1月17日。いつまでも忘れられない日付である。だから今日は「歩く」コースをJR神戸線 新長田駅スタートに設定し、高架に沿って兵庫駅を経て神戸電鉄・新開地駅までを歩いた。
途中、電車を乗り換えた三ノ宮駅前は意外に静かだったが、新長田駅前では追悼催しの準備がされ、「鉄人28号」の前では既に催しが行われていた。
震災の後、消防団員として参加した訓練で、地域住民による自主防災隊の可搬消防ポンプがリヤカーのように人に引かれて現場へ運ばれるのを見て、労力の低減を目的にゴルフカーを改造し、ポンプを搭載することを新規事業提案し、商品化の可否を検討したのも、もう15年前のことになってしまった。
当時、商品化を巡り運輸省との折衝を行ったのだが、出された結論は「道路運送車両法」の安全基準を満たすこと。つまり、「メーカー」が販売する以上は、4輪であるなら「軽自動車」並の車両としなさい、であり、企画は残念ながら実現されなかった。
その過程で、共同開発を提案し訪問させて頂いたのが、何を隠そう当時大阪に本社があった現在勤務する会社であり、対応された方が自分が現在所属する部の部長だった。あの時、今の自分のことなど想像もつかなかったが、今日、現地を訪れることができ、15年の時を経て小さな環を一周できた思いがする。
改めて、阪神・淡路大震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。