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ホリエモンと「男子の本懐」

2006-04-29 | 時事その他雑感
週末なので軽めのネタを。


「ホリエモンは無視すればいい。」
そんなことを先日書いた私ですが、
ちょっと気になることがあったので簡単にコメント。


ホリエモン保釈の一連の騒動を見て、
私は『男子の本懐』の話を思い出しておりました。


城山三郎氏の同名小説でご存知の方が多いと思いますが、
戦前、浜口雄幸首相が狙撃され、瀕死の重傷を負った中で発した言葉が「男子の本懐」。

己の信念を貫徹し、その志半ばではいかなる相手にも屈しない。その生き様が
多くの人に感銘を与えたと思います。


ところが、この「男子の本懐」、本当に浜口首相が発した言葉だったのでしょうか?
というのは、私の記憶によれば、実は、当時の首相関係者と新聞記者とのやりとりの中で
作られた言葉だったと。

  新聞記者「浜口首相は何とおっしゃっていたのですか?」
  首相関係者「・・・・・」
  新聞記者「・・・・たとえば“男子の本懐”とか?」
  首相関係者「・・・・まぁ、そういうことだな」
              (・・・確かこんな内容だったと記憶)

で、先日、ホリエモンが保釈されて報道陣の前で大声で叫んだとされる言葉。

「世間をお騒がせし申し訳ありませんでした。
 ライブドアの株主、従業員、関係者の皆様にご心配をおかけしました。
 大勢の方に励ましをいただき有難うございました。」

ところが、日テレで、読唇術の専門家による分析結果を見てビックリ、
というかやっぱり。

ライブドアの株主らへの発言なんてありませんでした。


そりゃそうでしょ。起訴事実を全面否認しているのに、自分に落ち度があったかのような
印象を与える発言をするはずがない。


ついでに言えば、元々の「ご心配をおかけしました」もおかしな表現だ。
一部のファンはいるのだろうが、被害を被った投資家は、ホリエモンのことは心配して
いない。もし言うのであれば「ご迷惑をおかけしました」だろう。でも、それは上記と
同じ理由で言う訳がない。

弁護団が後づけに作成した新聞記者向け声明なのでしょう。

とはいえ、保釈早々の「粉飾」発言。呆れましたし、先が思いやられます。


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1 コメント

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Unknown (kurukuru)
2006-05-01 22:57:11
地検の北島が更迭されている

つまり、冤罪で逮捕した可能性が非常に高い

執行猶予にナルと思います。

しかし、東証がNECに対し何もしないのはおかしすぎますね。
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