デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
9.4.6. 二酸化炭素(CO2)供給の方法
水槽への二酸化炭素(CO2)の供給については長年議論が続いてきた。まず第二次大戦後の最初の数年間に熱帯魚研究は大きな変革期を迎え、蛍光灯やHQI(メタルハライドランプ)、強力なポンプなどの導入によって現代的な研究がなされるようになった。水槽における水草の育成に二酸化炭素が必要であるとの提案がされ、それにふさわしい供給方法の研究が始まった。今日に至るまで存在する「開拓時代の装置」とならび、形が美しく、また経済的で優れた機能を持つ二酸化炭素供給方法として、現在では以下のようなシステムが普及している。
拡散筒による二酸化炭素の供給
この方法では、ポンプから送られる水槽の水が拡散筒の中を流れ、その際に拡散筒内にCO2ボンベから供給された二酸化炭素を取り込む。拡散筒の大きさの選択と、二酸化炭素の溶解能力の調節を行うことで、どのような水槽サイズでも、さらにどのような二酸化炭素濃度を持つ水道水を使用していても、効率よく適切な二酸化炭素の供給を行うことができる。このシステムでは、拡散筒の他に充填可能なCO2ボンベ、圧力計付きのCO2レギュレーター、電磁弁などを使用する。システムを必要に応じて組み替えることで、pHコントローラーを用いたフルオートマチックの二酸化炭素供給システムを構築することも可能である。またpHコントローラーの調整によって、水槽内のpHを任意の値に保つこともできる。
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水槽に二酸化炭素を強力に溶解させる拡散筒
左:Dupla CO2リアクターS
右:Dupla CO2リアクター400
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