15-1「命は受け継がれて」 Life After Death
ERで偉そうにゲイツ達をこき使っているモリス。「ちょっと目を離すとお前らすぐさぼるから見張るのも大変なんだよ!」って、それは5年前のウィーバーもそうだったと思うけど…(笑)そこへ、子供を抱いた父親が駆け込み、救急車爆発の一報。サムが心配なゲイツは救急車に乗って現場へ急行しようとするが、ERを出てすぐに買い物帰りのサムを発見。乗っていたのはプラットだった。
道端に倒れていたアビーが意識を取り戻す。どうやら爆風で吹き飛ばされ全身を打った様子。立ち上がって救急車を見ると、座席にプラットの姿が。
「グレッグ大丈夫?」
「それより後ろの連中はどうした?」
跡形も無くなっている救急車後方に首を振るアビー。運転席のバーデリーの腹部には金属が突き刺さっている。
そこへゲイツとサムが到着し2人に応急処置。アビーは腕が折れているみたい。足から骨が突き出ていたプラットは少し血を吐く。
~オープニング~
欲求不満の解消が済んだ(?)ブレナーとニーラ。少しお怒り気味のニーラの元にも事故の一報が。
ERにプラットやバーデリーが運び込まれてくる。レギュラーメンバー総出で治療を始めるが、当のプラットが一番冷静なようで、モリスとサムを残して他の患者を治療するよう指示を出す。
ブレナーとニーラにゲイツが加わってバーデリーの治療を行うが、ニーラはどこかつっけんどん。
アビーを探し回っていた常連患者がアビーを見つけるも、骨折した腕をヘレエに固定してもらっているところ。
「ギントンさん、今忙しいんです」
「(包帯を見て)大変だわ。それじゃ…」
「またあとで」
昨日ルカが来て、なんとか仲が改善しそうだとヘレエに報告して、治療に戻るアビー。プラットのレントゲンで開放骨折の部分を確認するが…
「おかしいわね。頚骨も腓骨も骨折してない」
「別の足じゃない?」(サム)
骨折部分をのぞきこんだアビーが一言「プラット、これあなたの足じゃない」
後ろに乗っていた誰かの骨がつきささった見たい。強がるプラットは麻酔なしで骨を引き抜くが、飽和度が低下し始める。
「爆撃肺だ」(プラット)
「衝撃波で肺が傷ついて出血している」(モリス)
酸素を口に当てるプラット。
外傷2号のバーデリーにセントラルラインを入れているニーラも心配そうに見つめる。
飽和度が低下し続けるプラットは挿管が必要に。ところが「失敗するなよ」と言われたモリスは不安になり他人に押し付け!腕が折れているアビーは出来ず、結局ゲイツが試みる。
マリクに呼ばれたアビー。燃えた車の後部座席にいて、ひどい喘鳴がする喘息持ちの少女を診察。プラットが心配なアビーは熱傷の確認と投薬の指示を出してすぐ外傷1号へ戻る。
出血がひどく挿管ができないゲイツ。飽和度はどんどん下がる。モリスに選手交代して再度試みる。
一方バーデリーも腹部の出血が止まらず。輸血のしすぎが原因か?そこへ辞めたはずのドゥベンコが登場。
「ニュースを聞いて。少しでも手伝えればと思って」
オペ室へバーデリーを運ぶ。
プラットの挿管がなかなかできない。出血で光ファイバーも使えず。モリスが切開の指示を出すが切開セットが見当たらない。モリスはとっさに包帯ハサミで点滴の管を切って首の切開部へ突き刺す。
「胸が膨らんだ」(サム)
「なんだい?今のは」(ゲイツ)
~~~~~~~~
下水口に飛ばされて3メートル転落した女性(ローズ・フランクリン)と、彼女を助けようと飛び降りて骨折した男性(ノーマン・チャップマン)をチャズが連れてくる。
(自慢げに)「骨折したけど背負って這いあがったんだ」
チュニーにバーデリーの状況を聞いたチャズは、プラットが巻き込まれたことを知る。
外傷1号でプラットと面会したチャズ。「しゃべれないのか。じゃあ兄貴はバスケがどんなに下手か、みんなにばらしてやるよ(笑」「(筆談で)今忙しい。ばか話は後だ」なんて余裕の軽口も。
