なんちゃってマケドニア

とうとうマケドニアに来てしまいました。ここでのあれこれを記しますので、読んでみてね。

お誕生会の準備の話

2005-12-30 02:28:11 | Weblog
12月29日

いやー、早いですねー。2005年も、もう終わり。ついこの間2000年問題だの、ミレニアムだのって騒いでいたのに。今度は2006年だってさ。

うちのエカテリーナは1月3日で1歳になる。親ばかな親としてはお誕生会をやろうということになった。いろいろ検討した挙句、というか、土壇場になってまあいいや、これでいこうとなったプランは、当日の午後5時半から、自宅で開催して、のんたんの職場で子供がいる人たちを招くというもの。わたしはこちらで知り合ったトーマス君(仮名。日本人だよ)と、トーマスママにも来て欲しかったのだけど、彼らは新年をブルガリアで過ごすとの由。残念。大体、のんたんの職場の人っていったって、フローデ(のんたんのボス)以外はのんたんの部下になっちゃうわけだから、職権乱用というか、なんというか。楽しい集まりになるんだろうか。

それはさておき、準備は着々と進んでいる。ラディッツアの手によって。

今日、ラディッツアは丸パン、クロワッサンなどのミニパン、クッキー、チョコレートクッキーを、もくもくと作っていた。なので、お掃除までは、あまり手がまわらなかった。年末の大掃除...。まあ、いつも(ラディッツアが)きれいに掃除しているから、特にやんなくていいか。

ラディッツアは更に、3日の本番を前に、2日には、自宅でキャロットケーキとお誕生日ケーキを作ってくれるってさ。うふふ。

くまのぷーさんのお皿や、使い捨てフォーク、お誕生日の飾りつけなどは、先日(用意のいいことに)ギリシャに行ったときに買ってあるし。すばらしい。自画自賛。

あとは、本番を前にエカテリーナの風邪が治れば準備OKだ。

(たぶん...。)

加湿器の話

2005-12-29 04:39:23 | Weblog
12月28日

エカテリーナをお昼寝させようとしているところへ、のんたんから電話がかかってきた。(たいてい、タイミングが悪い)「ペッツォがゲフゲリアに行ってるんだけど、かってきてもらう?」へ?なんのことだ?「加湿器。買ってきてもらう?」ああ、そうか。「そうだね、お願いしてちょだい」

わたしたちが住んでいるアパートはセントラルヒーティングが通っているので暖かいのはいいんだけど、部屋が非常に乾燥する。なので加湿器を買おうと探したけど、なんたること、スコピエには加湿器がない?いつもお世話になっているラムストアにも、市街にあるショッピングセンターにも、売っていない。なんでだ?

仕方がないので、家中の暖房器具の上にバスタオルを濡らして置いたり、寝る前にバスタブにお湯をためたりした。

窓枠にカビが生えてきた。

フローデ(のんたんのボス)夫人の言葉を思い出した。
最初住んでいた家も良かったんだけど、しばらくしたら下の子(当時3,4ヶ月)が鼻血を出しちゃって。それが続くものだからネットで調べたら「カビ」が原因で鼻血を出すことがあるって。まさかと思ったけど、家具の裏に手を入れてさすってみたら、手にカビがびっしりついてきたから、驚いたわ。あわてて引っ越したの。

エカテリーナにカビは禁物。窓枠ぐらいなら毎日拭けばいいけれど、ベッドルームには大きいクローゼットがあって、その後ろの壁は、外につながっている。このクローゼットの裏はカビさんたちにとってはパラダイスかも?まずい。

それにしても、どうしてこんなに簡単にカビが生えるの?断熱がしっかりされていないから?以前住んでいたニューヨークのアパートも隙間風が入っていたけど、どんなに加湿器をかけてもカビなんて見なかったし。とっても寒いところにある実家でも、建て替え前の古い家でだって、カビは見なかったような。

