DR -Delanded Room-

ゲームショップ店員の日記

今後の方針

2005年12月01日 | 雑談
当ブログ「DR -Delanded Room-」は、続・YSOさんの予想企画参加を機に、ネットの片隅で業界について語ってみたいなと思い、スタートしました
販売データを引用し、著者なりの考察をし、少ないながらも一定のアクセスをいただきました
情報を集めるだけではなく、自らも発信するという貴重な経験をすることができたと思います

ただ、残念ながら、著者の書いた記事が引用されることはほとんどなく
引用した一部の販売データばかりが引用される形となってしまいました
著者の記事に説得力が足りなかったということでしょう

また、情報を発信する側に立つと、いくらかの影響力をもってしまうこともあります
今回は、そのことを実感せざるを得ませんでした
結果的に、お世話になっているサイトさんにご迷惑をおかけしてしまいました
ここで引用されているデータは、すでにネット上に流れているものばかりと
考えていましたが、そうではなかったようですね

短い期間ながら、ネットのプラス面・マイナス面を勉強できたことが収穫でした
元々長く続けるつもりもなかったので、年内くらいで閉じようかと思っています

そして、これを機に、以前のようなROMに戻ろうかと
どうやらちょっと喋りすぎたようですね

GBAタイトル減少の中、存在感を見せた「ロックマン エグゼ」

2005年11月27日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
今週発売の新作で、2番手につけたのは「ロックマン エグゼ6」でした
2日間で、2バージョン合計15万本を販売、消化率もかなり高くなっています
順調に出荷が行われれば、初週20万本も難しくありません

前作「5」は、12月に「チームオブブルース」が発売されましたが
DS発売直後だったこともあり、発売直後に掛け安が出回るなど
壊滅的なスタートでした

しかし、年末年始で大きく販売を伸ばし、
一つ前の「4」(2バージョン合計90万)の1バージョンの売れ行きに迫る
40万本以上を販売していました
後から出た「チームオブカーネル」は、後発で2月発売という
悪条件を跳ね返し、「ブルース」以上の出足となったことも、
「ブルース」がDSの影響を受けて初動が抑えられただけで
決して「ロックマン エグゼ」パワーが衰えたわけではなかったことを証明しています

各メーカーの開発ラインがDSに流れ、GBAタイトルが減少する中
GBAのサードパーティNo.1ヒットタイトルが存在感を見せた形となりました

「どうぶつの森」が爆発的売れ行き、幅広いユーザーに支持

2005年11月26日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
今週は、発売日が月曜日に設定された「NARUTO」をはじめ、
祝日の水曜日、従来どおりの木曜日に加え、土曜の「ハリー・ポッター」と
毎日のように発売日があり、大変な1週間でした

そのなかで、他を圧倒する爆発的な売れ行きとなっているのが
DS「おいでよ どうぶつの森」です
祝日の発売日と、その翌日のみで25万本を販売
店によっては発売日完売となったところも多かった模様です
毎週断続的に出荷が行われる予定ですが、品薄状態が続くのではないでしょうか

GCの「どうぶつの森」がともに初週9万本だったようで
今作の圧倒ぶりがわかります
また、DSタイトルとしても、これまでの最高だった「ジャンプスーパースターズ」(初週20万)を
すでに大きく超えており、他の追随を許さない出足となっているようです

本来なら週末を中心に売れる任天堂タイトル、およびDSタイトルですが
祝日発売とはいえ、これほどの出足はあまり例がありません

理由として真っ先に挙げられるのは、やはりDSの勢いでしょうか
そのDSに、GCでロングセラーとなった人気シリーズが投入されたことが大きいでしょう
DS本体との同時購入も非常に多く、今後もハードを大きく牽引していきそうです

また、「おいでよ どうぶつの森」は、低年齢・ファミリー層といった従来のユーザー加え
任天堂コアユーザーや、ネットゲームユーザーまでもが動いたと考えられます
後者のふたつのユーザーについては、さまざまなサイトを見ていて感じたものです
これらのユーザーの流入が、初動を押し上げる一因となったのかもしれません

止まる「ガンダム」、伸びる「ポケモン」

2005年11月25日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
11月14日~11月20日のランキングは
「ガンダムSEED 連合VS.Z.A.F.T.」が33万本を販売して首位に
「Zガンダム」を上回る初動となったようですが、
中古の戻りがかなり早く、リピートは慎重に行っています

