なんちゃってマケドニア

とうとうマケドニアに来てしまいました。ここでのあれこれを記しますので、読んでみてね。

しあわせな話

2007-02-28 07:39:31 | Weblog
2月27日

「ひとぴょんって、人からモノをもらうと嬉しいんだね~。『素朴な話』の中でもいい話って、もらった話ばっかじゃない」

と、のんたんから指摘されちった。

まあねえ。

と。

今日はすごいことがあった。

いつものようにエカテリーナとお散歩していたら、オフィスのような店舗から男性二人が出てきた。わたしより年配の男性と、20代くらいの男性。

どちらもエカテリーナに話しかけたり、頭をなでたりしていたけど、そのうち年配の方が2軒先の店に入っていった。

そしてその店から出てきた男性は、おもちゃが付いたおやつと、タマゴ型チョコレート(しかもピカチュウの。中には小さいおもちゃが入っている)をエカテリーナにくれた。

これはどう見ても、エカテリーナのためにわざわざお店に入って、それらをくれたってことのような(その後その男性二人は出てきたところに入っていった)。

いや~。

(ジュース代騙されたのもすっかり許してしまう気になった)

すごい。

なんでそんなことができるんだろう。

見ず知らずのコドモに。

きっと日本ではそういうこと、ないよねえ。

子供好きで、いつも子供に話しかけていた男性が、近隣で子供が被害にあう事件があった際に、容疑者として何度も取調べを受けたという日本のニュースを思い出した。

たまに思うけど、物質的には日本の方が数段豊かだけど、マケドニアって、精神的にとっても豊かだよねえ。

英語の話

2007-02-27 00:12:59 | Weblog
2月25日

としごろになぁったなら~ つつしみなさい~♪
...おおかみがきばをむく~ そういうものよ~♪

と、意味がわからないまま(たぶん)機嫌よく歌っているエカテリーナ。

最近よくオウム返しもするので、外で知らない人に

「どぼるでん(こんにちは)」と言われたら、

「どぼるでん」と返すし、

「ちゃおちゃお(ばいばい)」と手を振られたら、

「ちゃおちゃお」と手を振るし、

「ん~ちゅっ」と投げキスを受け取ったら、

「ん~ちゅっ」と投げ返す。

そんなエカテリーナの最近のお気に入りは、

「○○はえいごでなんていうんだ?」

この、○○には、「くま」とか、「くるま」とか、「からす」とか、「たべもの」とか、まあそういうものが入る。

その度にわたしは「べぇあ」とか、「かあ」とか、「くろぅ」とか、「ふーど」とか、なるべく「r」や「f」や、その他発音に気をつけて教えているのだけど。

(のんたんは「ひとぴょんの発音ってアヤシイよねえ」と文句をつける)

わたしとしては今の時点では英語を教えようとはあまり思っていなくて、むしろ日本語を学んでいって欲しい。けれど、ラディッツアは英語を話すし、道で通り過ぎるマケドニア人はマケドニア語で話してくるし、いろいろな言葉があるということを理解したみたいなので、そうすると、やっぱり好奇心なのか、いろいろしゃべったり訊いてきたりするのだ。

ちなみに、「おかあさんはマケドニア語はわからないのよ」と常日頃から説明しているので、マケドニア語に関しては質問がこない。

で、夕べはとうとう

「What's your name?」と訊いたひとぴょんに、エカテリーナは

「My name is Ekaterina」と答えたのだった。

おおお!

英語で会話ができたぞ、エカテリーナと。

...なんて喜んでいるのも束の間、すぐわたしなんか英語力で追い抜かれるんだろうなあ(海外で生活している限り)。

うれしいような、そうじゃないような。

素朴な話

2007-02-25 07:30:25 | Weblog
2月23日

いつも書いているけど、マケドニア人って素朴でいい人が多い気がする。

最近の事例を紹介しよう。

その① いつも買い物をするグリーンマーケットのおじさん。この頃、やけにオマケしてくれるようになった。買い物をすると、ブロッコリーを多く入れてくれたり、ネギ一束をくれたり。

その② エカテリーナとパン屋に入ったら、りんごを5キロくらい袋に入れて持っている女性がいた。エカテリーナが「りんご~」と指差して喜んでいたら、その人はりんご一個をエカテリーナにくれた。

そしてその③

お散歩途中、ジュースが家にないことを思い出した。(その日はラディッツアが来ていて、いつもお昼には彼女に食事とジュースを出している)なので、パン屋さんに入ってジュースを買おうとした。

ひ 「(身振りと英語で)そのジュース(1リットル入り)くださいな。おいくら?」

店員 「すとぺえせ」

ひ (えっ。すと=100、ぺえせ=50?そんなに高いの?)

