-22 15:54:47
きこりさん、コメントありがとうございます!

本当に「すごい」の一言ですよね!
素晴らしい所が多すぎて、この感想をどう書き表したらよいか、とても困ります。
「すごい!」、そして「カッコいい!!」・・・とにかくそれに尽きます(笑)
主題曲は、何だか懐かしい感じがあるのですが、とてもドキドキワクワクしますね。
頭から離れません♪

>登場人物それぞれがらしい演出で引き立てられているから
そうそう、キャストもみんな入り込んでいましたね!
演出との相乗効果で、醸し出す雰囲気がとても素晴らしかったです!

私も、きこりさんの感想を読ませていただくのを楽しみにしています♪
土曜の夜は、ドップリこの世界に浸りましょう!!
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