浅見光彦といえば、
内田康夫の推理小説の名探偵役である。
私が浅見光彦を知ったのは、高校生の頃。
内田康夫という作家を知り、
信濃のコロンボシリーズを買いあさっていた私は、
信濃のコロンボシリーズをほぼ買い終わってしまい、
次に買い集めるべき推理小説を探していた。
そんな時、古本屋で試しに購入したのが浅見光彦シリーズだったのだ。
それ以降私は浅見光彦シリーズの魅力にとりつかれ、
これまでにシリーズほぼ全て100冊以上を読んできた。
今日は浅見光彦(シリーズ)の魅力について書いてみたい。
浅見光彦が初めて登場したのは、
1982年に発売された「後鳥羽伝説殺人事件」だ。
以来、100作以上のシリーズとなっている。
浅見光彦は33歳(34歳って記述も見た記憶が)のルポライター。
探偵業は副業というかほとんど趣味である。
旅行雑誌の取材のため、愛車のソアラで日本全国を旅している。
容貌は爽やか好青年・美男子。
浅見光彦の家は、代々政府の高官を輩出してきた名門で、
兄の陽一郎は警察庁刑事局長を務めている。
厳しい母親の雪江からは、ルポライターという不安定な職業と、
警察官僚の兄に迷惑を与えかねない探偵という趣味のことで、
しょっちゅう小言を言われ、浅見光彦はそんな母親に頭が上がらない。
以上が浅見光彦の概要である。
以前のブログで内田康夫の小説は推理小説ではないと書いたが、
その原因はこの浅見光彦にある。
浅見光彦はほぼ直感で仮定を立て、実証するタイプの探偵で、
いわば天才タイプの探偵なのである。
よって読者はなぜその結論に至ったのか推理することが非常に困難だ。
また、トリックやどんでん返しの結末が少なく、推理小説と言うより、
普通の文学小説と言うべきだと私は思っている。
それでも浅見光彦シリーズは魅力的なのだ。
旅情ミステリーを謳っているだけあって、浅見光彦は
日本全国至る所で事件に遭遇している(疫病神
特産品や土地の名物などの紹介も多い。
物語の大雑把な流れはこうだ。
取材先で事件と遭遇する。
↓
ヒロインに出会う。
↓
現場近くをうろうろして警察に捕まる。
↓
取り調べの最中に兄が刑事局長だとわかる。
↓
警察の協力を得て捜査。
↓
犯人発見。
↓
犯人自殺。
ポイント1 ヒロイン
浅見光彦は旅先でヒロインと出会う。
ヒロインは当然のごとく、
容姿端麗、爽やか好青年の浅見光彦に好意を抱く。
浅見光彦もヒロインに惹かれる。
手も握らず終了。
浅見光彦は極度のフェミニストなのだ。
女性に浅見光彦から迫るということはない。
33歳である浅見光彦の過去の女性経験は、
大学生時代に飲み会で泥酔して、
気がついたら女性と二人でラブホテルにいた。
もちろん記憶はない。
という非常に怪しいものしかなく、
コレを盾に童貞ではないと言い張っているのだ。
作中でも、毎回のようにヒロインとお互い意識し合うが、
私の知る限り、キスしたのは2回だけだ。
他は押し倒されそうになって逃げたのが1度、
あとは手すら握っていない。
こうした浅見光彦の潔癖すぎる女性関係の理由として、
浅見光彦の2度目の登場である「平家伝説殺人事件」
でのヒロイン佐和との婚約?がファンの間で言われている。
1度目のキスの相手の佐和とは、
小説終了時にほとんど婚約状態まで行っており、
この婚約があるから他の女性とは距離を置いているのだ。
もちろん、ファンの勝手な憶測だ(ぇ
コレについては作者である内田康夫は言葉を濁していた。
実は2作目で終了する予定だったがあまりに人気が出てしまったため、
婚約はなかったこととしてそのまま浅見光彦シリーズを出し続けたらしい。
ポイント2 兄が刑事局長
浅見光彦はよく警察に捕まる。
事件の現場をうろちょろするからだ。
兄に迷惑をかけると怖いお母様に叱られるため、
浅見光彦は身元をひた隠しにする。
そんなことで警察が身元調査をしないわけがない。
よって身元がバレる。
兄が刑事局長だという事実は、
水戸黄門の印籠ほどに効果があるらしく、
それ以降、浅見光彦は警察に捜査協力を求められる。
ポイント3 犯人の自殺
これは内田康夫の推理小説全般に言えることだが、
犯人の自殺率が非常に高い。
数えたことはないけれど、
半数以上の作品で犯人が自殺しているのではないだろうか。
これは浅見光彦というよりは、内田康夫の考えだろうと思う。
内田康夫の作品に極悪犯はほとんど登場しない。
犯人になってしまった人たちも、ほんとに普通の人であり、
やむにやまれぬ事情で殺人を犯してしまったという人が大半だ。
警察に捕まったあとの家族のこと、会社のことなどを考え、
犯人は自ら命を絶つという道を選択する。
浅見光彦はそうなる可能性を知りつつ、
犯人にのみ真相を告げ、警察には何も言わない。
自殺するのも警察に自首するのも本人の判断に委ねるのだ。
時には浅見光彦自ら自殺を促すこともある。
これにはファンの間でも賛否両論あるらしいが、
私はそんな結論もいいのではないかと思っている。
煉炭自殺する奴らよりはだいぶマシだと思うし。
そんな浅見光彦に憧れる28歳男。
浅見光彦の年齢まであと4年半ほど。
容姿はどうにもならんなorz
ながるのHP