で、最近は濡らしバスタオル一枚でしのいでいたんだけど、ここにきて、一家揃って風邪をひいたもんだから、新たに対策を立てねばならないのよ。

夜中、目が覚めるたびにノドの痛みがひどくなるし。
エカテリーナは咳をして苦しそうだし。

でもなー。加湿器、頼んだはいいけど、カビ、どうしよう?
点けたり、消したりしていればいいかなー。

ちなみにゲフゲリアは、ギリシャに行く途中の町で、国境近くには免税店がある。先日、この免税店で加湿器が売られているのを見たけど、その時はまさかマケドニアに加湿器がないなんて思わなかったから買わなかったのだよ。
関係ないけど、「ゲフゲリア」って、ちょっと面白い地名だよね。ヒーロー物のアニメの悪役にいそうな名前。「いくぞ、ゲフゲリア!」なんて。

加湿器とカビのことを考えていたら、のんたんが手ぶらで帰ってきた。え?加湿器は?「売り切れだって」なるほど。みんな考えるのは同じね。

じゃあ、今晩もタオルを濡らすとするか。今日は三枚にしよう。

年末のある日の話

2005-12-29 00:34:33 | Weblog
12月27日

っていっても、年末にあんまり関係ないけど。

とうとうエカテリーナがのんたんの風邪にやられた。
かくいうわたしもやられた。
エカテリーナはちょっと熱っぽいし、鼻水とせきが出るので医者へ連れて行こう。でも、どうやって?

とりあえず、「困ったときの大家頼み」で、上の階のブザーを押すけど、応答なし。みんな外出中か?仕方がないので以前人から聞いて、一度エカテリーナを連れて行ったことのある「ニューロメディカ」という病院(ニューロと言っても特に神経科には関係ないみたい)の医者(の携帯)に電話して、「今から行く」と伝える。

そしてのんたんのオフィスの運転手のペッツォに電話。「エカテリーナを病院に連れて行くから、今から来れない?」丁度のんたんをホリデーイン・ホテルまで送る途中だった彼は、その足で(そのタイヤで?)うちに来てくれた。

それにしても、エカテリーナの泣きは激しかった。病院の診察室に入って、医者を認識した(と思われる)途端、超大泣き。あのー、まだ何にもしてないんですけど。医者は聴診器を当てて、のどをみて、薬を処方した。全部で4種類。「熱」「咳」「鼻水」「抗生物質」え?抗生物質って、風邪のときに使ったって意味ないんじゃ...ここらの医者は薬を最大限処方するんだって。

そして薬を買いに薬局へ。ペッツォ夫人は薬局を経営しているだか、薬局で働いているだかで、そこへ向かう。途中彼は、「妻も今日具合が悪くて休んでいるんだ。ベッドから起き上がれなくって。何度も吐いているし」あらあら。

その夜のんたんが帰ってきて、言った。「ペッツォの奥さん、救急車で運ばれたって。大丈夫かなあ」まあ、大変。さらに、「フローデ(のんたんのボス)が風邪で土曜から寝込んでるんだって」あらら。「おまけにフローデの奥さん、産まれそうで入院してるんだって」ひゃー。フローデ夫人って、予定日まであと二ヶ月くらいあるのに...。さらになんと、エカテリーナとわたしに風邪をうつして全快したかに思われたのんたんまで風邪をぶり返していた。

わたしは言った。「のんたんの職場を好ましく思っていない人が陰謀を企んでいるんじゃない?壊滅作戦だよ」「アンソラックス(たんそ菌)みたいな?」アンソラックスかあ。あったなあ、そーゆーの。わたしがニューヨークで働いていたオフィスはワールド・トレード・センターにあって、なので、わたしもあの9月11日、48階から階段で逃げたくちなんだけど、その後移った仮オフィスで、アンソラックス騒ぎもあったなあ。ただのホコリだったけど、わたしは避難の名目で、近くのマクドナルドでお茶を飲んでいたっけ。

ちょっと心配になったので、ペッツォに電話してみたら、奥さんは食あたりだったって。もう大丈夫みたい。

まあ、風邪に早産(に、なりかけ)に食あたりじゃあ、陰謀とすれば、ものすごい手の込んだやり方だけど...。きっと違うだろうな。

大体、のんたんが風邪をぶり返したのは、ホリデーインに行くとき、ペッツォの車で行ったからコートを持たなかったのに、帰りのとき、わたしとエカテリーナが車を使っていたから、寒空の下歩いて帰ったからだって。

わたしが車を使ったせい?いや、エカテリーナが風邪をひいたせい?いやいや、そもそもエカテリーナの風邪はのんたんからうつったものだから...

