はじめてフィルムを1本撮りきったのは、
小学4年生のころ。
それがオリンパスペンEED。
たしか叔母の結婚式の時だった。
ま、ガキのことだから後先お構いなしにパチパチ撮ってたんだと思う。
このEEDはハーフ版だから20枚撮り(昔はそうだったの)を1本撮ったら40枚。
そいつを3~4本とっちゃんたんじゃないかな?
当時プリント1枚50円以上していたと思うから、
おふくろが目を三角にして怒ったのも無理もない。
でも写真好きの親父からはとがめられた記憶がない。
たぶんそこから今の自分がスタートしたんだと思う。
埼玉に引っ越してきて小学校が国鉄官舎のとなりだったせいか、
友達になったほとんどの子がHOゲージを持っているほど、ふつうに「鉄道」がそばにあった。
当然今で言う「乗り鉄」も「撮り鉄」もかぶっていたもんだから、
日曜日はよく何人かと一緒に「駅ソバ」でEEDを構えてた。
そのうちOM-1が出た。
かっこよかった。(グッドデザイン賞だから無理もない)
あれで「とき」を撮りたかった。
欲しくてもお年玉では太刀打ちできなかった。
中学にあがって生徒会誌の仕事をしたときに
学校の備品のペンFを使わせてもらって写真魂に火がついた。
交換レンズであんなに世界が変わるとは思わなかった。
高校時代、友達のOM-2を借りて撮った写真がアサヒカメラに載った。
怖い先輩のいる写真部に引きずり込まれた。
あとは…。
というわけで、「私と写真」の序章は
オリンパスなくして語ることはできなかったりする。
40年を経て、今日はじめて、因縁のオリンパスを手に入れた。
7月24日はオリンパス記念日。