店員 「150」と、紙に書いた

さあ。どうしましょう。わたしの頭の中では、

え~。150はないんじゃないかなあ。だってスーパーで買ったら、高いジュースだって50もしないのに。でも、ここはパン屋だし。高いのかなあ。そういえば、イタリアでもコーヒーショップでは立ち飲みと着席ではコーヒーの値段が随分違ったしなあ。ロシアのホテルでも、コーヒーと紅茶の値段が10倍くらい違ったことあったし。それにしても150は高いような...。あーっ、でもすぐそこがタクシー乗り場だし、他の店に行くのも面倒だし。150かあ。買っちゃおうか。

と、しょうもない思考錯誤(しゃれです)が行われ、そして厳かに150ディナールが支払われ、さらにわたしはそのジュースとレシートを受け取ってタクシーで帰宅した。

で、ラディッツアに150ディナールのジュースの話をしたら、やはり「それはちょっと高すぎるわ」ということになった。

しかも。

レシートを見て笑い出したラディッツア。

「ミスひとぴょん、見てよ~。ピザ3個分のレシートよ、これって」

だって。

やはりダマされたか。

「その店員は、今頃お昼ごはんにミスひとぴょんが買ったピザを食べているわよ」というのがラディッツアの推理。

まあ...。

そうじゃないかと思ったけど、そうだったか。

っていうか、その店員もなんでそんな正直なレシートをくれたのかしらね。レシートなしだったら決定的じゃなかったのに。

ダマした割に、正直なマケドニア人。

やっぱり素朴な人が多いよ、ここは。

ききたい話のその後の話

2007-02-23 07:04:37 | Weblog
2月22日

大変お騒がせしました。

どうなったかというと、こうなりました。

(お昼ご飯を食べながら)

ひ 「この間の、失くした500ディナールだけど、わたしにどうして欲しい?」

ラ 「え?なにもしなくていいわよ。盗まれたのはわたしだし」

ひ (秘かに感心する)
  「ふ~ん。そう。じゃあ、300ディナール渡すよ」

ラ 「どうして?失くしたのはわたしの責任なのに」

ひ 「う~ん。そうだけど。言ってみれば、わたしはあなたの上司みたいなものでしょ。部下の失敗は、上司にも責任があるからね。でも、今回だけよ」

...と、いうことです。

全額渡そうと思っていたけど、なんとなく流れ的にこうなってしまった。

でも、ラディッツアにとっては予想外のことだったらしく、その後はとっても嬉しそうにお掃除をしていた。

(なんだかラディッツアも正直っていうか、こういう時は掃除の気合の入れようが違うのが傍目にもはっきりわかるのだ)


ききたい話

2007-02-20 02:27:49 | Weblog
2月19日

わたしがみなさんにおききしたい話です。

我が家に週二日きてもらっている家政婦のラディッツア。わたしは彼女にいつも500ディナール渡している。で、我が家に来る前に、何か買ってきて欲しいものがあるとき、その中から支払ってもらう。そしてまた500ディナールを渡す。

500ディナールって、...。う~ん、まあ1500円にもならないくらいだけど。

最近はあまり買い物を頼まないけど、それでも500ディナールは預けっぱなしになっている。

で、今日。

朝いきなり、

「ちょっと聞いて~。お財布盗まれちゃった~」

と、ショックを隠せないラディッツア。

自宅を出て、お店でちょっと買い物をして、それからバスに乗って、途中で気が付くとお財布がなくなっていたんだって。

バスが非常に混んでいたので、車内で掏られたのではないかと思っている様子。

失ったものは、わたしが預けた500ディナールと、ラディッツア自身のお金300ディナールと、のんたんの前任者がラディッツアにプレゼントしたお財布。

で、ここでわたしは迷った。

どうしよう。

彼女の不注意で失くしたものなのだから、彼女が身銭を切ってわたしの500ディナール分を補填(って表現が正しいでしょうか)するべきか?

それとも、わたしが再度渡した方がいいのか?

どう思います、みなさん?

ポイントは、「500ディナール」が、わたしにとっては「1500円くらい」だけど、ラディッツアにとっては我が家で7時間労働(1時間休憩するけど)して得る一日分のお給料の約半分ってこと。

そしてこの、「盗まれた」って話の信憑性だけど、...。

わたしは本当だと思う。

うん。

どうでしょう?

