前記事から数日経ちましたが引き続きの購入報告です。
今回は良質なポップスたち5枚。
高野寛
『Everything is good』
デヴューした時から大好きな高野寛さんがリリースしたミニアルバム。ボーナストラックが5曲も入って12曲収録なので実質はフルアルバムみたいなものですが。これが非常に気持ち良いのです。心休まる優しいヴォーカルと美しいメロディ。豊富なキャリアに裏打ちされた緻密なサウンドメイクも素晴らしいです。上に張り付けたタイトルチューンが実に染みる。
ブルー・ペパーズ
『RETROACTIVE』
J-AORの未来を担う2人組ユニット、ブルー・ペパーズが満を持して放つフルアルバムはアーバンスタイリッシュな魅力に溢れた好盤。佐々木詩織や星野みちるといった女性ヴォーカルがゲストで、彼女たちの歌も楽曲にフィットしているのですが個人的には福田直木くんの声質がアダルティで大好き。井上薫くんの鍵盤が気持ちいいフレーズだらけなのも堪りません。ドラムの佐野康夫、ギターの外園一馬、鍵盤の森俊之といったサポートも最高のプレイを聴かせてくれます。
MICHAEL KANEKO
『WESTBOUND EP』
都会的なスタイリッシュグルーヴを放つレーベル、origami PRODUCTIONSのニューカマーであるマイケル・カネコくんがリリースした5曲入りEPは全てが程よいバランスで組み立てられたソフィスティケイトグルーヴが満載。貼り付けたリード曲が本当に素晴らしいです。アコギのカッティングが醸し出す心地よい揺らぎとマイケルくんの絶妙にスモーキーなヴォーカル、mabanuaとスズキ・シンゴによるリズム隊もめちゃくちゃカッコいいです。
ウワノソラ
『陽だまり』
今まで何度かレヴューを書きましたエヴァーグリーンポップスの俊英、ウワノソラが待望のアルバムをリリースしました。ソフトロックやソフィスティケイテッドソウル、フュージョン、ラテン、AOR、ボサ・・あらゆる良質なポップスのファクターを内包するサウンドメイクと、ヴォーカル:いえもとめぐみの普遍的な魅力に溢れた歌が、これから何十年と聴き続けられるであろう耐久性の高いハイクオリティなポップアルバムを構成している。70年代のユーミンやティンパンアレイを初めて聴いた音楽好きは、こんな気持ちだったのかもなぁと疑似体験できる気がします。自分の子供たちの年齢に近い彼らが、こんな音楽を世に送り出していることに改めて感謝したいと思うのです。
bonobos
『FOLK CITY FOLK .ep』
前アルバムがとてつもなく良かったボノボですが、今回のミニアルバムは更なる進化を遂げているように思います。ダブやレゲエを下敷きにしながらもネオソウルやジャズの要素を取り込み独自のポップミュージックを構築する彼ら。今作は複雑なリズムが生み出すグルーヴやアドリブライクなホーンといったマニアックなファクターを持ちながら耳に心地よいポップスとして成立させるという事をやってのけている。下に貼った楽曲は彼らの代表曲で私も個人的に人生の100曲に選ぶ名曲ですが、今回のリアレンジで更に凄みが増しています。本当にすごいグループだと思うのです。
あと1回くらい購入報告をしようかと思いますのでお付き合いくだされば幸い。