もう、週一更新が当たり前の様になってきましたが・・・・・・・・
皆さん、お見限りにならず長い目でみてやってください(苦笑)
さて、本日の1枚は21世紀のポップス界を背負うであろうディーヴァの一人。
多和田えみ
「時の空」
2009/6/24リリース
レーベル:techesko(AZEAL)
QVCB 004
昨年、『∞infinity∞』で衝撃のデヴューを飾り、今年にかけて3枚のミニアルバムをリリースしてきた彼女ですが、意外にも初のシングル作品になります。
そのヴォーカルのポテンシャルの高さと将来性にメロメロになった私ですが、このシングルには更にノックアウトされてしまって。
今回の眼目は、リードトラック「時の空」とM2「MUSING」をsaigenjiが作曲しているコトでしょう。フォルクローレやブラジリアンミュージックをベースに、ジャズやソウルのファクターも内包しつつ独自の音楽を紡ぎ出すギタリスト&ソングライター&シンガー。
ちなみに3曲目はアントニオ・カルロス・ジョビン作:「ディス・ハッピー・マッドネス(白い道)」のカヴァーなので、字面だけでみるとブラジル色満点(笑)
だけど、このシングルに漂う雰囲気はそんな狭い世界(いや、決してブラジリアンミュージックの世界が狭いとかという意味ではなくww)に止まらない。
スムースで柔らかい中に適度なアクを残すスモーキーなヴォーカル。
オーガニックなグルーヴフィーリングに裏打ちされたソウルフルな佇まい。
そんな彼女の歌の温度が、saigenjiの紡ぐメロディラインと見事に噛み合って起こるケミストリーの素晴らしさ。
「時の空」のプロデュースとアレンジは森俊之で、沼澤尚のドラム&鈴木正人のベースという鉄壁のリズムセクションに絡む、森本人の弾くフェンダーローズが絶妙の味わい。
そして「MUSING」のプロデュース&アレンジはsaigenji自身。イントロのヴォイパ~ギター+トランペット&トロンボーンというワクワクする出だしも絶品ですが、ヴォーカルが乗っかった瞬間のゾクゾク感たるや・・・・・・
どちらも、ハイブロウなのにキャッチーなフックが存在する曲。
もっともっと広まって欲しいし、ちゃんと向き合って聴いて欲しい名曲だと思います。