【オーディオ事始め】
多分1969年に学校の自由工作でスピーカーBOXを作ったのが私のオーディオ事始めでした。16cmフルレンジスピーカーとしてDIATONEのP-610Aと共に人気が高かったCORALのFLAT-6を使い、推奨BOXに入れたそのスピーカーは、結構良い音がして20年くらい活躍しました。
最近暫くはONKYOの大型ブックシェルフ・スピーカーD77MRX(¥75,600×2)で一応満足していましたが、良い音で良い音楽・良い演奏を聴きたい。この欲望は際限が無く、近頃またオーディオ遊びが始まってしまったのです。
【マルチアンプ化とJBL 2426+2370Aとの出会い】
dbxのアナログ・クロスオーバー234XL (¥41,790)、いわゆるチャンネルデバイダーですね。これを入れてマルチアンプにして遊び始めました。しかしどう調整しても、ジャズのライドシンバルの音やスティックでリムを叩くリムショットの音がうまく出ません。
そんな折に久しぶりに秋葉原をぶらぶらして、ヒノオーディオに足を運んで話し込んでいたら、JBLとフォステックスのホーンを色々切り替えて聞かせてくれました。これだ!やっぱりJBLのホーンでジャズを聴くと本当に生っぽい音がする。1週間悩んで結局購入。ONKYOのD77MRXに低音を受け持たせて、JBLのcompression driver 2426H(¥60,900×2)+horn 2370A(¥23,100×2)に高音を受け持たせる事に。
早速調整を始め、ジャズを気持ち良く聞ける設定はすぐに出来ました。しかし、その設定のままクラシックを聴くと全くだめで、クラシックで調整してジャズを聴くとJBLの良さが半減してしまうありさま。
【一ノ関のジャズ喫茶BASIE】
そんな試行錯誤をしている時、岩手の一ノ関にJBLファンの間で知る人ぞ知るジャズ喫茶「BASIE」が有ることを知りました。どんな音でJBLのスピーカーを鳴らしているのか聴いてみたくなり、小雪混じりの初春のある日、東京から一ノ関まで新幹線に乗って日帰りで行ってみました。
3時間半ほど、バーボンを飲みながらJazzを楽しんで帰ってきました。ドライバーの違い、1インチ/2インチのスロート径の違い、ホーン・音響レンズの違いなどあって、簡単には言えませんが、どうもJBLがJazzを生っぽく再生するのに酔い過ぎて、それを強調し過ぎるセッティングをしてしまっていたようです。わざわざBASIEに行ってみて良かった。おかげで大分バランスの良いセッティングに直す事が出来ました。
【デジタル・イコライザー登場】
しばらく大人しくしていましたが、やはりどうも納得がいかない。オーディオ・ショウに行ってエベレストDD66000を聴いてみたり、六本木にライブを聴きに行ったり、周波数特性を測定して設定を変えてみたり、高音の強化にスーパーツイーターとしてFostex T925A(¥29,400×2)も入れました。一般的に言えば良い音でも、更に良い音にしたくなる。オーディオ遊びの宿命ですね。
部屋には低音に定在波によるピーク・ディップがあるのが測定してわかっていました。ホーンもJBL発表のデータシートよりも大きいピーク・ディップがありました。やはりデジタル・イコライザーを入れるしか無いか!! そこでdbxのデジタル・イコライザーDriveRack 260(¥151,200)の投入。これはデジタル信号処理でクロスオーバーの他に、グラフィック・イコライザー、パラメトリック・イコライザー、ディレイまで出来る優れものです。もちろん今まで活躍したアナログ・クロスオーバーdbx234XLはリタイヤ。格段にグレードアップしたバランスのとれた音になってきました。まずは満足満足。
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