いや、そんなに考えるくらいならまた渡せばいいのだろうけど、甘く見られるのもなんだしな~とも思っちゃうし。

とりあえず今日はそのままにしてある。次回来てもらうときも、特に買い物を頼む予定はないし。

ご意見をきかせてください。

紅白歌合戦を見ている話

2007-02-19 08:27:54 | Weblog
2月18日

「紅白歌合戦」を見ている。

(のんたんママが日本のテレビ番組をDVDに録画して送ってくれているのだ)

視聴率がどうとかいうけど、わたしのような古いタイプ(?)の日本人にとっては「紅白」は、やはり「紅白」。一年に一度は見ないと気がすまないね(すでに2月ですが、そんなことはどうでもいい)

そして唖然とした。

女性歌手の一人が歌っているのを見て、がっびぃ~んときた。

すごい。

老けた。

太った。

えぇ~、こんなに変わっちゃったの~?

考えてみると、わたしの記憶にある彼女のイメージは約20年前のもの。

そりゃあ変わるよねえ。

(いや、それにしたって...)

(若いときの無造作なヘアスタイルってそれなりに魅力的だけど、時間がたつとそれって...)

うーん。

この彼女が過ごした20年近くの年月を、同じようにわたしも過ごしてきたんだよねえ。

わたしも同じように老けて、太ったってわけか。

...。

自分の顔は、毎日見ているから分からないけど、久しぶりに昔の知り合いに会ったりすると、こちらが驚くように、向こうも驚くんだろうなあ。

昔の知り合いが絶対いないマケドニアで安穏と過ごしていてはいけないわっ。

いざっていうときの為に(どんなときだ?)常に気合を入れねば。

浜崎あゆみが着ていたようなドレスを、いつかわたしも着てみたいし。

(絶対ありえない)

試練の道の話

2007-02-19 07:57:22 | Weblog
2月18日

バレンタインデーには、チョコレートケーキを焼いたぞ。

マケドニアに来てからというもの、キッチンにオーブンは備わっているし、大して娯楽はないしで、俄然マメになったひとぴょん。お菓子作りは今まで失敗知らずだ。

(ひとえに初心者向けのレシピ本のお陰とも...)

そしてとうとう。

禁断の果実に喰らいついてしまった。

意訳すると、「パン作りに挑戦した」です。

マケドニアのパンもいいんだけど、やっぱり日本人のひとぴょんとしてはもう少しさくさくしっとりのクロワッサンとか、バターの香り高いパターロールとかが食べたいのだ。

しかし、ここまで負け知らずだったひとぴょんに屈辱の事実。

パンが膨らまないよお。

最初はクロワッサン。ちゃんとバターの層ができてはいたけど、つぶれてる感じ。

次はバターロール。味はいいんだけど、見た目は絶対「みそぱん」。

とうとうラディッツアが見かねて「わたしの作るパンを教えてあげる」と言い出した。

ここでちょっと。

日本では、パン作りには「ドライイースト」を使うのが一般的なようだけど、マケドニアでは「生イースト」の方が一般的なようで、ラディッツアもそれを使う。「生」とはいえ、保存の為に冷凍するんだけど。

(マケドニアのドライイーストの品質が悪いんじゃないかと考えてしまうひとぴょんであった)

そしてラディッツアが作ったパンは見事に膨らんだ。

しかーし。

4階の我が家のベランダから下の道路に落としても壊れないんじゃないかと思われるような(そんなはずはない)丈夫なパン。

材料は小麦粉とイーストのみ。

バターも卵もなし。

こういうパンとしては成功だけど、問題はこういうパンが好きかどうかだな。

とりあえず生イーストの扱い方をマスターしてから、いろいろアレンジしてみよう。

目指せ、お手製クロワッサンとカフェオレの朝ごはん!

しかし、この道は長く険しいような...。

(いや、どんなに長く険しくても、いつかどこかに辿りつければいいけど...)

似たような話

2007-02-15 21:53:19 | Weblog
2月15日

ラディッツアとエカテリーナとお昼ご飯を食べようとしたら、誰かが叫んでいるのが聞こえた。

ジプシーの人が廃品回収しているのかと思ったら(たまにやっているのだ。バイクに荷台をつけたものを運転しながら「いらんもんはありませんかぁ~」と叫んでいる)、お隣の建築途中のアパートの屋根の上に何人も上っていて、そのうちの一人が叫んでいる。

なっ、何事?