アビーが治療している喘鳴少女の母親が登場。喘鳴は改善されたが、母親は少女の様子に異変を感じる。っとその時、血圧が落ち意識が無くなる。
「内部出血を調べます」(アビー)
「隣へばかり行ってて、手抜きしてたんじゃないの?」(母親)
返す言葉がない。
プラットに付き添っているチャズも、プラットの首の部分に異変を感じる。
「急いで外科を呼んで!」「脈動する腫瑠が大きくなってきた」(モリス)
アビーの担当の少女の内部出血は検査で見つからず。心配する母親をなだめ、ノーマンの自慢話に付き合う。バーガーを買いに外へ出たのは運命だと語るノーマン。一方助けたローズは血腫の恐れがありCTへ。そこへ外傷1号へ急ぐニーラに気づく。
「どうしたの?」(アビー)
「グレッグよ!」(ニーラ)
一気に慌ただしくなった外傷1号。グレッグは口から流れるような大量の出血。
「頸動脈が下顎骨の破片で切れたの」(ニーラ)
ニーラ頸動脈を結ぼうとする。
「脳への血流が半分止まるぞ」(モリス)
「右半身麻痺と失語症になる」(アビー)
「ウィリスリンに側副路があるわ」(ニーラ)
「多分だ」(ゲイツ)
「このままでは死ぬのか?」というチャズの問いにうなずくニーラ。プラットも同意する。そこへマリクがアビーを呼ぶ。
少女の容体が再び悪化。
「多元性PVCに心室性頻拍の連続」(マリク)
そんな状態でもプラットが気になり外傷1号に振りかえるアビーに、「そっちの医者は足りてるでしょ!?娘を見なさいよ!!」とキレる母親。
我に返って、動脈血ガスの検査結果を確認すると…
「何か吸ったかな?」(マリク)
という一言に気付いたアビー。犯人は車の内装が燃えて発生したシアン化物だった。投薬の指示を出すとすぐにプラットの元へ。
殺気立つ室内をアビーが落ち着かせ、ニーラがクランプを外すと出血は止まっていた。
隣の診察室へ戻ったアビーは、マリクが持ってきた、本来は30分以上かけて投与する薬を一気に少女へ投薬。少女の心拍は正常に戻る。しかし一方で、外傷室では、プラットが心室細動を起こしマッサージが始まっていた。
外傷室へバイパスが持ち込まれプラットに取り付けられたが、「臨終のリズム」(チャズ)。
「治療はしない。バイパスが働くのを待とう」(モリス)
ノーマンの足は螺旋骨折していた。ローズもCTから帰ってくる。頭部出血は無かったがひどい脳震盪で、意識回復まではしばらくかかりそう。
プラットが専門医の診察を受けるが、
「全てが休止状態だ」(専門医)
「脳が働いてないんですか?」(チャズ)
「今はね」(専門医)
空気塞栓が脳に回ったのが原因か。
「回復するチャンスはある。4時間待ってから…(検査をして)…結論を出そう」(専門医)
絶望的な状況のプラットを見つめる一同にモリスが口を開く。
「ここにいてもどうにもならないよ。…できることは無いんだ。…仕事をしよう。患者が待ってる。『サボってないで早く仕事をしろ』って、彼が怒るぞ。…行こう」
一人また一人部屋を出て行き、ゲイツとチャズだけが残る。
~~~~~~~~
ローズの様態が悪化。CTで確認できなかった骨盤からの出血も考えられたが、医学生カイヤが気づいた。
「ビタミンKを注射したら?」(カイヤ)
「どうして?」(ブレナー)
「多分クマジンを飲んでる」(カイヤ)
「病歴は聞いていない。しゃべれないんだ」(ブレナー)
「細動を起こし、ST波はジコキシンの使用を示しているので多分血液希釈剤を」(カイヤ)
「言えてるわ」(チュニー)
医学生にしてやられ、面白くないブレナー。
「出来る医学生ね」(チュニー)
「まだまだ経験不足だ」(カイヤ)
ローズを外傷室へ連れて行こうとするとノーマンもついてくる。
「おれが救った命には責任持たなきゃならないだろ」
