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「理想的な淡水水槽」 12.3.3.低温膨張製法による顆粒状フード

デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

12.3.3.低温膨張製法による顆粒状フード



我々が推薦するこの低温膨張製法は、最新の知識と技術が注ぎ込まれた鑑賞魚用ドライフードの製造方法である。この製法を採用することで、フードの素材やビタミンの破壊を防ぎ、すべての魚の口に合う大きさの顆粒を製造することができる。そしてこの顆粒は水に対して安定した性質を持っていてすぐ溶けることがない上、ほぼ無菌である。またフレークフードや押し出し成型による製法とは対照的に、混合などの製造過程において原料が高温にさらされる時間はほんのわずかである。エサの原料が長時間高温にさらされることがないため、内容物に含まれるビタミンや微量元素などの成分が損なわれず、また粒の大きさを揃える加工を行ってもエサの表面は非常に滑らかなままである。

多くの魚は一般的なドライフードに含まれるでんぷんをうまく吸収することができない。これは魚がでんぷんを吸収するために必要とする酵素が、一般の鑑賞魚用ドライフードには不足しているか、あるいはまったく入っていないためである。低温膨張製法では、熱水による膨張過程ででんぷんが溶かされ吸収しやすくなっている。顆粒の外側はゼラチン状のたんぱく質で包まれており、これにより水に素早く溶けてしまうことがない。またこの独特な外皮はゴムのような柔らかな食感を魚に与え、一般的なドライフードの硬い食感を好まない魚にもすぐに受け入れられる。さらにこの柔らかく適度な反発力を持つコーティングにより、魚が自らエサを噛むため、理想的なホルモン分泌が促進される(魚はアゴを動かすことにより正常なホルモン分泌が行われるという習性を持つ)。このたんぱく質のコーティングには、エサの内部に病原菌が侵入するのを防ぐ働きもある。

この理想的なドライフードは病原菌がつきにくく非常に衛生的で、観賞魚がエサに混入した病原菌によって発病するといった事態は過去のものとなりつつある。また低温膨張製法は、今まで鑑賞魚用フードには採用できなかった腐りやすい原料の使用と、その品質の長期維持を可能にした。さらに魚の健康に必要不可欠な不飽和脂肪酸(ω-3脂肪酸=DHA、EPA、α-リノレン酸など)を、この製法により初めてドライフードに添加することができるようになったのである。


以下に低温膨張製法の特長をまとめる。

1. 適切な粒子形状の構成
2. 水槽の水質悪化を招きにくい
3. 理想的な栄養価と栄養バランス
4. ビタミンが変質しない
5. ほぼ無菌
6. 適切な保管方法のもとでの長期保存が可能
7. 魚の理想的な発色を促進
8. 魚の健康維持に最適


 
魚が本来備える美しい発色と免疫力を水槽内で十分に引き出すには
最高の品質を持つフードの使用が欠かせない。
左:Melanotaenia trifasciata(バンデッド・レインボーフィッシュ)
右:Aplocheilus parvus


写真:デュプラリン
25年に渡り改良を続けながら進化してきた
最も理想的な顆粒状基本フードである。



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