「LGBTQ+」活動に疑問を持って以来、様々な議論を知った。
(最近はLGBTに「Q」と「+」が加えられている)
この「TとQ」についても議論はあるが、今回は「LGBT」、特にT=トランシジェンダリズムに関する議論に絞ってみる。
トランスジェンダリズムに関して、いわゆる「ターフ」と「トランスアライ」との論争だ。
ターフ(Trans-Exclusionary Radical feminist (terf)=トランス女性を一般の女性と同等に扱うことに否定的なフェミニスト)
トランスアライ(Transgender Rights Activist (TRA) =トランスジェンダーの権利運動を支持する活動家、「トランス女性は女性です」)
この論争で、トランス活動家たちの様々な詭弁を知った。大まかに言うと女性たちに対し、男性、フカソ(フカフカソファのエリート)女性、LGBT活動家たちが吹っ掛ける議論、そのデタラメさを物語る論法のことだ。
彼らの議論の特徴について、以下Googleで検索した説明を用いています。
1.「マウント」「マウントをとる」
相手よりも上のポジションをとり、優位性を自慢したり威圧的な態度をとったりすることです。自分が優れていることを認めさせ、優位に立とうとするのです。優位に立ち、相手に認めさせようとする行動をマウントと言う。
特に目立つのが年配左翼男性。女性に対していつも上から目線で馬鹿にしつつ「〇〇を読め」「△△を知ってるか?(知らないだろう)」と言う。
また、女性の学者、弁護士、医者などエリート女性たちが「ハイ・コンテキスト」「パルネラブル」など知らない言葉や概念を使って、けむに巻く。
2. マンスプレイニング
女性への偏見を表す行為「マンスプレイニング」 説明したがる男性の心理とは | ELEMINIST(エレミニスト)
1.のマウントとも関連するが、特に男性に限定。
「man(男性)」と「explaining(説明する)」を組み合わせた造語だ。「女は男よりモノを知らない」というジェンダー的偏見を持ち、男性が女性に対して上から目線な態度で、何かを解説したり知識をひけらかしたりする行為のことである。
2008年に出版された、作家レベッカ・ソルニットによる書籍『説教したがる男たち(Men Explain Things to Me)』をきっかけに、性差別問題としてSNS上で徐々に話題となった。
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女性の問題に分かった風に口をはさんでくる男性は多い。これ「私たち女性が当事者だよ、なんで男のあなたが私たちより実態を知っていると思うのか?」と言いたくなる場面はとても多い。
3. Whataboutis(ホワットアバウティズム)
論理的誤謬にあたる論法の一種。自身の言動が批判された際に「What about......」(じゃあ、○○はどうなんだ?)というように直接疑問に答えず、話題を逸らすことを指す。
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女性たちが「『エロ漫画風のポスター』を公共空間に提示するのはダメだ」と訴えた時、あの「青木理」さんが「こういう細かいことばかり言うけど、それじゃ秋元康のAKBなんかはどうなんだ、そっちの方がもっと問題じゃないか」と言った。
これがまさしく「ホワットアバウティズム」。「公共広告に女性を性的に扱ったものを掲示すべきじゃない」と主張する女性の口を封じるための議論だ。その背景は、女性の意見なんか聞く必要もないし、価値もない、という男たちの思い上がりだ。
気をつけていると、こういう言い方をする論者は多い。
4.トーンポリシング
トーンポリシングとは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
論点のすり替えの一種であり、発言の内容ではではなく、それが発せられた口調や論調を非難することによって、発言の妥当性を損なう目的で行われる。
発言者の話し方を「感情的だ」「攻撃的だ」「子どもっぽい・稚拙だ」等と批判することで、相手に緊張を強い、発言することを躊躇させてしまう。
