24年前。

当時大学生のasaは先輩二人に誘われ、
もうひとり後輩と連れだって
乗鞍岳に出かけました。



いちばん左が一級上のＳ先輩。
ひとつ上とはいえ、
だいぶ大人びた雰囲気でした。

美味しそうにタバコをくゆらせる仕草が
今も目に浮かびます。

その隣がasa。頼りない後輩。

２４年前の、夏の日の一日。



登山という部活動の枠を休んだ
個別山行。

のんびりした雰囲気の、
行楽といった登山。
その柔らかな空気は今も覚えてます。

大人びたＳ先輩の、
本当の姿を垣間見れたようで、
何か嬉しかった。

Ｓ先輩はとにかく安全運転で、
ほとんど中央道の走行車線を追い抜きもせずに
笑って運転してました。

追い抜かれたって
笑ってました。

余裕のある大人な先輩にはかなわない・・・・。
asaの心に刻まれました。

そんな先輩が、

まさか就職してすぐ、

交通事故で帰らぬ人となるとは

想像できませんでした。

その時も、

今だって信じられません。



今日、８月２２日。

２４年振りに、先輩と登った乗鞍に
登ってきました。

先輩、ずいぶん遅くなってすみませんでした。



山は何も変わってませんでした。
あの時から時間が止まったまま。

asaはだいぶ変わってしまったのかな？

でもね、
忘れません。

asaは忘れてませんよ。
時間は経っても、
どこの山からだって、
乗鞍を見たら
すぐ先輩の事を思い出しますよ。

先輩にとっては
asaはずっと一級下の
頼りない後輩なのかな。



下山途中、
先輩が心配して
会いにきてくれたんですよね。

先輩もこの手紙、
読んでくれてるかな？

だいじょうぶ、
asaは色々あるけど
元気にやってます。

そっちに行くのはだいぶ先だと思うけど、
きっとまた一緒に登りましょう。
約束ですよ。

*お詫び。今日は先輩宛なのでコメ欄はお休みです。