ダイキライ
内田康夫の推理小説の名探偵役である。
私が浅見光彦を知ったのは、高校生の頃。
内田康夫という作家を知り、
信濃のコロンボシリーズを買いあさっていた私は、
信濃のコロンボシリーズをほぼ買い終わってしまい、
次に買い集めるべき推理小説を探していた。
そんな時、古本屋で試しに購入したのが浅見光彦シリーズだったのだ。
それ以降私は浅見光彦シリーズの魅力にとりつかれ、
これまでにシリーズほぼ全て100冊以上を読んできた。
今日は浅見光彦(シリーズ)の魅力について書いてみたい。
浅見光彦が初めて登場したのは、
1982年に発売された「後鳥羽伝説殺人事件」だ。
以来、100作以上のシリーズとなっている。
浅見光彦は33歳(34歳って記述も見た記憶が)のルポライター。
探偵業は副業というかほとんど趣味である。
旅行雑誌の取材のため、愛車のソアラで日本全国を旅している。
容貌は爽やか好青年・美男子。
浅見光彦の家は、代々政府の高官を輩出してきた名門で、
兄の陽一郎は警察庁刑事局長を務めている。
厳しい母親の雪江からは、ルポライターという不安定な職業と、
警察官僚の兄に迷惑を与えかねない探偵という趣味のことで、
しょっちゅう小言を言われ、浅見光彦はそんな母親に頭が上がらない。
以上が浅見光彦の概要である。
以前のブログで内田康夫の小説は推理小説ではないと書いたが、
その原因はこの浅見光彦にある。
浅見光彦はほぼ直感で仮定を立て、実証するタイプの探偵で、
いわば天才タイプの探偵なのである。
よって読者はなぜその結論に至ったのか推理することが非常に困難だ。
また、トリックやどんでん返しの結末が少なく、推理小説と言うより、
普通の文学小説と言うべきだと私は思っている。
それでも浅見光彦シリーズは魅力的なのだ。
旅情ミステリーを謳っているだけあって、浅見光彦は
日本全国至る所で事件に遭遇している(疫病神
特産品や土地の名物などの紹介も多い。
物語の大雑把な流れはこうだ。
取材先で事件と遭遇する。
↓
ヒロインに出会う。
↓
現場近くをうろうろして警察に捕まる。
↓
取り調べの最中に兄が刑事局長だとわかる。
↓
警察の協力を得て捜査。
↓
犯人発見。
↓
犯人自殺。
ポイント1 ヒロイン
浅見光彦は旅先でヒロインと出会う。
ヒロインは当然のごとく、
容姿端麗、爽やか好青年の浅見光彦に好意を抱く。
浅見光彦もヒロインに惹かれる。
手も握らず終了。
浅見光彦は極度のフェミニストなのだ。
女性に浅見光彦から迫るということはない。
33歳である浅見光彦の過去の女性経験は、
大学生時代に飲み会で泥酔して、
気がついたら女性と二人でラブホテルにいた。
もちろん記憶はない。
という非常に怪しいものしかなく、
コレを盾に童貞ではないと言い張っているのだ。
作中でも、毎回のようにヒロインとお互い意識し合うが、
私の知る限り、キスしたのは2回だけだ。
他は押し倒されそうになって逃げたのが1度、
あとは手すら握っていない。
こうした浅見光彦の潔癖すぎる女性関係の理由として、
浅見光彦の2度目の登場である「平家伝説殺人事件」
でのヒロイン佐和との婚約?がファンの間で言われている。
1度目のキスの相手の佐和とは、
小説終了時にほとんど婚約状態まで行っており、
この婚約があるから他の女性とは距離を置いているのだ。
もちろん、ファンの勝手な憶測だ(ぇ
コレについては作者である内田康夫は言葉を濁していた。
実は2作目で終了する予定だったがあまりに人気が出てしまったため、
婚約はなかったこととしてそのまま浅見光彦シリーズを出し続けたらしい。
ポイント2 兄が刑事局長
浅見光彦はよく警察に捕まる。
事件の現場をうろちょろするからだ。
兄に迷惑をかけると怖いお母様に叱られるため、
浅見光彦は身元をひた隠しにする。
そんなことで警察が身元調査をしないわけがない。
よって身元がバレる。
兄が刑事局長だという事実は、
水戸黄門の印籠ほどに効果があるらしく、
それ以降、浅見光彦は警察に捜査協力を求められる。
ポイント3 犯人の自殺
これは内田康夫の推理小説全般に言えることだが、
犯人の自殺率が非常に高い。
数えたことはないけれど、
半数以上の作品で犯人が自殺しているのではないだろうか。
これは浅見光彦というよりは、内田康夫の考えだろうと思う。
内田康夫の作品に極悪犯はほとんど登場しない。
犯人になってしまった人たちも、ほんとに普通の人であり、
やむにやまれぬ事情で殺人を犯してしまったという人が大半だ。
警察に捕まったあとの家族のこと、会社のことなどを考え、
犯人は自ら命を絶つという道を選択する。
浅見光彦はそうなる可能性を知りつつ、
犯人にのみ真相を告げ、警察には何も言わない。
自殺するのも警察に自首するのも本人の判断に委ねるのだ。
時には浅見光彦自ら自殺を促すこともある。
これにはファンの間でも賛否両論あるらしいが、
私はそんな結論もいいのではないかと思っている。
煉炭自殺する奴らよりはだいぶマシだと思うし。
そんな浅見光彦に憧れる28歳男。
浅見光彦の年齢まであと4年半ほど。
容姿はどうにもならんなorz
ながるのHP
ダイキライ