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emitanの心にうつりゆくもの

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サイレント・プア 最終話

2014-06-04 20:14:20 | 2014春ドラマ
最終話(第9話) 「私は、その手を離さない~浸水の危機・涼が見た希望とは」

紅墨区社会福祉協議会のコミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)・里見涼(深田恭子)は、母・幸子(市毛良枝)に19年前に弟・光との間に起きていたことを話し始め、「光、笑っているように見えた。逃げていいよって言ってるみたいに思った。母さん、許して。ごめんなさい…」と謝る。
以前ホームレスだった男性・木下和男(大地康雄)が亡くなり、お別れの会には何人もの人が訪れ、和男の妹・和歌子(結城しのぶ)は涼に「あなたのおかげで兄に会うこともできました。兄さんが最後に手に入れた幸せな笑顔、私はこれから覚えておけます。本当にありがとうございました」と言って頭を下げる。
木下は遺したメモの中で、マグカップをホームレスのマサに渡すように書いており、涼と民生委員・石田敬子(坂井真紀)は河川敷で暮らすマサに渡す。
その帰り道で、涼は敬子に「私は本当は誰も愛せないのかもしれない。まだ怖いの、誰かを大事に思うことが…」と打ち明ける。
休日に、区の地域福祉課長・山倉祐一(北村有起哉)は涼の家に木下の遺品を届けに行くが、涼は留守で、家にいた幸子と祖父・吉岡一郎(米倉斉加年)は家に上がらせる。
一郎が「ものすごく頑張る孫娘で、ちょっと自慢なんです。これはジジ馬鹿で…恥ずかしい」と話すと、山倉は「涼さんは僕なんかが出来ないことを平然とやってのけます。自慢されて当然だと思いますよ」と話し、幸子は「どうか涼をよろしくお願いします」と頭を下げる。
その後、涼は帰宅するが、大雨が降り出したため社協に行き、情報収集を始める。
社協には次々と職員が始まり、涼がかつて助けた町の住民たちも集まり出し、自治会長や民生委員らにも頼んで高齢者等への確認をしてもらうことにする。
福祉課では対策本部を立ち上げて浸水予想地域に避難指示を出し、涼は福祉課に情報収集に行くが、山倉は河川敷にいるホームレスを避難させるために出掛けており不在だった。
涼は福祉課・水澤純子(山口紗弥加)から、かつて山倉が福祉課に入りたての頃にホームレスの男性を死なせてしまった過去を聞き、「課長を救うために、あなたならどうする?」と言われる。
社協に戻ってきた涼に、後輩CSW・三輪まなか(桜庭ななみ)が「先輩の大事にしてきたことが、実を結んでいます。今、外を回ってきたときも、皆さんが手伝ってくれて。私たちを越えて、町の皆さんが動いてるって、そう思えました」と話すと、涼は「それに気がついたって事は、あなたも成長したって事よ」と話す。
涼は、自宅も浸水被害地に近いため、合間に様子を見に行くと、一郎宛てに届いた光の手紙を読むよう促される。
それは震災の直前のもので、「こないだ、クリスマスにしたおじいちゃんとのひみつのやくそくは、まもっています。これからぼくはかならずおねえちゃんのおとうさんになって、まもります」と書かれてあった。
光は、もうすぐ2年生になるから母と姉を僕が守ると、一郎と指切りげんまんをして約束を交わしていたのだった。
一郎は「お前に話せる日がようやく来た」と話し、幸子も「光はね、アンタが言うように本当に笑ってたんだと思うよ。お姉ちゃんのこと、大好きだったから。アンタを助けたのよ。私、本当に素敵な子供たちを持った。姉弟思いの優しい優しい子供たち。アンタは幸せになって。今の母さんの願いはそれだけ。光が守ってくれるから。私たちと一緒に、これからずっと生きてくれるから!」と声を掛ける。
避難所に行った涼は、ホームレスのマサが避難所を出ていったという話を聞き、河川敷に行く。
マサは木下の遺品のマグカップを持っていくのを忘れて戻ったのだが、マグカップが川に流され始めていて取ることが出来ないと話し、涼はマグカップを取ろうと川へ手を伸ばす。
山倉は水澤から、涼がマサを捜しに飛び出していったと聞いて、慌てて河川敷に駆けつける。
そして、山倉は涼の代わりにマグカップを川からすくい上げようとするが、川に落ちてしまい、涼が伸ばす手を握って岸に上がろうとするが、川の勢いが強く、繋いだ手は離れてしまう。
山倉は、少し流されるが右手で川岸の木の枝を掴み、左手で涼の手を再び握り、涼は懸命に山倉を引き上げる。
涼と山倉は土手に上がって倒れこむが、二人の手はしっかりと握られたままで、山倉はその握った手を持ち上げて「僕は、この手をもう離さない」と告げる。
駆けつけた他の社協の職員と郷田光良(渡辺大知)、敬子、マサは、そんな二人の姿を見て、みんなで手を繋ぎはじめて・・・