プラットの心機能の停止をチャズに告げたゲイツ。最初の専門医の診察から2時間が経過している。ゲイツは臓器移植の話を持ち出す。
「グレッグの財布にドナーカードが入ってた。同意してくれるか?」
「まだ死んでないだろ!」
チャズは声を荒げるが、プラットをしばし見つめ、
「いざとなればいいよ」
「疲れたろ?少し休んだらどうだ?」
「平気だよ!」
プラットに寄り添うチャズ。
連絡のつかないベティナにサムが受付から留守電を入れる。
フランク、チュニー、ヘレエ、モリス、アビー、ゲイツ…仕事が手に付かず、どこからともなくプラットを気に掛ける。
バーデリーの手術は無事終了し回復室へ。
ローズのヘマトが24まで低下する。ここでカイヤがまたも活躍。ボランティアで行ったニカラグア地方病院で経験した手技(腹膜全パッキング?)を提案。バーデリーの手術から戻ってきたニーラの指導で行うがが、その様子をドアを隔てて見ていたノーマンは気を失う。
「(ローズの)オペは必要ないわね。できる医学生がいてよかったじゃない」(ニーラ)
またもブレナーが医学生にやられた。
専門医の2回目の診察時間となった。
機器を操作し黙って出ていく専門医。
「脳波は平坦なままだ」(モリス)
「脳幹の誘発反応はない」(ゲイツ)
「10分後の血液ガスは、炭酸ガスが74」(サム)
「74…」(チャズ)
「60以上は脳死を意味するわ」(アビー)
「できることはやったわ」(ニーラ)
モリスがついている装置をはずそうとするが、チャズはその手を払いのける。
「何すんだよ!!」
「モニターを見ても、もうバイタルサインはないんだ」(モリス)
「まだ早いよ。あと…2・3時間でいいから、外さないでくれ!(涙)」「まだ望みはあるよ。蘇生するかもしれない(チャズ)
「心臓も脳も機能してない」(ゲイツ)
「宣告する」(モリス)
(プラットの顔を触って)「まだあったかい…」(チャズ)
「バイパスマシンの作用よ」(サム)
「臓器を生かしておくために外せないの」(アビー)
チャズも付き添い、ニーラがプラットをオペ室へ運んで行く。エレベーターに乗るまでにナース達も最後の別れ。最後にフランクが肩に手を当て送り出す。
~~~~~~~~
<1週間後>
プラットの葬儀から直接ERへ戻ってきたアビー、ゲイツ、サム、チュニー、フランク。ブレナーとカイヤが勤務中のERにはプラットへの贈り物が…。
「フロリダのDr.ウィーバーからギフトバスケット。それにこれは…遥かアフリカから、ジョン・カーター」(ブレナー)
モリスと一緒にベティナがERへ。
「教会では話せなかったから。皆さんは、グレッグには大切な家族で、心から愛していたわ。ひとりひとりを…」(ベティナ)
そこへ急患で運び込まれてきたのは先週のヒーロー(?)、ノーマン。
「この前のうるさい患者だわ」(アビー)
「今日は静かだな」(ゲイツ)
ゲイツとサムが運んで行く。
その後遅れて帰ってきたニーラ。
「ルカも来てくれたのね」(ニーラ)
「ええ」(アビー)
「集まりに出るの?」
「いいえ。空港へ行ったわ」
「一緒がお似合いよ」
外傷室へ呼ばれたニーラの代わりにヘレエがルカトークの続き。
「ルカが『ボストンがどうの』って言ってたけど?」(ヘレエ)
「引っ越し話が出て。でも…悩んでるの。ここを離れたくないわ」
ノーマンの熱と敗血症の“火元”を捜していたゲイツとブレナー。骨折部分に18ゲージを刺すと、膿が出てきた。
「オペ室で洗わないと」(ニーラ)
暗いラウンジで外を見つめるモリスとベティナ。ベティナ本人の体調は回復して仕事復帰も間近だそう。
「でもこの際もう少し休んだらどう?いいチャンスだよ」
「まいった」っと言って目をそらすモリス。
「何?」
「俺にはできないよ」
「何が?」
