ここ数カ月で買ったけど未レヴューで積み上げてあったモノを、いくつか簡単に書いておこうかなと思います。
Perfume
『COSMIC EXPLORER』
2016/4/6リリース
ユニバーサル
UPCP-9013
リリース直前まで買おうかどうしようか迷っていた盤。最近のシングルは水準高いしイイんだけど昔ほど情熱をもって受け止められなかったので少し躊躇いつつ購入。聴いてみると流石と言うか何と言うか・・・中田ヤスタカマジックの凄さと音のクオリティ、3人のヴォーカルのエフェクトを乗り越える血の通った声にヤラれる。シングルのアルバムミックスがとにかく素晴らしかったです。
堀込泰行
『Choice by 堀込泰行』
2016/4/20リリース
ビルボード
HBRJ1023
元キリンジの堀込泰行が珍しく自分名義でリリースしたCDでのカヴァーアルバム(今までは馬の骨名義だったり、自分名義でも配信やアナログだけだったり)。今回のチョイスはメジャーな洋楽ヒットがメインで、ホール&オーツの「リッチ・ガール」やバリー・マニロウの「コパカバーナ」、ドアーズの「ハートに火をつけて(ライト・マイ・ファイヤー)」、ロイ・オービソン「オー・プリティー・ウーマン」といった辺りである程度の年齢以上の人なら必ず一度は耳にしたことがある様な曲が並んでいる。しかし、そこは堀込弟(笑)。自分と伊藤隆博の2人だけで作ったという楽曲はオリジナルとは違う魅力に溢れた作品に仕上がっている。削ぎ落せるものを極限まで削いだ結果、その曲の新しい形が提示されている様に感じた。彼の声が好きな人はもちろん、オリジナルの楽曲が好きな方にも是非聴いて欲しい1枚。
安藤裕子
『頂き物』
2016/3/2リリース
エイベックス
CTCR-14894/B
安藤裕子が色んなミュージシャンから楽曲の提供を受けたコンセプトアルバム。前述の堀込泰行、小谷美紗子、峯田和伸(銀杏BOYZ)、DJみそしるとMCごはん、スキマスイッチ、といった脈絡の無さが逆に安藤裕子の歌唄いとしての凄みを強調する1枚。「骨」なんか、銀杏BOYZに興味が無い私でも思わず引き込まれてしまうのは彼女の唄の力だなと感じる。おみそはんの曲も自分だけで歌うのと安藤裕子の声が加わるのでは趣が格段に違う。そして一番唸ったのは1曲目の「Silk Road」。小谷美紗子の作詞・作曲・編曲によるピアノロック。物凄いドライヴ感と安藤裕子のクセが絶妙の塩梅で最高にカッコいいです。
中塚武
『EYE』
2016/3/16リリース
デリカテッセンレコーディングス
UVCA-3035
シンガーソングライターでサウンドクリエイター、マルチな才能を如何無く発揮する中塚武のオリジナルフルアルバム。エレクトロと生楽器を見事に融合させるゴージャスな音作りがまず素晴らしいです。パーカッションにクオシモードの松岡高廣くん、トランペットにエリックミヤシロ氏や佐々木史郎、川上鉄平、トロンボーンに中川英二郎、サックスに本田雅人や本間将人、ストリングスはNAOTOストリングスといった豪華なゲストもさることながら、大好きな石川周之介くんがテナーサックスとフルートで参加しているのが最高です。「あの日、あのとき」や「初夏のメロディ」のポップな歌モノは心地良いし、「parkour」の様なスキャットだけのセミインストはカッコいい。「ひねもすえそらごと」の疾走するストリングスとラテン風味、ゴージャスなホーンの組み合わせは思わず身体が動いてしまいます。
カルメラ
『REAL KICKS』
2016/4/20リリース
B.T.C.Records
FABTC-1
4Rhythm+4hornで構成された8人組エンタメジャズバンド、カルメラのフルアルバム。大阪発でメンバーが全員西の出身ということもあり、非常に親しみやすく楽しい音が詰まっています。とっつき難さ皆無。一度耳にしたら離れぬキャッチーなフレーズを、須永辰緒やSOIL&“PIMP”SESSIONSも認めた抜群の演奏力で聴かせます。貼り付けたYou Tubeの1曲目「犬、逃げた。-ver.2.0-」はSonyウォークマンのテレビCMでも流れていたので聴いたことがある方も多いのでは?ジャズをベースにしながらもラテンの要素やロックなエネルギー、ポップネス溢れるフックの効いたメロディや歌謡曲の様なごった煮感・・・とにかく聴いてて楽しいんです。自然と身体が揺れるし。ギターの宮本くんが同郷ということもあって、応援していきたいなという身内感覚もあったりして(笑)
今日はこの辺で。まだまだ未レヴューの盤は山積みですが、徐々に消化していきたいなと思いますので気長にお待ちください(苦笑)