週末活動記 Super!

滑って登って呑む!たまに釣る!

富士山

2006-08-21 06:20:55 | 山登り

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Sany0003_2 12時、成東の先輩を迎えに行ってまずは「まるえい」で昼食。ねぎラーメン750円。おいしくて、出てくるまで時間がかからない出かける間際にはとってもいい。今回の山行は麺と共に歩む、「麺ロード」でもあるのだ。

千葉で2人を追加した後、向かいましたるは静岡県富士宮市。富士山は雲に隠れてまったく見えない。前途が不安だ。Sany0007_2 Sany0008 入山前のカーボンローディングには「富士宮焼きそば」。去年の北岳の帰りに寄って以来2度目だ。今回は「やまだ食堂」にお世話になった。4人でミックス焼きそば大を2つ、野菜お好み焼き大を1つ、餃子を2皿注文。店内はテーブルが3つほどしかなくこじんまりしている。愛想のないおばさんが接客してくれた。大きな鉄板で実演しながら焼いてくれる。途中で入れる味の素が気にかかった。意外にも焼きそばはしっとり系だ。すべておいしかったが、去年行った「杉本」のほうが自分はお気に入りである。雲のかかっていた富士山もくっきり姿が見えるまでに回復している。楽しくなってきた。

19時半に富士スカイラインの入り口に行くと警備員が。すでに終点手前1.5kmで渋滞中とのこと。これでも遅かったかと悔やんだ。行ってみるとなんでもない。一番いいところには止められなかったがちょっと下には止められた。山に登る人と、富士宮の夜景を見る人と二種類の人間がいるようだ。今日はいい夜景が見えている。これから1時間ほど仮眠を取って出発だ。

Sany0016_2 富士山はこれで3回目の挑戦。2003年は河口湖口から御来光登山で出発。8合目で暴風雨に会いリタイア。翌年5月末、河口湖口から残雪スキーで登頂を果たした。今回は初の富士宮口で、お鉢めぐりも目的だ。

21時40分登頂開始。Sany0026_2 およそ15分で6合目へ。続々と下山してくる。予想外に時間がかかったのか、まったくランプ類を持たずに歩いている人もいる。みんなスニーカー等で登っており、軽登山靴の我々は重装備だ。細い登山道では行き違いも大変だ。登る人も大勢いるからたまに渋滞する。本7合まで1時間半ほど。Sany0038_1 ついに3000mを越えた。肌寒くなってきた。8合目でみんな上着を着だしたが、自分はまだ半袖Tシャツでがんばった。9合目、ついに上着を着る。1時半、ついに山頂の浅間神社富士山頂奥の宮に到着。4時間で登れたのはまあまあか。

天候はいまだに快晴。すごい量の星が見えている。周辺がこんなにも明るくなければもっとすごいだろう。カメラの性能上、夜景などの撮影ができないのが悔しい。さて、日の出まではまだまだ時間がある。朝日岳まで縦走し、ご来光に備えて仮眠を取ろうと雨具まで着て防寒するもあまりの寒さに眠れない。足先がジンジン痛くなってきた。おそらくは気温0度に近いだろう。放射冷却が拍車をかけている。風がそよ風程度なのがせめてもの救いだ。寒さで眠れず、山頂でカンフーごっこをしていた。

Sany0074_1 3時ころから空が白み始め、4時を過ぎるとオレンジ色が見え出した。なんとも、太陽の方向に雲が!すでに日の出の時間は過ぎているのに出てこない。かなり明るくなった5時過ぎ、あきらめてお鉢めぐりに出発。河口湖口の山頂付近でようやく顔を出した。Sany0093 とりあえず拝んで下を見るとすごい人の数だ。まるで初詣か年末の御徒町。人ごみ嫌いな我々は早々に河口湖口を後にした。火口を見下ろすといまだに雪が凍り付いているところもある。斜度も急で、残雪期には滑り降りる人もいるそうだが登り返しがいやだ。

Sany0107_1 剣が峰に近づくころ、どこかの団体のガイドさんが、「影富士」がきれいだと教えてくれた。朝日に照らされて反対側にはくっきりと富士の影が映し出されている。本当に周囲に雲がないときでないと見えない、貴重なものらしい。今回の山行にはあの人がいなかったから晴れたのかな?剣が峰の山頂の碑には行列ができている。Sany0114 剣が峰に登り、お鉢めぐりをしたことで完全に「富士山を登った」といえるだろう。さて、体にきつい下山だ。気をつけて下ろう。7時下山開始。

山小屋ごとに小休止を取りつつ下りていくが、登る人もいるためテンポがあがらない。下山者の中にも疲労困憊、足ががくがくの人がいたりする。道を譲ってもらったりしながら9時35分、新五合目に到着。登山靴を脱ぐあの一瞬が気持ちいい。

Sany0128_1 さて、車を富士吉田方面に走らせる。目的は「富士吉田うどん」。今回のお店は「サファイア」。夜はスナックになるようで、明るくきれいな店内はお酒がずらり。しかも広い。いろいろとギャップに驚きつつ「肉うどん370円」を注文。他のみんなは「冷やしたぬき370円」。温かいほうが幾分うどんが柔らかいのだ。吉田うどんの特徴は手作りのため太さのそろわない、硬いうどんだ。「小麦粉を食べた」という充実感がある。もっとも、それが苦手な人は二度と食べないだろう。あっさりとした汁に硬いうどんで満足した。冷やしはさらに硬かったようだ。

食後は温泉だ。できれば食前に入りたかったがいいところが見つからなかった。帰り道ということもあり、道志温泉「紅椿の湯」に決定。入り口のピンク色の看板と電飾が怪しさ満点で今まで入ったことがなかった。行ってみれば至って普通だが3時間1000円はなかなか。泉質は特別変わったところがなく、温泉らしさがなかった。源泉100%だそうだが。

しばし休憩の後、帰路につく。19時、東金着。夕飯を食べて気がつくと朝の5時だった。寝不足と空気の薄さ、寒さで相当に疲れたのだろう。充実した富士山と麺ロードだった。