まあ、いい。

早くみんな元気になりますように。

(エカテリーナに抗生物質は飲ませてませんよ)

夜泣きの話

2005-12-25 18:43:11 | Weblog
12月25日

クリスマスと全く関係ない話だけど。

基本的にエカテリーナ(そろそろ一歳)は夜泣きをしない。夜(8時から11時の間)ベッドに入ってからは朝8時前後に起きるまで寝続けている。おむつがぬれると「ふにふに」って言うので交換する。その間、エカテリーナは眠りっぱなし。寝ながら指をくわえている時、おっぱいをあげるとごくごく飲む。その間もエカテリーナは眠りっぱなし。なんて扱いやすい。しかし、たまには夜泣きもする。

昨夜12時過ぎ、夜泣きをした。最初はのんたんの風邪がうつって具合が悪いのかと思った。まぶたを閉じたまま、ギャーギャー泣いている。しかし、どうやら夜泣き?ちょっと泣き続けて、それからおっぱいを飲んで寝てしまった。心当たりは一つ。昨日、うちにあるクリスマスツリーの明かりを点けたのだ。その明かりをエカテリーナはじーっと見ていた。そのせいか?

実はエカテリーナが夜泣きをするときっていうのは、部屋の照明器具以外の明かりを見た日の夜に限っている。

最初の夜泣きは10ヶ月の頃、NHKのDVDを見た夜。そもそも我が家では、テレビは子供の発育に良くないとみなしているので、エカテリーナがいる前でテレビはつけない。けれど、のんたんが「もうそろそろいいんじゃない?」と言いながら日本で買ってきた「歌う森のパーティー」を見せてしまった。やめろと言ったのに。エカテリーナは20分ほど、じーっと画面を見ていた。そして飽きたのか、他のおもちゃで遊び始めた。その晩、わたしものんたんもびっくりするほど激しい夜泣きをした。約30分間。次の晩も、10分弱。

それっきり、またテレビやDVDを見せなくしたら、夜泣きもしなくなった。

次はラムストアの店内でクリスマスイルミネーションを見たとき。このときも、エカテリーナは明かりをじーっと見ていて、その晩ちょっと夜泣きをした。

それにしても、自宅のクリスマスツリーの明かりで夜泣きっていうのは、ちょっとナイーブすぎるかなあとも思う。けれど、人間が電気を使うようになったのは、つい最近のことだし、やっぱりまだ適応しきれていない部分があるのかしら?わたしだって、テレビや映画の映像が脳裏に焼きついて、そのイメージを振り払えないときがあるもんね。エカテリーナも泣きながら、NHKの「スプー」やら「ジャコビ」やらのイメージが頭から離れなかったのかな?

さ、それじゃあ、クリスマスツリーの明かりはつけないままで、サンタさんがツリーの下に置いてくれたエカテリーナのプレゼントを開けようね。

(サンタさん、わたしのとこには来てくれなかった...。今年一年、いい子でエカテリーナを育ててきたのに)

クリスマス・イブのお買い物の話

2005-12-25 02:06:10 | Weblog
12月24日。

今日はクリスマス・イブ。のんたんはあいかわらず風邪で寝込んでいるし、エカテリーナもたまに咳をするので、わたしは一人で食料の買出しに行くことに。

昨日まで真冬日っぽかったけど、今日はぽかぽかの土曜日。道路の氷もとけて水たまりができている。グリーンマーケットも盛況だなあ。早速みかんを2キロ買う。ついでにレモンも5つ。500ディナールだして、410ディナールのおつり。あれ?みかん1キロで60ディナールだって言ってたのに。「おつりがおかしい」なんてマケドニア語を知らないから、受け取った410ディナールを突き出し、さらに100ディナールを返そうとした。売り手のおっちゃんは、「みかんが1キロ60だから...おお!そうか」みたいなことを言って、結局おつりは350ディナールだった。

