デュプラメソッド「理想的な海水水槽」
3.1.2. 適切な光
海水アクアリウムにおける適切な光とは、無脊椎動物に共生する褐虫藻の繁殖が保障され得る光であると私は考える。珊瑚礁に降り注ぐ太陽光の照度は非常に高く、人工的に模倣できるものではない。しかし今日では、私たちはメタルハライドランプ(=HQI、Dupla Lux LI)を用いて、水槽の水面を8万Lux(ルクス)の光で照らすことができる。
原則的にはこの照度で、水槽内の水深60cmまでにいる無脊椎動物に共生する褐虫藻の光合成と物質代謝を促すには十分である。またサンゴの石灰化や、ハードコーラルの成長も可能である。
次に問題となるのは照明を水槽に照射する時間である。自然下において、1日のうちの12時間も太陽の光が100%の強さで海中に差し込んでいるわけではない。これは太陽の光の照射角と海面の波が、海中の光を減衰させる決定的なファクターとなっているためだ。
また生物の中には強い光を好まないものもおり、これらは水槽の照明と照明の中間に置いてやらなければならない。
理想的な海水アクアリウムの水深は60cm以内で、幅1.2m/水深40cmの水槽の場合は150W(ワット)のメタルハライドランプを2機以上設置しなければならない。1日の照明照射時間は最長で10時間で、これはタイマーで制御するべきだろう。
Duplarium(デュプラリウム)に取り付けられた
メタルハライドランプ(Dupla Lux LI)と
ムーンランプ(Dupla Lux Coral)
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