「あるものを預かっているんだけど、なかなか踏ん切りつかなくて…。今を逃したら二度とチャンスは来ないと思う」
そう言ってポケットからモリスが取り出したのはプラットが買っていた指輪。泣き出すベティナ。
「君にだ。あの日グレッグのポケットにあった」
ベティナを抱きしめるモリス。
ノーマンの治療を外科に任せたゲイツとサム。
「ねぇ、あの…、プラットがあの救急車に私を乗せなかったのは、何か運命みたいに思えてきたの。だから大切に生きなきゃ。…あなたとは心の底で通じ合う何かがあると思う」(サム)
「俺もだよ」(ゲイツ)
受付で、アイクの店でのプラットを偲ぶ集いについて知らせるモリス。そんな中携帯で話し続けるブレナー。
「うるさいわね!どこかよそへ行ってかけてよ」(アビー)
「ごめん。アンスポーから」「グレッグの役職が決まってたことを皆に言ってくれって。彼は次のER部長だった」(ブレナー)
静まり返る。
帰りがけのチャズを見つけたゲイツはアイクの店へ行くよう勧めるが、チャズは渋る。
「葬儀は終わったよ」「もううんざりだ。握手して、抱き合って、そして『しっかりしろよ』と言われて、にっこり笑って」(チャズ)
「俺も人を亡くしてこんなに悲しかったのは初めてだ。でも、今夜出ないと、きっと後悔するぞ。思い出を語るんだ」(ゲイツ)
「みんなはあるだろうさ。でも俺は、2年ほど前に出会ったばかりなんだ。それまでの18年間を取り戻そうと…思ってた矢先さ」
「残念だ」
「みんなで楽しみなよ」
治療が終わったノーマン。
「まさかこんなことになってるなんて知らなかったよ」(ノーマン)
「ハンガーのワイヤーでギプスの後ろを掻いたからです」(ニーラ)
「かゆくて我慢できなかったんだ」
車いすに乗ったローズをブレナーが連れてくる。
「あなたは命の恩人よ」(ローズ)
2人を残してニーラとブレナーは外へ。
「アイクの店に行くのかい?」(ブレナー)
「うん」(ニーラ)
「後で会おうか?」
「いいえ」
アイクの店でプラットの思い出話を語るフランク。サムやブレナー達は教会からプラットの顔写真パネルを持ってくる。
「トップバッターは誰だい?」(モリス)
しばしの沈黙…
「あの…、以前マイケルが死んだ後のこと。グレッグが立ち直らせてくれたの。まだ、そのお礼を言ってなかったわ」(ニーラ)
チャズが姿を見せる。
「兄貴に会う前、俺は大ばか野郎だった。その俺に『怖がるな』『きっと何でもできる』って、世をすねてた俺に人生の目標を教えてくれた」(チャズ)
「UNOSから連絡が来てる。ネブラスカ在住の15歳の少女、メリーランドの3児の父親、そしてテキサスの大学生。この3人が移植を受けたわ。彼は3人も救った」(アビー)
「時々、大変な勤務が終わった後で、ココへ連れてこられてビールをおごってもらった。その時のおつまみは決まって彼の大好物、モッツァレラのスティック揚げだった。『ハマグリは冷凍モノ、キノコは腐ってるかもしれないが、モッツァレラは信用できる』って。それで、それを御馳走しよう」(モリス)
それぞれがスティックにソースをつけて持つ。
「ソースをたっぷりつけて、チーズスティックを上げて、思い出を抱きしめて。我らの同僚、師匠、部長、よき友だった男に」(モリス)
写真に向かって「おい、さみしいぞ」と語りかけ、チーズスティックを高く上げる。
「グレッグに」(モリス)
「グレッグに」(一同)
~~~~~~~~
さよなら、プラット…
初登場は8-18「空に輝くオリオン」。マークが最後に教えたインターンでした。最初は自分勝手でカーターがかなり手こずってましたが、いつのまにか、しっかりルカの穴を埋めるまでに成長。出演エピソード数は歴代15位(レギュラーメンバーとしては9位)でした。
初期メンバーを知っているのは、あとアビー1人だけ。そのアビーにも引っ越し話が浮上。どうなる!?