そしてその他いろいろ野菜を買う。きゅうりを2本買ったところではなぜかニンジン一本をおまけにくれた。果物のコーナーではお兄ちゃんに「ニイハオ」と言われる。ここでは毎回「ニイハオ」と言われる。そのたびにわたしは「こんにちは」と言い返すけど、まー、マケドニア人にとっちゃ中国人も日本人も一緒か。

クリスマスだからなあ、花でも買うかと思ったら、これが結構高い。バラのブーケで250ディナール。う~ん、やめとこ。そして気がついた。ここには「ポインセチア」がない!!そーか、なんかクリスマスっぽくないなと思っていたら。一応ツリーも売られているし、中心街にはイルミネーションもあるみたいだし(わたしはまだ見ていないけど)、サンタさんの人形が店の前で踊っていたりしているけど、どうもまだなにかが足りないと思っていたら、ポインセチアかあ。そうか、そうか。なんだか謎が解けてすっきりした。

その後、肉屋を発見して豚肉4切れを買う。ケースに入っているのを指差したのに、ウィンドーにぶら下がっている豚さん(半身?)からももの部分を切り取ってくれた。なんか...確かにぶたを買ったって気分。

更にハムとチーズのお店も発見。混んでいたけど辛抱強く待ってハムとベーコンを購入。わたしに英語で応対してくれた店員の女の子、とっても明るいのはいいけど、自分で英語を何か言うたび(400グラムね、とか)、きゃははと大うけしていたのは、なぜ?

この日のお買い物:
みかん2キロ、かぶ500グラム、白菜一つ、大根一本、ラディッシュ2束、カリフラワー一つ、きゅうり二本、レモン5つ、計350ディナールくらい
豚肉650グラム、170ディナール
ハム400グラム、ベーコン300グラムで213ディナール
チョコドーナツ一つ、クロワッサン二つ、チーズクロワッサン二つ、白パン一つで88ディナール。

(だいたい51ディナールで1米ドルくらい。みなさん、計算してください)

しっかし、なんだかなー。

クリスマス・イブだってのに、すっごいしゃびー。

でも、グリーン・マーケットでおつりを正直に返したわたしに、何かいいことがあるでしょうか、サンタさん?

っていうか、見返りを期待しているようじゃ、きゅうりのおまけに貰ったニンジン一本が関の山かしらね?(って、馬じゃあるまいし)


病院に行った話

2005-12-24 05:44:37 | Weblog
12月23日

今年もそろそろ終わり。ここに来て疲れが一気に出たか、のんたんが風邪でダウン、二日連続で仕事を休んでいる。
エカテリーナも「こん、こん」と咳をしている。
わたしもなんだか内臓の感覚が風邪の時みたいだし、ちょっとぼうっとするような。(いや、ぼーっとしているのは、いつもだけど)
どうしよう、一家三人倒れちゃったら...と、考えて、先日病院に行ったときのことを思い出した。

ある日の夕方いきなりエカテリーナが発熱。すかさず、わたしは彼女を抱いてアパートの階段を上がった。上の階に住んでいるアパートのオーナーが以前、「家内の弟が小児科医だから、エカテリーナに医者が必要なときはすぐ連絡してくれ」と言ってくれていたのだ。あいにくオーナー夫婦は留守(イスラエルへバケーションだってさ)だったけど、長女がすぐ電話をしてくれ、おまけに車で病院まで連れて行ってくれた。

なんとなく薄暗い入り口を通ると受付のようなものがあった。ロビー(のようなところ)も暗い。エレベーターホール(ここも暗い)でボタンを押すけど、応答がないので、階段で4階まで上がる。エカテリーナを抱いて。しかも、ここはヨーロッパ式なので、4階といえば、日本でいう5階のこと。

ドクターはエカテリーナののどと呼吸を見て、血液検査をした。

結局、なんらかのウイルスだろうけど、大したことはないから処方する薬でも飲ませて安静にしていなさいってさ。

途中で、のんたんがオフィスの運転手のサーシャ(男性です)と駆けつけてくれた。帰りはサーシャの運転する車で、薬局に寄り、家に帰る。お薬代100ディナール(約230円)なり。あれ?そういえば、病院代は?あそこは公立だから、ただなんだって。なんと。道理で電球も買えないわけか?