「ポケモン不思議のダンジョン」は、2バージョン合わせて25万本
週末に大きく伸びたあたりは、やはり「ポケモン」のパワーを感じますね

続・YSOさんでは、著者は以下の予想でした

1位ガンダム 27万
2位ポケモン青 13.5万
3位ポケモン赤 11.5万

ポケモンの予想はほぼ完璧でした
しかしガンダムがやや離れているので、勝つのは難しそうです

ハード販売は、ポケモン青の効果を受けてか、DSが6.7万台まで伸びました
ギガ・パックが発売されたPSPも5.5万台と急伸しています
一方、発売から2ヶ月が経過したGBミクロは8千台
ポケモン赤の効果もなく、GBASPとさほど変わりません
このまま、マリオ専用ハードとして終わってしまうのでしょうか

「VS.」か「SEED」か、「ポケモン」か「不思議のダンジョン」か

2005年11月19日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
実は日曜日に書いているのは内緒です・その2
アクセス数はそれほど多くはないですが、毎日来てくれている人がいるかもしれないので
もうちょっと更新頻度を上げるよう努力してみます

今週発売の新作は、大方の予想通り「VS.」シリーズ最新作の
「ガンダムSEED」が初日首位に
販売本数はおよそ25万本、昨年の「ガンダムVS.Zガンダム」の倍以上となっている模様です
一昨年の「エゥーゴVS.ティターンズ」と比べても3割増と好調な動き

止まるのが早いことで知られる「SEED」シリーズですが
今回は息の長いことで知られる「VS.」シリーズでもあります
どちらの影響を強く受けているのか注目ですね

2番手の「ポケモン不思議のダンジョン」も、どちらの影響を受けるか
注目されるタイトルです
「ポケモン」なのか「不思議のダンジョン」なのか・・・
初日は合計12万ほどですが、結構持て余しているお店もあるようで
「ポケモン」の後伸びでないと、少々つらいところ

週末の動きは、「ガンダム」は「SEED」の、
「ポケモン不思議のダンジョン」は「ポケモン」の影響を受けたように見える
推移となっています
次週以降もこの傾向が続くのか・・・見守っていきたいと思います

GC市場縮小の中、「マリオパーティ7」が健闘

2005年11月17日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
実は日曜日に書いているのは内緒です
徐々にタイムラグが大きくなっていく・・・

11月7日~11月13日のランキングは
順当に「マリオパーティ7」が首位獲得、本数は前作の85%くらいに
GCのハード販売が大きく落ち込む中、健闘したと見ることもできます

以下、「忍道 戒」「だれでもアソビ大全」と続いています

今回の続・YSOさんにおける著者の予想は
1位 マリオパーティ7 9万
2位 忍道 戒 6万
3位 アソビ大全 4.5万
でした

結果を見ると・・・すべて1万ずつ少なければパーフェクトに近かったかもしれません・・・
今回は、考察も分析もオチもなく、こんなところで終わりです

スパイク×アクワイアの新ブランド「忍道」、沈黙の船出

2005年11月11日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
今週発売の新作は、大方の予想通り「忍道 戒」が初日首位に
しかしながら、本数は4万本にも届かず、かつて「天誅」シリーズを開発していた
アクワイアの新・忍者アクションゲームとしては、勢いがありません
連動要素のあるPSP版「忍道 焔」のほか、すでに追加ディスク的な
PS2「忍道 匠」が発表されていますが、新ブランド1作目となる「戒」の不調は
今後のシリーズ展開に対し不安をよぎらせます

また、アクワイア開発としては「サムライウエスタン」に続く不調ということに
スパイクとアクワイアは、今後展開されるタイトルやシリーズに関して
今一度ソフト内容やマーケティングの見直しをする必要があるのではないでしょうか

タッチペンで操作するゴルフゲーム「大人のDSゴルフ」も同日に発売でしたが
初日本数は3000本と、「アソビ大全」の10分の1の勢いに

「アソビ大全」は、40種類以上のゲームを収録しながら3800円ですが
今回の「大人のDSゴルフ」は単品で4800円
「アソビ大全」のお買い得さの前に霞んでしまった形です

「アソビ大全」の収録ゲームを見ると、定番のカードゲームなどのほかに
ダーツやボウリングなどのアクションゲームもあります
ここにゴルフがあっても、なんの違和感もありません
有名コースを収録しており、1作で勝負したかった理由もわかりますが
「アソビ大全」の目玉とする戦略もあったのではないかと思います

