デジタルシネマ実践

動画編集テクニック、After Effects、Premiere Pro、シネマトグラファーテクニック等を解説致します。

1分で理解するマットボックス

2012年05月25日 | デジタルシネマ機材

最近はデジタル一眼(DSLR)用のマットボックスがどんどん安価で出てきている。
一昔前だと、効果だったマットボックスも、ずいぶん手が届く価格までなってきている。そこで今回は「1分で理解するマットボックス」と称して3つに分けて解説していこう。

□野外撮影では重宝する太陽光などのフレアーをカット
マットボックスには上と左右にサンシェードという鉄板のようなものを装着するすることで太陽光のフレアーをカットすることができる。
スタジオ撮影をメインにしている場合にはライトは動かせ、あまり深刻ではないのだが、野外ではオブジェクトが動かせなかったり、役者の位置、日照時間などの制約でフレアーの問題は気になるので、注意が必要だ。

Sun

シェード部分のアップ。手や帽子で光を押さえてもなんとかなるものです。







○被写界深度の演出
マットボックスにはフィルターを取り付けることができる。
フィルターの種類は4"x4"の正方形のフィルターや4"x5,65の長方形のフィルターなど様々な大きさがあるが、NDフィルターなどを取り付けることで被写界深度を演出することができる。

Nd

Size_2

 












ボックスの合間にフィルターを差し込んで装着する、オブジェクトの間を30cm離らかせて比較撮影してみた。


Without_mattebox_3

NDフィルター付けない例

With__mattebox















ND1.5フィルターを付けた例

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○最終的にはやはり見た目がいい
マットボックスを装着しているといかにも映像、映画を撮影しているという印象になるので役者のモチベーションや現場でのテンションが上がり、全体の士気もあがる。
かっちょいい!から購入する事も実は大事な要素かもしれません。