ところで、わたしがのんたんに電話をしたとき、ちょうどサーシャはのんたんのボス夫人と電話で話をしていて、あの病院に行くと言ったら、「まあ。入院はしないようにしないと。あそこはゴキブリの巣窟だから」だって。のんたんが、「それじゃあ、もし入院が必要ならどこに行けばいい?」と尋ねたら「それが問題なのよねー。だからわたしは入院なんて事態に陥らないよういろいろ予防策をとっているのよ」って、それじゃあ、この段階でのアドバイスになってないじゃん!!

あの病院の名誉の為に付け加えると、わたしは、ゴキブリを一匹も見なかった。

私立の病院もたくさんあるみたいだけど、横着なわたしは特に医者探しもしていない。わたしやのんたんに医者が必要になったらどうすればいいんだろう?ま、とりあえずアパートのオーナーに相談するか。

ローマ小僧の話

2005-12-21 21:07:15 | Weblog
12月22日

マケドニアにはジプシーの人たちがいて、ローマ人とも呼ばれている。
のんたんは「ローマ小僧」と呼んでいるけど、なぜローマなんでしょ?
それでは「わたしは見た」ローマ人編をどうぞ。

気をつけて見ていると、結構目に付く。まず、ローマ人は黒い髪で褐色の肌をしているのでマケドニア人やアルバニア人とは一目瞭然で違いがわかる。しかも、貧しい人が殆どなので着ているものもわりと粗末。子供達は夏の間は殆どはだしだった。そして!中心街では丸裸の赤ちゃんも見た。6歳くらいのはだしの男の子に抱かれていたすっぽんぽんの赤ちゃん。体格的には当時7ヶ月くらいの我がエカテリーナと同じくらいだったけど、危なげなく歩いてたりもしていたから、月齢は結構いってたんだろうな。

ローマ人は馬車を乗り回す。馬車といってもニューヨークのセントラルパークで見かけるようなおしゃれ(?)なものではなく、馬にひかせた荷台に人が乗っているってだけ。普通の車道も平気で走っている。車線変更も手でばっちり合図。なんとなくのどかな感じ。ぱかぱかぱか。

ローマ人はリサイクル上手。この辺りではごみは分別されることなく、巨大なゴミ箱に一緒くたに投げ込まれる。そのゴミ箱をひとつひとつあさって、いやいや丁寧に調べて、まだ使えそうなものを持っていく。うちにニューヨークから送った荷物が届いたときも、段ボール箱が大量に発生したので、道で会ったローマ人を呼んできて持っていってもらった。わたしもリサイクル上手?

交通量の多い交差点では、子供達がたむろしていて信号で止まった車に近寄り、お金をせびる。ただ手を出す者もいれば、窓ガラスを拭く(勿論、拭かれるともっと汚れる)者もいる。そういえば1990年頃には、ニューヨークにも交差点で窓拭きをする黒人が沢山いたなあ。今は全然見かけないけど。今から15年後のマケドニアで、窓拭きのジプシーはまだいるかしら?

そしてなかなかあなどれないローマ小僧も多い。のんたんのボスは中心街で、ローマの女の子を振り飛ばしたって。その女の子が彼のコートのポッケに手をいれたから。う~ん。そしてこの前はEUポリス2人が、大勢のローマ小僧に取り囲まれて、何かを盗まれたとか。ポリス、しっかりしろ!しかし、基本的にローマ小僧は暴力沙汰を起こさないらしい。ローマ小僧にも仁義ありか?

そしてなぜかわたしはローマ小僧の被害にあったことがない。先日わたしの携帯電話を盗んだのもマケドニア人だったし、中心街を歩いていても誰も寄ってこない。いや、寄ってこられたこともあったけど、笑顔で「ハーイ」なんて言われた。なぜ?