普及が加速するDSと、同時購入ソフトとして販売を伸ばす「アソビ大全」

2005年11月09日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
放置気味ですみません

10月31日~11月6日のランキングの上位は
1位押忍!番長、2位アソビ大全、3位ビートダウン、と
順当な結果となっています

アソビ大全は6.5万本と、やわらかあたま塾、大人のDSトレーニングを上回る出足に
売れた要因のひとつは既述のとおりですが、プラスして
DSのハード販売台数が、累計はもちろん週間台数も、上記2ソフト発売時より
大幅に上回っていたことがあげられます
分母が大きい分、ハード同時購入のソフトとして選択される可能性が
高くなっていたというわけです。

週間販売台数は、夏休みの8月や、たまごっちが発売された9月からは
落ちているものの、半分夏休みの7月より
閑散期と言われる10月のほうが、勢いが上回っています
8月に大きく販売を伸ばし、普及に弾みがついた形です

年末商戦に突入しつつあることにより、DSの週間台数はさらに増加するものと思われます
7月を上回った10月さえも、後から見れば、閑散期だった― と言われるのではないでしょうか
この商戦機にDSを購入すると思われる数十万人のユーザーの同時購入ソフトとして、
「アソビ大全」が大きく販売を伸ばすことは間違いありません

DSユーザーにストレートに訴求「だれでもアソビ大全」

2005年11月05日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
DS「だれでもアソビ大全」が初日3万本の好スタートを切っています
すでに切らしている問屋も多く、メーカーとしても
年末の需要も勘案し、フル回転でリピート生産をしていることでしょう
著者は続・YSOさんにて初週5万本と予想していましたが、
これを大きく上回りそうな勢いです

「だれでもアソビ大全」は40種類以上の定番ゲームを収録し、
3800円で発売することでお買い得感を強調してます
7種類のゲームで5040円のタイトー「タッチゲームパーティ」が
1ゲームあたり720円なのに対し、アソビ大全は100円未満
また、任天堂の「役満DS」が麻雀だけで4800円だったことを考えると
アソビ大全のお買い得感は非常に高いです

似たようなソフトは今までにもありました
DSパブリッシャーがPS2で発売した「THEテーブルゲーム」や
「THEパーティゲーム」などです
しかし、いずれもアソビ大全のような出足は見せていません

アソビ大全がこれほどまでのスタートを見せたのは
なんといってもハードがDSであったことが挙げられるでしょう

DSゲームの現在の売れ筋からDSユーザーの嗜好を考えると
やはりコンピュータゲーム色の強くないものが求められています
そして、わかりやすいものや、価格が安くて手を出しやすいものです

わかりやすいものとは、ボタンを使わなくても
画面にタッチペンで触れるだけで遊べるゲームのことです
ボタンを使うゲームは、それぞれのゲームにおける
ボタンの役割を覚える必要が出てきてしまい、それだけで
敷居が高くなってしまうのです
著書の親にとあるPSのゲームを勧めてみたところ、
これがネックになって先に進めませんでした・・・

また、わかりやすさとはゲーム内容のことも指しています

アソビ大全は、言うまでもなくコンピュータゲーム色はほとんどないです
そして、ほとんどタッチペンだけで操作することができるわかりやすさで
かつコストパフォーマンスは抜群
さらにゲーム内容はというと、だれでも知っているゲームばかり
DSで売れる要素をすべて備えており、
これらの要素の多くを、怒涛のテレビCM攻勢でユーザーに伝えたのだから
売れないわけはありません

勘違いしてはならないのは、DSは今までにないハードだから
今までにないゲームが売れているわけではないということです
だれでも理解でき、だれでもプレイできて、だれでも楽しめるゲームが
売れているのです
そんなゲームが「だれでもアソビ大全」だったのです

「ファミコンウォーズ」品切れ続出、シリーズはアクションへシフトか?

2005年11月03日 | ゲーム販売状況/販売予想/市場分析
10月24日~30日のランキングは
「ワンダと巨像」が順当な伸びを見せ、12.9万本で1位に
「ICO」(廉価版込みで20万本)を超えてくるのではないでしょうか

また、早くも「GENJI」の累計に迫ってますね
岡本さんの心境はいかに

2位は前週の6割と粘りを見せたポケモントローゼ
ハードの好調が続いており、粘り強く売れるソフトが多いです

新作タイトルは、首位のワンダに続いて
ウルトラマン>ファミコンウォーズ>エウレカセブン>メモオフ5
という順に

ファミコンウォーズの消化率は9割以上になっている模様
品薄がなければ2位だったかと思われます

そして、どうやらシミュレーションのファミコンウォーズより
アクションの今作のほうが売れているみたいですね・・・
GCというアクションに強いハードの特性のためなのでしょうか

とにかく今回の結果を受けて、今後ファミコンウォーズシリーズは
アクション中心となっていく可能性もあるでしょう
今後のシリーズの動向に注目です