先日、お客様は鞄からルースを取り出し、こう相談されました。
「何かアクセサリーにしたいんだけど、何か案はあるかしら?」と。
まずカタログを取り出し、様々なデザインを見ていただきましたが、反応はいまひとつ
そこで、当店独自の加工を施した石留め法を提案したところ、とても気に入っていただいたので、
これも一つの加工例として、写真で紹介したいと思います
まず預かったのは、0.9カラットのピンクサファイア。
当店が用意したK18の棒(直径0.5mm)↓
その棒を叩いて平らな板状にします。そして内側に石が動かない程度の溝を掘ります。
写真ではピンボケしてますが、先端は、更に薄く叩き、穴を開けます↓
石の外径をグルッと囲むように曲げ、残った先端も同様に穴を開けます↓。
あとは組むだけなのですが、最も重要なのは
「石が外れてはならない事」です
Cカンで留めた後、広がる可能性、リスクを出来るだけ取り除く為に
K18ワッシャーで ギュッ と二重にかしめてます↓
そうして出来上がったのが、このピアスです
この留め方の一番のメリットは、石の裏側に沢山の光が当たる事です
このテの宝石全般は、輝いてナンボですので、爪を立てて留める方法よりも、もっと多くの光が取り込めるこの留め方は
最適と云えます
例えばダイヤモンドをこの留め方で留めると、宝石屋で見た以上に輝く事間違いナシですよ
最後にもう一つ注意点。
イヤリングやピアス、ペンダントトップへの加工に向いていますが、指輪への固定は出来ません。
詳しくはご相談ください