というような内容でした。

えーーーっと、最終回はスピンオフみたいに思えたのですが
先週までのような社会問題を掘り下げるという内容ではなく、涼のその後を描いたというか・・・
というよりも、山倉演じる北村有起哉さんが主人公だったように思えました(笑)
私としては、第5話の感想で「涼と山倉が上手くいくことはなさそう」というような予想を立てていたのですが、見事に?いい感じになりましたね
北村さんがヒロインと良い感じになるという役どころをあまり観たことがなかったので、何故かとても嬉しく感じました

・・・って、最終回の最初の感想がそれかい!という感じですが・・・

あはは、かなり突っ込みながら観ていました

涼と山倉が増水して危険な河川敷に近づく理由が、
「マサを連れ戻すため」というのなら人命救助という観点で十分に分かるけど、
途中から「マグカップを川から取り出すこと」に生命の危険を懸けている時点で、多くの視聴者が「違う!違う!」と思ったのでは、と

そして、川に流される成人男性を、女性一人で引っ張り上げるとは!
なんと怪力!!
さすが深キョン!!
申し訳ないけど、画面に向かって「ない!ない!」って言っちゃいました(笑)
マサさんも突っ立ってないで、涼と一緒に助けようよ~とか。
ここも突っ込んだ方、多数かと

そんな大雨の中、多くの仲間が更に駆けつけて・・・
「光良君、(手を繋ぐ二人を)見ちゃダメ!!」って思っていたら、光良君はそんな二人を受け入れていましたね~(←そういうドラマじゃなかったw)。
うーーーん、冷静に考えたら、いくら大切な遺品とはいえマグカップに命を懸けていたのだから、結果的に成功したとはいえ、みんなで微笑ましい表情で見守るのは違うのでは・・・とは思うけど
ひたすら「繋いだ手を離さない」を連呼していた本作だったけど、そのオチがこれかい!

ということで、ストーリーの仕上がりとしてはかなり雑な感じを受けた最終回でしたが(爆)、
今まで涼が関わってきた人たちの「その後」がしっかり登場していたし、地域コミュニティーの理想像がしっかりと描かれていたので、その点では良かったと思います

涼と光の過去の事も、綺麗にまとまっていましたね
光君を演じていた男の子、素晴らしかったです!
光君の表情だけで、毎回何度泣いたことか・・・。
そして、おじいちゃん役の米倉斉加年さんが、光君との約束を話す場面で、涙声でやっとやっとセリフを話す所で、もらい泣きしてしまいました。
山倉課長が自宅に来た時の、おじいちゃんとお母さんのアタフタする様子も微笑ましくて笑えたなぁ・・・。
このサイドストーリーはとても素敵に終わったのだけど、本ストーリーは突っ込みどころが多くて、結果的に何だか楽しい最終回でした(笑)
 ↑
作り手の方々は、視聴者がこんな感想を持つと思って作ったわけではないと思いますが。。。


全話を通じた感想は、視聴している春ドラマが全て終わった時に「春ドラマ総括」の記事で書きたいと思いますが、
本作は真面目に社会問題を取り上げていて、毎回とても考えさせられ、とても引き込まれました。
素晴らしいドラマだったと思います。
視聴率はそれほど高くなかったようですが、民放では取り上げない題材だと思うので、是非NHKでまた続編を作っていただいて、世の中に問題提起していただけたらな~と思いました

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
※公式HP(こちら
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