ーツ的の本座における射手間は、1.8mを標準として、道場の広狭に応じて加減する。
そうすると普通、一番から三番までの距離は3.6mとなる。
従来の指導では三角形に移動するとき、この距離を変えない、つまり、三番の射位(控え)の位置は変えないと言われてきた。
しかし、ここに若干の矛盾がある。
ーツ的の三角形は二等辺三角形だと言われているが、本座から射位の距離は5歩なのである。
持的の本座は普通2mであって、これを3歩で歩く。そうすると、5歩なら3.3mということになる。
これでは二等辺三角形にならない。
某範士の先生によると、研修会でも問題になったらしく、そこでは、一番の射手が控えに行く時、三番の位置よりも手前(計算上は30cm)に行って、二等辺三角形になるように修正するということになったそうだ。
本来は地区指導者講習会で周知されるべきものだったが、去年も今年も中止になってしまい伝達されていない。この地区では、錬成大会で指導があったため、ほとんどの称号者に認識されたことと思う。他の地区ではどうなのだろうか。