ラディッツアが説明してくれた。

この辺りでは、家の屋根が出来上がると、ああやって屋根ができたことを大声で伝えるんだって(誰に?)。

そして家主が建築現場で働く人に何か贈り物をするらしい。

面白そうなので、写真を撮ったぞ。

(そして写真を撮っているひとぴょんを、屋根の上の人たちは面白そうに見ていた)

左側に棒が一本立っているのが見えますか?叫び終わった後、家主からの贈り物がこの棒にぶらさげられていた。

日本でも建前で、お餅をまいたりするよねえ。幼少のみぎりから食い意地の張っていたわたしは、お餅を拾うのが大好きだったよ。

どこでも似たようなこと、するのねえ。

あ、でも日本では建てる前に、神主さんを呼んでお祈りしたりもするねえ。

と、ラディッツアに話したら。

マケドニアでも建てる前のイベントがあるって。

子羊の首をはねるらしい(!)。

そしてはねた頭は、基礎の柱の下に埋めて、残りはお料理して現場で働く人たちに振舞うらしい。

この行為に、事故なく建物が完成しますようにという願いが込められているとのことなんだけど。

...。

ま、どこの人も似たようなことを考えるってことですね。

それをどう行動で表すかが違うだけで。

いなかった話

2007-02-14 08:41:29 | Weblog
2月13日

ぱんぱかぱぁ~ん。

ひとぴょん、ラジオに出演しました。

マメにコメントをチェックしてくださっている方がいらっしゃれば、以前に放送作家の方からのコメントがきていたのをお読みになったかも知れませんが。

文化放送の平日午後の番組で、海外で生活している人のお話を聞くというコーナー。

いやあ、でもねえ、最近「オレオレ詐欺」とかなんだとか、物騒な話が多いでしょ。

ラジオなんて出たことないし、それなりに盛り上がっていたひとぴょんですが、「もしかしてダマされているかも...」という思いもあって(って、こんなことでダマして何かいいことがあるのか?)、日本の知り合いにお知らせもしなかった。のんたんママ・パパにも恥ずかしくて言えなかった。

でも、わたしの実家と弟には、知らせてあった。一応。

さて、今朝4時半にモーニングコールがかかり(生放送なので)、「お。本当にラジオに出るのか?」と気が付いたひとぴょんは、念のため実家に再びお知らせの電話をかけた。

すると。

会社の人が(実家は自営業で、仕事用と自宅用の電話番号が同じなのだ)出て、「社長は白内障の手術ですよ」だって。

え?なにそれ。聞いてないよ。

それじゃ、聞けないじゃない(って、それどころじゃないけど)。

そして本番。

事前に打ち合わせの上、原稿をもらってあったんだけど、オープニングが長引いたせいか、わたしの話し方がゆっくりだったせいか、3つネタがあったうち、2つしか話せなかった。

残念。

それでも、「マケドニアで話しているわたしの声を、日本で聞いている人がいるんだなあ」って思うと、とっても不思議で楽しい気分だった。

あとで弟に電話して「白内障のこと、知ってた?ラジオ、聞いた?」って訊いたら、

「知ってたよ。あ、今日だったの?聞かなかった」だって。

...。

結局わたしの記念すべき初(そして多分最後の)ラジオ出演を聞いていた、わたしを知っている人は。

...いないらしい。

春休みの話

2007-02-13 08:18:44 | Weblog
3月12日

わあい。

のんたんが、3月に一週間の休みを取ったぞぉ~!

本当は、「今度休みが取れたらヨーロッパのどこかの国にドライブ旅行行こう」とか、「モスクワ(か、サンクトペテルブルグ)に行ってバレエ観よう」とか盛り上がっていたんだけど。

結局のところ、またまたニューヨークに行くことにしました。

ま、いろいろと医者に行きたいのでね。

早速予約を取りました。

・不妊治療の権威(?)の先生のところに、わたしとのんたんの予約(いや、不妊治療をするつもりはまだないけど、2度の流産の原因が、何かあるのかを調べてもらおうと思って)

・エカテリーナが以前かかっていた小児科医(1歳半のときにする予防接種をまだ受けていないので、それらを受けさせたいし、いわゆる検診もしたいので)

・のんたんの健康診断

・ひとぴょんの健康診断

そして、医者の予約をこなした後は、しゃぶしゃぶを食べて、お鮨を食べよう!

そしてそして、帰ってくるときにはお米を山ほど買ってこよう。アールグレイのお茶も仕入れてこよう。シュウマイの皮や、ギョーザの皮も買いたいなあ。(買出しツアー?)!

う~。

とってもとっても楽しみ。

医者の予約も取ったし、持って行くもののリストや、買物のリストも作り始めたし。

あとは。

飛行機の予約を取るだけだ~。

って、どうしよう、取れなかったら...。