Ad novam sationem tecum

風のように日々生きられたら

2013.10.14 大阪野音 6.「デーデ」

2013-10-27 02:15:23 | 日々の徒然
「デーデ」


この曲の前だったか
あとだったか。

宮本さんが
少し
お話をされたのです。



「…あれですよ。

 世の中のお金儲けしている人たちは、
 いっつも、お金儲けのことばっかり
 考えてるんですよ。
 
 (ほほう。)
 
 あれは、才能ですよ。
 相対性理論みたいに、頭に浮かぶんですよ。
 我々は、そういうお金儲けの才能がないから、
 たぶん無理ですね。
 音楽の才能はあるけど。(←って言ってたような気がする。)
 
 (あー。確かに。。。)

 僕なんか全然お金持ってないですよ。  
 (えー。。。。

 だって、あの人とか凄いでしょ。
 (誰?誰?) 

 ビル・ゲイツとか…何兆円だっけ?2兆円?…」


。。。。ビル・ゲイツ

な、なるほど

って



宮本さん、やっぱり
比べる相手が、尋常じゃないっす。。。。

以前、ラジオ番組でご自分が出演なさるコーナーの
前にちょうどニュースが流れて

いくつかニュースが流れたあと、
番組が再開されるや否や

「マドンナの年収ってすごいですね?
 億?」

と、
一番にその話題で
トークをはじめた前例が
すぐさま頭をよぎりました。。。。

(相手のDJの人が、
 「あ、ええ」ってなってた)



というか、
宮本さんが
「あの人とかすごいでしょ?」
って言った時点で、

絶対すごいヤツを例に出してくるだろうなー。。。


ある程度のオチは想像しておりました。

(きっと、みんなそう)


ビル・ゲイツか。。。。

そうきたか。

そうですよね。

今、若干立場が危うい状況でも
「兆」なんですね。

。。。やっぱ、
お金儲けは
才能


宮本さんが

とっても楽しそうで
(とてもイキイキとしていた)

私も、笑いました

その
宮本さんの言葉で

なんだか、
一気に場が和んだ
気がしました


(ちなみに、曲の演奏中以外は
 客席へ視線さえ向けず
 微動だにしなかった蔦谷さんも
 ここで、ついに爆笑。

 石君も爆笑。

 みんなも爆笑。)



宮本さんって

お金持ちになりたい
って

すごい素直に思っていて、

でも、
お金持ちの考え方とは
違う方向へ

ついつい
行ってしまって。


そんな宮本さんは

いいな

と思います。


というか、

宮本さん
十分お金持ちだと
思いますけどね

たぶん。

思うに、

お金があったら、
結局は
自分が好きなことが
できるわけだし、

そりゃあ
貧乏よりお金持ちのほうが
いいかもしれないけれど。


でも、
お金持ちになれなくても
別に、いっかな
と思う。


前に、
デーデのことについて
何度か考えたことがあって、

ちゃんと書いたのは
まず、自撰作品集『創世記』のときで
 →コチラ

お金で手に入るものと、
手に入らないものの二元論で
考えてるんだけど、

でも、
その後、
そう簡単な二元論でわりきれるものじゃないのかも
と思い始めている私がいて。

 →コチラ
  2010年のZeppツアーファイナル(福岡)の感想にて
 
この頃は、
たぶん仕事を始めてからだと思うけど、
仕事というお金を稼ぐ行為のなかで
生きる意味を見つけることもあるのかな
と、思ったんだと思う。

だから、大切なものは何かということを
考えなきゃいけない、と。

それは、わかっているんだけれど、

例えば、
“お金”(または、それに付随する名誉みたいなものと考えてもいいけれど)が、
その大切なものと
どっちが生きていくうえで必要か、
ということを考えたとき、
そのときのモヤモヤした気持ちを吹き飛ばすのが
「デーデ」なのかな。。。
という結論に達してますね。
このときは。

失いたくないものは、
はっきりしているんだけど。。。。


で。

今、私は、
どう思っているか。

やっぱり、
大切なものは大切なんですよね。

それとは、別に
生きていくために必要なこともあるけれど、

大切なものには
やっぱり敵わない。

ただ、
いろんなことを
全てありのままに受け止めよう
という気持ちになってきているかな、
と思います。


お金も、
友達も

必要ではあるけれども

それが
手に入れば
それでいいし、

手に入らなければ
それでもいいかな


思います。


だから、
“お金”も“友達”も
いつの間にか
同列になっちゃった。

それは、
“交換可能”という意味では
もちろん、ない。

どっちも、

必要なときもあるし、

なければないで
それでいいです

という意味。


それぞれが思う

大切なことや
大切な想いが

やっぱり、
一番、大切かな


と思います。


それは、
“お金”や“友達”が

一番大切なものになることもある

という自由度も
含むと
思います。

それは、

人それぞれ。



モヤモヤしたら、
「デーデ」を聴いて、

一緒に歌って

手をたたけばいい。


友達がいないときは、

自虐するように
叫べばいい。


「友達なんかいらないさ。

 金があればいい。」



お金がないときは、

お金があるやつを
思いっきり馬鹿にして
叫べばいい。


「友達なんかいらないさ。
 金があればいい」




そう。

何をやるにも

ずる賢いやつには
勝てないさ。

そして、
そんなやつには

勝てなくて
いいんだ。


自分が
大切なものを

大切にできれば
いい。


私は、

お金もないし、
友達もいないけど、

宮本さんがいる。

エレカシの曲がある。

家族も元気だし、

なんとか、生きてる。



だから、

十分
幸せだ。



この日も、

いつものカウベルが鳴ったとき、


その音を聴いて

嬉しさに
悲鳴をあげた人が
いた。


みんな、
楽しそうに
聴いていた。

楽しそうに
音楽に
体を揺らしていた。

腕を上げたり
手を叩いたり、

そして、

心を
開放していた。



私も、

この曲を

いつも以上に
楽しめた気がする。


それは、

私の心が

前よりも

もっと
もっと

自由になったから。



「デーデ」は

楽しい。