のんたん曰く、わたしは「ローマン・プルーフ」なんだって。ブレット・プルーフ(防弾)をもじって、防ローマ小僧の意味だけど。「化粧もしないで(事実)、コ汚い(これは定義による)ジーンズとスニーカーで、子連れでいる(これも事実)のを見ると、やつらの仲間くらいに貧しい人だと思われてんだよ」だってさ。確かにマケドニアの人たちってみんなおしゃれにしてるもんね。ラディッツアと一緒に買い物に行くとわたしの方が使用人みたいだし。

いろいろと物騒な世の中だもん、人になんと思われようが、平和に暮らせればそれが一番だよね。

ついていた話

2005-12-20 01:11:51 | Weblog
12月19日

あれ?
気のせいか、なんだかついているような。

やっぱり、ついている。
珍しいこともあるもんだ。

まだ、ついている。
どうしちゃったんだろう。
こんなについているなんて、ちょっと変かも。

ずーっと、ついている。
今までこんなについていること、なかったのに。

なんだか、こんなについていると、
気になって眠れない。

つき続けだ。

もう、これで三日連続ついている。
なんだか、変。

あ!
さっきまでついていたのに。


さて、何のことでしょう?
種明かしは、ベッドルームから見えるアパートの、うちと同じ階くらいのベランダのライトが点けっぱなしだったということ。
そのアパートには、人が住んでいないみたいなのに、いきなりベランダだけ明るくなって気になったのよねー。

ワトソン君、これはね、不動産屋が客と物件を見に来たときにライトを点けてしまって、消さずに帰ったということなんだよ。
ホームズ、じゃあ、なぜ唐突に消えたんだい?
それは、電球が切れたってことさ、簡単だよ。

と、推理してみましたが、どうでしょう?

実際、最近は結露防止のためにブラインドを上げて寝ているので、そのライトは明るくて邪魔だったのだ。

ふう。

およばれした話

2005-12-19 06:11:47 | Weblog
12月18日

ラディッツア宅にお邪魔してきた。スコピエに来てから、およばれはこれで二軒目。さて、それではお宅拝見。

以前から建っているアパートの屋上にもう一階分だけ建て増しされていて、その中の一つを今年になってから買ったのだとか。確かに階段を上っていくと、最後のところだけ、階段が上質というか、素材が違っていた。なんだか、以前エジプトに行ったときもこんな話を聞いたなあ。建物の屋上が建設途中っぽい家が至るところに建っていて、家主はそのうちお金ができたら、その上に建て増しするって。スコピエでもそういうことは一般的なのだろうか?建設途中の建物は市内にあふれているけど、屋上だけが建設途中っていうのはあんまり見かけないような。

「おじゃましまあ~す」
う~ん、なんだか、日本みたい。さすがに玄関はないけど、こじんまりとしたキッチンつき居間とか、そこにソファ・テーブルがじゅうたんの上に配置されている具合とか、外国って感じが全くしない。居間の他に寝室が二つ。全部見せてもらったけど、さすがラディッツア宅、きれいに整理整頓。

そしてマンハッタンならアッパーイーストのおしゃれなカフェにおかれているような、東京だったら白金あたりのケーキ屋さんにおかれているような(これはイメージです。ホントは白金、知らないけど)、見事なケーキが。当然、ラディッツアお手製。スイス大使公邸で、作り方を習ったらしい。すばらしい。

ひとつ驚いたのは、キッチンにガス台があったこと。電気の調理台(って言っていいのかな?なべをのっけるところ)が二つあって、その隣にガスの調理台が二つ。スコピエってガスラインがあったの?って驚いていたら、プロパンだった。高さ50センチくらいのガスボンベがあった。なるほど。停電のとき、便利だよね。(先日、我が家で一時間半の停電があった)

ラディッツアには男の子(デヤン16歳)と女の子(サーニャ13歳)がいて、その二人とも、エカテリーナをよくあやしてくれた。マケドニアの人って、200万総赤ちゃん好き?って思えるほど(マケドニアの人口は約200万人だよ)、道を歩いていても、スーパーの中でも、グリーンマーケットでもエカテリーナは人気者。足を触られたり、手にチューされたり、頭をなでられたり。日本ではこんな反応ないよねー。しかも、16歳の男の子が母親の知人の赤ちゃんをあやすなんて。もしかして、マケドニアって思った以上にいい国かしら?