プラットの治療でも、アイクの店での集まりでも中心にいたモリス。まさかカーターの予言が現実になろうとは…(驚)
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ERで偉そうにゲイツ達をこき使っているモリス。「ちょっと目を離すとお前らすぐさぼるから見張るのも大変なんだよ!」って、それは5年前のウィーバーもそうだったと思うけど…(笑)そこへ、子供を抱いた父親が駆け込み、救急車爆発の一報。サムが心配なゲイツは救急車に乗って現場へ急行しようとするが、ERを出てすぐに買い物帰りのサムを発見。乗っていたのはプラットだった。
道端に倒れていたアビーが意識を取り戻す。どうやら爆風で吹き飛ばされ全身を打った様子。立ち上がって救急車を見ると、座席にプラットの姿が。
「グレッグ大丈夫?」
「それより後ろの連中はどうした?」
跡形も無くなっている救急車後方に首を振るアビー。運転席のバーデリーの腹部には金属が突き刺さっている。
そこへゲイツとサムが到着し2人に応急処置。アビーは腕が折れているみたい。足から骨が突き出ていたプラットは少し血を吐く。
~オープニング~
欲求不満の解消が済んだ(?)ブレナーとニーラ。少しお怒り気味のニーラの元にも事故の一報が。
ERにプラットやバーデリーが運び込まれてくる。レギュラーメンバー総出で治療を始めるが、当のプラットが一番冷静なようで、モリスとサムを残して他の患者を治療するよう指示を出す。
ブレナーとニーラにゲイツが加わってバーデリーの治療を行うが、ニーラはどこかつっけんどん。
アビーを探し回っていた常連患者がアビーを見つけるも、骨折した腕をヘレエに固定してもらっているところ。
「ギントンさん、今忙しいんです」
「(包帯を見て)大変だわ。それじゃ…」
「またあとで」
昨日ルカが来て、なんとか仲が改善しそうだとヘレエに報告して、治療に戻るアビー。プラットのレントゲンで開放骨折の部分を確認するが…
「おかしいわね。頚骨も腓骨も骨折してない」
「別の足じゃない?」(サム)
骨折部分をのぞきこんだアビーが一言「プラット、これあなたの足じゃない」
後ろに乗っていた誰かの骨がつきささった見たい。強がるプラットは麻酔なしで骨を引き抜くが、飽和度が低下し始める。
「爆撃肺だ」(プラット)
「衝撃波で肺が傷ついて出血している」(モリス)
酸素を口に当てるプラット。
外傷2号のバーデリーにセントラルラインを入れているニーラも心配そうに見つめる。
飽和度が低下し続けるプラットは挿管が必要に。ところが「失敗するなよ」と言われたモリスは不安になり他人に押し付け!腕が折れているアビーは出来ず、結局ゲイツが試みる。
マリクに呼ばれたアビー。燃えた車の後部座席にいて、ひどい喘鳴がする喘息持ちの少女を診察。プラットが心配なアビーは熱傷の確認と投薬の指示を出してすぐ外傷1号へ戻る。
出血がひどく挿管ができないゲイツ。飽和度はどんどん下がる。モリスに選手交代して再度試みる。
一方バーデリーも腹部の出血が止まらず。輸血のしすぎが原因か?そこへ辞めたはずのドゥベンコが登場。
「ニュースを聞いて。少しでも手伝えればと思って」
オペ室へバーデリーを運ぶ。
プラットの挿管がなかなかできない。出血で光ファイバーも使えず。モリスが切開の指示を出すが切開セットが見当たらない。モリスはとっさに包帯ハサミで点滴の管を切って首の切開部へ突き刺す。
「胸が膨らんだ」(サム)
「なんだい?今のは」(ゲイツ)
~~~~~~~~
下水口に飛ばされて3メートル転落した女性(ローズ・フランクリン)と、彼女を助けようと飛び降りて骨折した男性(ノーマン・チャップマン)をチャズが連れてくる。
(自慢げに)「骨折したけど背負って這いあがったんだ」
チュニーにバーデリーの状況を聞いたチャズは、プラットが巻き込まれたことを知る。