感情表現と共に主張を訴える方法を認めないことで、被害を受けている人が、悲しみ、苦しみ、怒りといった感情や体験を他者と共有する手段を妨げる。
声の上げ方を批判することで、声を上げること自体を止めさせてしまう。
議論の参加者の関心を他に向けることで、本来の論点に戻りにくい状況を作ってしまう
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「そういう言い方では相手に通じない」とか、よく聞くよ。
発言の内容には全く触れない。むしろ、発言をないことにする論法だと思う。
5.ノット・オール・メン NotAllMen
性暴力被害者が女性差別・女性蔑視や男性の暴力性などの問題提起をした際に、「すべての男性が加害者というわけではない」とし、問題を矮小化する。
性暴力やセクハラが蔓延する社会を問題とせず、本来、社会の構成員全体が取り組むべきであるのに、「一部男性と被害女性」の問題と矮小化し、結果として被害女性たちの声をかき消し、口をふさぐことになる。社会の問題や女性差別を見ず、結果として、加害男性を庇うこととなってしまう。
6.ノーディベイト(No debate)
文字通り、「討論しない」こと。
映画「肯定と否定」で、ホロコースト否定論者アーヴィングとの裁判で、彼とは「討論しない」方針が取られた。否定論者は「屋根に穴があったかどうか」といった些細なことを取り上げて、ホロコーストはなかったと主張するからだ。彼の著書や日記から彼の不条理を暴いていく。
また「在特会」(ヘイト団体)に対抗する方法として、絶対に、説得や彼らとの議論はせず、ひたすら罵倒する戦術が取られた。
同じことを「ターフ」や「トランスジェンダリズムに疑問を呈する人たち」対してもするのである「ノーディベイト!」。
しかし、ホロコーストは膨大な資料や証言で事実は確定している。また「在特会(在日特権を許さない市民の会)」の主張する「在日特権」が存在しないことも法律等で明白である。従って討論しないのには理由がある。
しかし上の2つの例のように事実が確定しているのと違って、「トランスジェンダリズム」は定義すらはっきりしないのである。
「トランスジェンダーとは何か?」と聞くこと自体が「差別」とされる。トランスジェンダーは「性同一性障害」なのか、「性自認」なのか、女装化は含まれるのか、身体は男性のままなのか?そういう疑問を呈すること自体を「差別」として答えない。
また、性自認だけの身体男性が女子トイレや風呂に入ることも肯定するのか?と聞いても「ノーディベイト」である。
男性として結婚し子どももいて、電通のお偉いさんで中年になって女装を始め「女性経営者」賞をもらった人がいる。そのことに対して「彼は、女性が小さい時から権利を主張できず、進学でも就職でも、昇給でも差別されてきたこと、女性の身体ゆえに差別されてきた経験があるのか。女性の困難さを経験せずに『女性』として賞を受けるのはおかしいのではないか?」という疑問を呈した人に対して行われたこと⇒「それはド直球の差別発言ですよ」「直ちに撤回しなさい」だった。そう糾弾したのはフェミニストを称する女性たち。
何故差別なのか、説明せずに糾弾する。「ノーディベイト!!」
千田有紀武蔵大教授は小説家王谷晶氏に「論文は読んでないけど差別者」と言われ、小説家笙野頼子さんは小説家李琴峰氏に「小説や読んだことはないけれど、あんな差別者の本を出版することは許されない」と糾弾された。彼女らの論文や小説の何が、どこが、差別なのか一切指摘しない。
「トランスジェンダー」が女子トイレを使いたいという話の中で、単なる女装犯罪者と区別がつかないから、女児女性の安全を考えた上で、双方にとって良いトイレについて考えましょう?と呼びかけると「差別者!」「差別者とは討論しない!」
「無自覚な差別意識」
— みゃ (@N44D6w) September 10, 2023
まさにこの論調でヘイターだと責め立ててきたからなあ。
少しでも建設的な会話しようとしたら「何が悪かったか気づいていない時点で問題だと言うことを知るべき」
「貴方は自分が差別者であることを気づいてない」
おかげで「アップデート」「勉強して」って言葉が嫌いに https://t.co/s7ZxdRtp0h
書いているうちに腹が立ってきた。
他にも詭弁論法の言葉はあるが、長くなるので、今日はここまで。