しっかし、なんだかなー。自分的には、ラディッツアよりも、デヤンやサーニャと近い年代の気でいるけど、実はばりばりラディッツアの方が近いのだよ。そう言ってわたしの年をばらしたらデヤンに「そんな年には全然見えない」と、言われた。
...この年になって、16歳の男の子に若く見られてもなー。

とにかく、楽しいひと時を過ごして、ラディッツアとご主人に車で送っていただいて帰ってきた。

そして明日は、ラディッツアがうちにきてくれる日。

しかも、明日はここに来て知り合ったトーマス(仮名。日本人の男の子。機関車トーマスが好きなんだって)と、トーマスママがうちに遊びにくる予定。
楽しみが続くなあ。わくわく。

ところで、スコピエは昨日一日中雪が降ったので、まだちょっと積もっている。道路はとけたけどね、ほとんど。今は月がとってもきれい。明日は晴れるかなー。予想気温がマイナス17度っていうから。放射冷却現象かな?盆地のスコピエとしては。



クリスマスが近づいてきた話

2005-12-16 05:04:50 | Weblog
日本では毎年のことながら、どこどこで何メートルのツリーだとか、イルミネーションだとか、派手にやっているらしいけど、マケドニアにだってクリスマスはあるのだ。わたしもなんとなくジングルベルな気分になってくる。だって思ったよりいろいろあるんだもの。

まず、ドイツ大使館とスウェーデン大使館のクリスマス会に行ってきた。ドイツ大使館では、前庭を利用しての子供向けのイベント。大使館関係者が作ったと思われるクリスマスのオーナメントやジャムやパンを販売していたり、サンタさんが子供に小さなぬいぐるみを配っていたり、ホットチョコやビール・ソーセージ(やはりドイツと言えば)の屋台がでていたり。なかなかこじんまりとかわいらしい雰囲気の集まりだった。

スウェーデン大使館のイベントはレストランを借り切って大掛かりに。ただ残念なことに、ちょっと遅れていったので、メインイベントはちらっとしか見られなかった。それは白い服を着た人たちが、頭にろうそくを立てて階段を上っていくところ。う~ん、日本でも同じような格好をすることがあるよね、って、それは丑の刻参り。北欧ではクリスマスといえばこういうシーンがお約束らしい。来年は遅れないで行って実際何が行われるのか見なくては。なんとなく消化不良。でも、その後は楽しい飲み食いの時間。今まで行ったレセプションの中で(って、まだこれが五つめだけど)、一番食べ物がおいしかった。わあい。こっちは十分消化してきた。

うちにもクリスマスツリーを飾ったし。ツリーは先日ギリシャのテッサロニキにエカテリーナのおもちゃを買出しに行ったついでに30ユーロ(そうです、ギリシャもEUです)くらいで買ってきた。で、この間うちの近所で同じような大きさのツリーが60ユーロで売られていたのを発見して得した気分。ふふん。ちなみにツリーの下にはプレゼントが二つ置かれている。エカテリーナのクリスマスプレゼントと、エカテリーナのお誕生日プレゼント。(サンタさん、わたしのは?)

クリスマスカードも作ったし。家の中でツリーをバックに撮った写真を「ラムストア」の中に入っている「フジカラー」(なぜかスコピエではフジカラーが異常に多い)に持っていくと、写真の周りにクリスマスっぽいイラストを入れて印刷してくれた。50枚で750ディナール。マケドニアで写真入クリスマスカードが作れるとは思わなかったけど(いや、でも印刷されている用紙は普通の写真用のものだけどね)、今度は封筒を買わなくては。

あとはクリスマスケーキだ。これは、その気になったら作ることにしよう。売っているケーキは甘すぎて食べられないから。でも、その気になるかどうかが問題。

あれ?
マケドニアっぽいクリスマスはどこに行った?

っていうか、マケドニア正教ではクリスマスは1月7日なんだってさ。なんか、クリスマスっぽくないなあ、お正月のあとのクリスマスって。