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童夢のおもいつ記

今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり

手動籾摺り器1

2016-10-04 | 農作業

もうすぐ赤米の収穫となりますので、もみすりの事を考えていました。
三年ほど前にも古代米を作って、その籾摺りをすり鉢と硬めのテニスボールでやってみて、少しの量のもみ殻取りに大変苦労しました。
三合くらいでギブアップしたような記憶。

年寄りに、自動脱穀機が出来る前には、どんな方法でもみ殻を取っていたのか聞いてみた。
昔は、唐臼という、竹と土でできた石臼みたいな物を、手で回して籾摺りをしていたような、との事。

いいアイデア!
家にある石臼の残骸から推測するに、上臼の重さ約20kgで、直径約30cm。
この重さのままでは、籾の中身もつぶれ、米粉になっちまう。

木で軽い臼を作ろう。 手回し木臼もみすり器だ。
こんな太さの丸太の手持ちは無いし、丸太だと乾燥するにつれ割れてくるよなー。

板を重ねて必要な重さにすれば・・・・
材を探していると、ドームの床に使った、厚さ28mmの根太レス合板の残材がある。
うまく切り出せば直径32cmの円板が数枚取れそう。
この合板の表面は厚さ2mmの杉のようで、硬さが不足するかもしれないが、試してみよう。


上臼用円板3枚と下臼は四角で一枚。
直径15mmの丸棒(軸棒と回す取っ手に使用)


もみ殻を外すのに重要な役目をする溝掘り。
掘り込む文様は石臼と同じ(左回し用)で、深さ約1mm、間隔15mmのV字溝(これは勘で決めた)
彫刻刀で掘り始めたが時間がかかりそうなので、ルーターを使う。

見た目、上も下も同じ文様ですが、合わせると溝が交差し、反時計方向に回すとその交点が外へ移動することになり、籾や玄米が外に押し出されます。

上下の臼、センターに軸棒の入る穴、深さ27mm、直径15mm
軸棒の長さは5cm、必要時取り外せるほうがよさそう。
上臼の三枚の板は追加の可能性(重量調整)があるので、コースレッド三本で締結。
籾の投入口は中心から4cm離れた所に直径20mm、上臼を貫通。
上から落ちてきた籾がうまく摺動面に入り込むように、ガイド溝を入れる。


ハンドルは出来るだけ外周の近く。回しやすいように塩ビパイプを通す。
籾投入口周りに、投入しやすいよう籾溜まりを掘っておきます。
上臼の重さは3kg。少し軽いかな。

ジグソーを持っていたので円板にしたけど、八角形でもよさそう、丸鋸で簡単に切り出せるしね。

一握り位の籾があったので試験運転
上臼をかぶせる前に、数十粒の籾を摺動面にばらまいて置くと、スタートが簡単です。
籾が入ると、とっても軽く回せます。


脱ぷ率(殻が外れた玄米の割合)7割くらいで、楽にすぐ済んだ。
籾の品種や乾燥度、供給量で変化は大きいと思えるが、あの、すり鉢とボールでの力仕事は何だったのか。

本番でうまくゆくといいな~。 さすが道具!

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