外傷1号でプラットと面会したチャズ。「しゃべれないのか。じゃあ兄貴はバスケがどんなに下手か、みんなにばらしてやるよ(笑」「(筆談で)今忙しい。ばか話は後だ」なんて余裕の軽口も。
アビーが治療している喘鳴少女の母親が登場。喘鳴は改善されたが、母親は少女の様子に異変を感じる。っとその時、血圧が落ち意識が無くなる。
「内部出血を調べます」(アビー)
「隣へばかり行ってて、手抜きしてたんじゃないの?」(母親)
返す言葉がない。
プラットに付き添っているチャズも、プラットの首の部分に異変を感じる。
「急いで外科を呼んで!」「脈動する腫瑠が大きくなってきた」(モリス)
アビーの担当の少女の内部出血は検査で見つからず。心配する母親をなだめ、ノーマンの自慢話に付き合う。バーガーを買いに外へ出たのは運命だと語るノーマン。一方助けたローズは血腫の恐れがありCTへ。そこへ外傷1号へ急ぐニーラに気づく。
「どうしたの?」(アビー)
「グレッグよ!」(ニーラ)
一気に慌ただしくなった外傷1号。グレッグは口から流れるような大量の出血。
「頸動脈が下顎骨の破片で切れたの」(ニーラ)
ニーラ頸動脈を結ぼうとする。
「脳への血流が半分止まるぞ」(モリス)
「右半身麻痺と失語症になる」(アビー)
「ウィリスリンに側副路があるわ」(ニーラ)
「多分だ」(ゲイツ)
「このままでは死ぬのか?」というチャズの問いにうなずくニーラ。プラットも同意する。そこへマリクがアビーを呼ぶ。
少女の容体が再び悪化。
「多元性PVCに心室性頻拍の連続」(マリク)
そんな状態でもプラットが気になり外傷1号に振りかえるアビーに、「そっちの医者は足りてるでしょ!?娘を見なさいよ!!」とキレる母親。
我に返って、動脈血ガスの検査結果を確認すると…
「何か吸ったかな?」(マリク)
という一言に気付いたアビー。犯人は車の内装が燃えて発生したシアン化物だった。投薬の指示を出すとすぐにプラットの元へ。
殺気立つ室内をアビーが落ち着かせ、ニーラがクランプを外すと出血は止まっていた。
隣の診察室へ戻ったアビーは、マリクが持ってきた、本来は30分以上かけて投与する薬を一気に少女へ投薬。少女の心拍は正常に戻る。しかし一方で、外傷室では、プラットが心室細動を起こしマッサージが始まっていた。
外傷室へバイパスが持ち込まれプラットに取り付けられたが、「臨終のリズム」(チャズ)。
「治療はしない。バイパスが働くのを待とう」(モリス)
ノーマンの足は螺旋骨折していた。ローズもCTから帰ってくる。頭部出血は無かったがひどい脳震盪で、意識回復まではしばらくかかりそう。
プラットが専門医の診察を受けるが、
「全てが休止状態だ」(専門医)
「脳が働いてないんですか?」(チャズ)
「今はね」(専門医)
空気塞栓が脳に回ったのが原因か。
「回復するチャンスはある。4時間待ってから…(検査をして)…結論を出そう」(専門医)
絶望的な状況のプラットを見つめる一同にモリスが口を開く。
「ここにいてもどうにもならないよ。…できることは無いんだ。…仕事をしよう。患者が待ってる。『サボってないで早く仕事をしろ』って、彼が怒るぞ。…行こう」
一人また一人部屋を出て行き、ゲイツとチャズだけが残る。
~~~~~~~~
ローズの様態が悪化。CTで確認できなかった骨盤からの出血も考えられたが、医学生カイヤが気づいた。
「ビタミンKを注射したら?」(カイヤ)
「どうして?」(ブレナー)
「多分クマジンを飲んでる」(カイヤ)
「病歴は聞いていない。しゃべれないんだ」(ブレナー)
「細動を起こし、ST波はジコキシンの使用を示しているので多分血液希釈剤を」(カイヤ)
「言えてるわ」(チュニー)
医学生にしてやられ、面白くないブレナー。
「出来る医学生ね」(チュニー)
「まだまだ経験不足だ」(カイヤ)
ローズを外傷室へ連れて行こうとするとノーマンもついてくる。
「おれが救った命には責任持たなきゃならないだろ」
