明治座に新風、16歳黒木メイサ 最年少座長公演「あずみ」
東京の老舗劇場・明治座で史上最年少の座長として「あずみ」(26日まで)に主演中の黒木メイサ(16)が連日熱演、新風を巻き起こしている。舞台は、平均年齢30歳以下の出演者30人が、宙乗りや殺陣を駆使して繰り広げるスペクタクル時代劇。人気コミック(小山ゆう原作)の舞台版だ。
若者に熱狂的な支持者がいる題材だが、日本橋浜町の明治座になじみの薄いファンをどう呼び込むか-。だが3日に初日の幕が開くと、10代から20代の若者が大挙やってきた。上旬までに寄せられたアンケートによると、回答者の7割近くが明治座初体験だった。
終演後のプログラムの売れ行きは、日によっては通常の5倍に。従来の年配客にも「若い人たちがよく頑張っている」と上々の評判という。週末は満席近くなるまでに、客足が伸びてきた。
16歳での座長は、1986年8月に「森の石松」を演じた近藤真彦の21歳を19年ぶりに塗り替えた最年少記録。歌舞伎、新派、新国劇をはじめ名だたるスターの公演で人気を博してきた開場132年目の明治座では画期的な若さだ。
「自分の人生に刻み込まれることでもあるのでうれしい」と黒木。「でも座長といっても何をやっていいか分からない。自分ができることを精いっぱいやるだけ」と屈託がない。懸命な姿と役柄がオーバーラップして、見る者を引きつける。
ジャニーズJr.の生田斗真、長谷川純の活躍や元宝塚のトップスター涼風真世の2役も魅力的だ。
芸術座が休館するなど大劇場の企画運営が曲がり角の今、同劇場では、「今後もこうした若いキャストの実験的な作品にチャレンジしていきたい」(北村純一制作部長)としている。
(本庄雅之)
東京中日新聞
東京の老舗劇場・明治座で史上最年少の座長として「あずみ」(26日まで)に主演中の黒木メイサ(16)が連日熱演、新風を巻き起こしている。舞台は、平均年齢30歳以下の出演者30人が、宙乗りや殺陣を駆使して繰り広げるスペクタクル時代劇。人気コミック(小山ゆう原作)の舞台版だ。
若者に熱狂的な支持者がいる題材だが、日本橋浜町の明治座になじみの薄いファンをどう呼び込むか-。だが3日に初日の幕が開くと、10代から20代の若者が大挙やってきた。上旬までに寄せられたアンケートによると、回答者の7割近くが明治座初体験だった。
終演後のプログラムの売れ行きは、日によっては通常の5倍に。従来の年配客にも「若い人たちがよく頑張っている」と上々の評判という。週末は満席近くなるまでに、客足が伸びてきた。
16歳での座長は、1986年8月に「森の石松」を演じた近藤真彦の21歳を19年ぶりに塗り替えた最年少記録。歌舞伎、新派、新国劇をはじめ名だたるスターの公演で人気を博してきた開場132年目の明治座では画期的な若さだ。
「自分の人生に刻み込まれることでもあるのでうれしい」と黒木。「でも座長といっても何をやっていいか分からない。自分ができることを精いっぱいやるだけ」と屈託がない。懸命な姿と役柄がオーバーラップして、見る者を引きつける。
ジャニーズJr.の生田斗真、長谷川純の活躍や元宝塚のトップスター涼風真世の2役も魅力的だ。
芸術座が休館するなど大劇場の企画運営が曲がり角の今、同劇場では、「今後もこうした若いキャストの実験的な作品にチャレンジしていきたい」(北村純一制作部長)としている。
(本庄雅之)
東京中日新聞
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます