にいがた大好き!まちなか同志隊

新潟市の中心市街地を「どうしたい?こうしたい!」と奮闘中の市民グループです。

ぽんしゅ館~新潟県湯沢町~

2009年10月05日 | 視察し隊
○視察日:平成21年10月5日(月)
○参加者:池田肇、今井重朗、笠原盡子、吴海霞、坂本博也、相馬浩幸、高橋茂、棚橋博水、根本陽、樋口佐登子、平井葉子、堀川雅弘



普通電車で片道2時間半の電車の旅(往復2,500円・えちごツーデーバスSP)。通学の生徒たちが盛んに乗下車し、新潟駅から加茂駅すぎまでず〜と通路まで満員にびっくり。

越後湯沢駅に到着。土産品販売エリアが充実。

ぽんしゅ館館長さんから、酒風呂・利き酒マシン・店内のご案内後に説明を受けました。駅ビルの古い建物を活かして地元の経営者4名が団結して経営。残念ながら乗換利用のJR利用者は改札外に出られないので来店は無いそうですが、冬はスキー客で店内の通路まで人が一杯になり荷物で通れないほどだそうです。

土産販売がメイン事業。和風の内装。名物の大おにぎり・直仕入れブレンドなしの米・酒・菓子・漬け物・器などを販売。数年前によっぱらいのマネキンを置き、木材を活かした内装に大改装。

利き酒マシンでは、酒造組合は自動販売機に批判的で協力はなく、仕入れは酒屋からおこなっている。卸売りしてもらえない銘柄は酒屋まで買いに行く。利き酒マシンの裏側は一般の大型冷蔵庫。開店前に匂いで判断して古い酒は処分。500円で5個のコインを買って、おちょこ一つで5種類の試飲。塩と味噌と水が無料。利き酒マシンと日本酒風呂は集客目的で利益が目的ではない。

下に駐車場があり、車での来館客もある。名物のおにぎりもおいしく戴きました。ありがとうございました。館長のお人柄のおかげで、心がほんわかとするうれしい楽しいテーマパークでした。(堀川雅弘)



☆みんなの気づき ?→!
ぽんしゅ館は、まず米・酒のコンセプトがしっかりしていたように思いました。米であれば地元産しか使わなかったり、お酒でしたら県内産のみの販売や試飲といった感じでした。
今回、無理にお伺いしたのですが、桑原館長をはじめとする職員さんが『同志隊』に対して嫌な顔ひとつせず歓迎して頂き、またお土産まで持たせて頂き、そして最後も私達の姿が見えなくなるまで手を振っていただきました。お客様を歓迎するとはこういう事だと教えられました。最後まで頭の下がる想いでした。(高橋 茂)



扱っている商品の素材は米と酒だけ、場所は越後湯沢駅の改札口から一番遠い奥のスペース。でも関東方面からの来館者がスキーシーズン以外にも押し寄せるという。JRの乗客だけでなく、高速道路からの客も多いと聞く。責任者の桑原氏の話を聞いて思ったことは、素朴な商品でもアイデアと工夫で人を惹き付けるということ。ここにしかない県内全部の酒蔵の利き酒コーナーはよく思いついたものだと感心しました。また巨大おにぎりには度肝を抜かれました。(根本 陽)



関東における新潟の玄関口を担っているつもり…と館長。米と酒に重点をおきながら新潟各地の土産が並ぶ。その試食の種類と量がハンパない。おむすび片手に試食で、豪華なランチが出来るほど。そのおむすび、魚沼産コシヒカリ日本一の米の自負が、塩むすびで金をとる。そのおいしさと言ったら、12人皆感動で言葉も出ない…スキーシーズンは出入り口まで、長い長い行列ができるそうだ。ぽんしゅ館奥には目玉の利き酒の自販機。飲めない私でも新潟の銘酒には興味がある。3種類の嘗め味噌とブランド塩5種を自由に肴にしながら味わう事ができる。素朴なアテに感動。館長はじめスタッフ全員から発信されるおもてなしの心が、平日のオフシーズンの賑わいを呼んでいるのだと思った。(樋口佐登子)



施設も楽しめるものですが、なにより徹底して歓待される館長さんのおもてなしの心の「大きさ」に感服させられました。みんなで一生懸命買い物しましたよ。
 その後、駅の外に出て温泉街を歩いたのは40分間程度。駅構内での完結型のおもてなしだけでは「地域の魅力」は伝えきれないなぁとも感じました。駅前の温泉通りは、無料足湯や安価での高級きのこ等販売、射的場、評判の高い飲食店の数々やお饅頭屋さんなど風情があります。時間があれば川端康成縁の施設もあるし、ロープウェイで一気に山頂へも登れます。
 ただし、統一した魅力づくりの積極性では駅構内に軍配があがります。駅ビル内への囲い込みのマイナスもあるかも知れませんが、より努力の結実を続けているのが駅ビル内なのだと思います。「個の集合でまとまらない商店街」と「すぐ動ける企業体」の格差拡大という、新潟市の中心地区にある同じ問題も感じました。
 今回一番感じたのは、館長さん=人の魅力です。人間的あたたかさと商品の封を切ってでも試食を切らさない商売人の構え。私にとって越後湯沢ぽんしゅ館は、小さなテーマパークとして魅力度は高かったです。(堀川雅弘)