CDのレヴューでなく配信シングルの記事を書くのは実に久しぶりです。
しかも、リリース前というのは初めてのこと。そんなに焦って書きたくなるのが、この曲です。
オリジナル・ラブ
「ラヴァーマン」
2015/3/4配信スタート
オリジナル・ラブにハマったのは1991年。セカンドシングル「月の裏で会いましょう」を偶然耳にした時でした。そのカッコいい音楽とクセのあるヴォーカルに一発で虜に。
そこからアルバム『風の歌を聴け』までは本当に自分の好む音楽を担ってくれてて、大好きだったんですが・・・・
段々と自分のテリトリーとの乖離を感じ始めて、それでも田島貴男というミュージシャンの動向からは目を離せず、CDがリリースされたらポチポチと買っていた状態。
そんな中、彼がNegiccoの楽曲に携るというニュースに触れ、その楽曲の出来に驚き、そして彼のグルーヴィポップへの回帰を喜んだ。
そして聴こえてきたのはこの曲。彼自身が“This is Original Love! と言えるような、自分の音楽人生を賭けた勝負作”“オリジナル・ラブにとって、名刺代わりとなるような曲がついに出来た”と語っていることからも伺える様に、この極上のポップスには彼が今まで歩んできた音楽遍歴が存分に生かされ、そして結実している。
ドラムに佐野康夫、ベースに小松秀行という『風の歌を聴け』のリズムセクションを配し、鍵盤にノーナリーヴスのサポートでもお馴染み冨田謙を起用。そして公式にはアナウンスされていないがホーン隊には村田陽一が絡んでいる模様。この面子で、田島貴男入魂の1曲を演って名曲にならないハズは無い。そう思って聴き始めて一瞬であの頃の様に虜になった。
あの頃よりも味わいを増した田島貴男のヴォーカルが、軽やかなのに胸に楔を打つ。グルーヴィなリズムも、心地良い鍵盤も、華やかなアレンジも最高だ。
こんな音楽が、もっともっと普通に世間に溢れていて欲しい。それこそミュージックステーションみたいな番組で全国のお茶の間に流れればいい。きっと感じてくれる人は少なからずいると思う。
どうか、この曲が一人でも多くの人に届きます様に。
この動画は限定公開とのこと。お早めにご覧ください。