プラットの心機能の停止をチャズに告げたゲイツ。最初の専門医の診察から2時間が経過している。ゲイツは臓器移植の話を持ち出す。
「グレッグの財布にドナーカードが入ってた。同意してくれるか?」
「まだ死んでないだろ!」
チャズは声を荒げるが、プラットをしばし見つめ、
「いざとなればいいよ」
「疲れたろ?少し休んだらどうだ?」
「平気だよ!」
プラットに寄り添うチャズ。
連絡のつかないベティナにサムが受付から留守電を入れる。
フランク、チュニー、ヘレエ、モリス、アビー、ゲイツ…仕事が手に付かず、どこからともなくプラットを気に掛ける。
バーデリーの手術は無事終了し回復室へ。
ローズのヘマトが24まで低下する。ここでカイヤがまたも活躍。ボランティアで行ったニカラグア地方病院で経験した手技(腹膜全パッキング?)を提案。バーデリーの手術から戻ってきたニーラの指導で行うがが、その様子をドアを隔てて見ていたノーマンは気を失う。
「(ローズの)オペは必要ないわね。できる医学生がいてよかったじゃない」(ニーラ)
またもブレナーが医学生にやられた。
専門医の2回目の診察時間となった。
機器を操作し黙って出ていく専門医。
「脳波は平坦なままだ」(モリス)
「脳幹の誘発反応はない」(ゲイツ)
「10分後の血液ガスは、炭酸ガスが74」(サム)
「74…」(チャズ)
「60以上は脳死を意味するわ」(アビー)
「できることはやったわ」(ニーラ)
モリスがついている装置をはずそうとするが、チャズはその手を払いのける。
「何すんだよ!!」
「モニターを見ても、もうバイタルサインはないんだ」(モリス)
「まだ早いよ。あと…2・3時間でいいから、外さないでくれ!(涙)」「まだ望みはあるよ。蘇生するかもしれない(チャズ)
「心臓も脳も機能してない」(ゲイツ)
「宣告する」(モリス)
(プラットの顔を触って)「まだあったかい…」(チャズ)
「バイパスマシンの作用よ」(サム)
「臓器を生かしておくために外せないの」(アビー)
チャズも付き添い、ニーラがプラットをオペ室へ運んで行く。エレベーターに乗るまでにナース達も最後の別れ。最後にフランクが肩に手を当て送り出す。
~~~~~~~~
<1週間後>
プラットの葬儀から直接ERへ戻ってきたアビー、ゲイツ、サム、チュニー、フランク。ブレナーとカイヤが勤務中のERにはプラットへの贈り物が…。
「フロリダのDr.ウィーバーからギフトバスケット。それにこれは…遥かアフリカから、ジョン・カーター」(ブレナー)
モリスと一緒にベティナがERへ。
「教会では話せなかったから。皆さんは、グレッグには大切な家族で、心から愛していたわ。ひとりひとりを…」(ベティナ)
そこへ急患で運び込まれてきたのは先週のヒーロー(?)、ノーマン。
「この前のうるさい患者だわ」(アビー)
「今日は静かだな」(ゲイツ)
ゲイツとサムが運んで行く。
その後遅れて帰ってきたニーラ。
「ルカも来てくれたのね」(ニーラ)
「ええ」(アビー)
「集まりに出るの?」
「いいえ。空港へ行ったわ」
「一緒がお似合いよ」
外傷室へ呼ばれたニーラの代わりにヘレエがルカトークの続き。
「ルカが『ボストンがどうの』って言ってたけど?」(ヘレエ)
「引っ越し話が出て。でも…悩んでるの。ここを離れたくないわ」
ノーマンの熱と敗血症の“火元”を捜していたゲイツとブレナー。骨折部分に18ゲージを刺すと、膿が出てきた。
「オペ室で洗わないと」(ニーラ)
暗いラウンジで外を見つめるモリスとベティナ。ベティナ本人の体調は回復して仕事復帰も間近だそう。
「でもこの際もう少し休んだらどう?いいチャンスだよ」
「まいった」っと言って目をそらすモリス。
「何?」
「俺にはできないよ」
「何が?」
「あるものを預かっているんだけど、なかなか踏ん切りつかなくて…。今を逃したら二度とチャンスは来ないと思う」
そう言ってポケットからモリスが取り出したのはプラットが買っていた指輪。泣き出すベティナ。
「君にだ。あの日グレッグのポケットにあった」
ベティナを抱きしめるモリス。
ノーマンの治療を外科に任せたゲイツとサム。
「ねぇ、あの…、プラットがあの救急車に私を乗せなかったのは、何か運命みたいに思えてきたの。だから大切に生きなきゃ。…あなたとは心の底で通じ合う何かがあると思う」(サム)
「俺もだよ」(ゲイツ)
受付で、アイクの店でのプラットを偲ぶ集いについて知らせるモリス。そんな中携帯で話し続けるブレナー。
「うるさいわね!どこかよそへ行ってかけてよ」(アビー)
「ごめん。アンスポーから」「グレッグの役職が決まってたことを皆に言ってくれって。彼は次のER部長だった」(ブレナー)
静まり返る。
帰りがけのチャズを見つけたゲイツはアイクの店へ行くよう勧めるが、チャズは渋る。
「葬儀は終わったよ」「もううんざりだ。握手して、抱き合って、そして『しっかりしろよ』と言われて、にっこり笑って」(チャズ)
「俺も人を亡くしてこんなに悲しかったのは初めてだ。でも、今夜出ないと、きっと後悔するぞ。思い出を語るんだ」(ゲイツ)
「みんなはあるだろうさ。でも俺は、2年ほど前に出会ったばかりなんだ。それまでの18年間を取り戻そうと…思ってた矢先さ」
「残念だ」
「みんなで楽しみなよ」
治療が終わったノーマン。
「まさかこんなことになってるなんて知らなかったよ」(ノーマン)
「ハンガーのワイヤーでギプスの後ろを掻いたからです」(ニーラ)
「かゆくて我慢できなかったんだ」
車いすに乗ったローズをブレナーが連れてくる。
「あなたは命の恩人よ」(ローズ)
2人を残してニーラとブレナーは外へ。
「アイクの店に行くのかい?」(ブレナー)
「うん」(ニーラ)
「後で会おうか?」
「いいえ」
アイクの店でプラットの思い出話を語るフランク。サムやブレナー達は教会からプラットの顔写真パネルを持ってくる。
「トップバッターは誰だい?」(モリス)
しばしの沈黙…
「あの…、以前マイケルが死んだ後のこと。グレッグが立ち直らせてくれたの。まだ、そのお礼を言ってなかったわ」(ニーラ)
チャズが姿を見せる。
「兄貴に会う前、俺は大ばか野郎だった。その俺に『怖がるな』『きっと何でもできる』って、世をすねてた俺に人生の目標を教えてくれた」(チャズ)
「UNOSから連絡が来てる。ネブラスカ在住の15歳の少女、メリーランドの3児の父親、そしてテキサスの大学生。この3人が移植を受けたわ。彼は3人も救った」(アビー)
「時々、大変な勤務が終わった後で、ココへ連れてこられてビールをおごってもらった。その時のおつまみは決まって彼の大好物、モッツァレラのスティック揚げだった。『ハマグリは冷凍モノ、キノコは腐ってるかもしれないが、モッツァレラは信用できる』って。それで、それを御馳走しよう」(モリス)
それぞれがスティックにソースをつけて持つ。
「ソースをたっぷりつけて、チーズスティックを上げて、思い出を抱きしめて。我らの同僚、師匠、部長、よき友だった男に」(モリス)
写真に向かって「おい、さみしいぞ」と語りかけ、チーズスティックを高く上げる。
「グレッグに」(モリス)
「グレッグに」(一同)
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さよなら、プラット…
初登場は8-18「空に輝くオリオン」。マークが最後に教えたインターンでした。最初は自分勝手でカーターがかなり手こずってましたが、いつのまにか、しっかりルカの穴を埋めるまでに成長。出演エピソード数は歴代15位(レギュラーメンバーとしては9位)でした。
初期メンバーを知っているのは、あとアビー1人だけ。そのアビーにも引っ越し話が浮上。どうなる!?
プラットの治療でも、アイクの店での集まりでも中心にいたモリス。まさかカーターの予言が現実になろうとは…(驚)
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