Dear Boss

今年から大学生。アメリカの大学生活を紹介しまーす。

十三人の刺客

2011-07-21 02:37:12 | 勝手に映画評価
書いた記事を見直して気づいた事が1つ。
邦画の記事って書いた事無い。。。。
て、事で今日は十三人の刺客です。
見たのは昨年放映されたリメイク版です。
監督は三池崇史
三池監督の海外での評価は高いです。
この映画は大学の教授に勧められました。勧められる前から見たかったのですが機会がなくて、、、
教授が“三池が作ったんだ。面白かったよ”って言っていたので期待したのですが、、、
ま、感想は後で。

ストーリー
江戸時代末期、将軍の弟である松平斉韶は来春に老中就任が内定していた。だが、彼には問題が。それは彼が暴君だと言う事。明石藩江戸家老間宮図書は老中土井大炊頭屋敷前で切腹、思いを託すも、将軍の意により斉韶は咎めなしとなる。老中の土井は斉韶の暗殺を決意。御目付役の島田新左衛門に斉韶暗殺の命を下す。

ストーリーはまぁ、敵の大群vs正義の味方少数って感じ。
悪は必ず滅びるがメインテーマのだと思う。

後は、武士道の矛盾。この映画で一番気に入っている部分です。
矛は主人公である島田新左衛門。彼は暴君に立ち向かう正義の味方。彼を一言で表すならば“仁義”であると思う。
盾はが斉韶に使える鬼頭半兵衛。半兵衛は斉韶が悪と知ってもついて行く。彼は“忠義”の人だろう。
心には同じ武士道と言う物がありながら、はっきりと善悪に別れ対立する。武士道だけでなく、人としてこの二つは大切な物である、新左衛門と半兵衛と同じ状況に立ったとき人はどちらを選ぶべきなのだろうか?本当に難し問題を放り込んでくれた物だ。

映画の見所はやはりラストの殺陣シーンである。オリジナルは13対53人であるが、この映画は13対300人になっている。そりゃー人数を増やせば迫力は出るのだろうが、、、、その分リアリティーが減ってしまっている。少人数が大多数を相手にするのだからそれなりの策があるのかと思えば、途中で数百人の敵の中にバラバラに突っ込んで行く。コレはちょっと無理があるっす。
“7人の侍”や“たそがれ清兵衛”に“壬生義士伝”などの最高の時代劇を観て感動し、衝撃を受け、日本映画を誇りに思った僕からすると、ちょっとアマチュア過ぎると思います。

キャスト陣は豪華です。
島田新左衛門に役所広司
島田新六郎に山田孝之
倉永左平太に松方弘樹
松平斉韶に稲垣吾郎
などなど、書ききれないほどの有名俳優とタレントが登場。
僕は山田孝之が好きで、彼にはもう少し登場して欲しかった。
役所広司は大御所の貫禄ばっちりで、ムラの無い演技をしていた。でも、少し侍としての貫禄と言うか凄みが欲しかった(他の俳優にも当てはまるけど、主人公だし他のキャラクターより強い雰囲気が欲しかった)。
松方弘樹の殺陣シーンの時の目が印象的でした。“仁義なき戦い”に出ていたからか、殺陣シーンの目は修羅道に落ちた人の目をしていた。あんな目を作れる人はそういないと思います。
稲垣吾郎は、、、、微妙。斉韶は残酷無比な権力者で心もぶっ壊れている様な約なのに、優しさがチラチラ見えて仕方なかった。もっと気違いなでもエレガントさが少し見える、ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーみたいな演技をして欲しかった。

役所広司や松方弘樹のような大御所に支えられ、50分にも及ぶ殺陣シーンは観られるようになったのではないでしょうか。他の時代背景調べを徹底し策などを良く調べた時代劇にはかなり劣るけれども、そのような映画を観た事が無い人やただ単にエンターテインメント好き(アメリカ人)には向いた映画ではないでしょうか。

It happened One Night(或る夜の出来事)

2011-07-11 21:49:55 | 勝手に映画評価
今日紹介する映画は
It Happened One Night(或る夜の出来事)です。
この映画は世界一の恋愛映画です。
この映画はアカデミー賞主要5部門の候補に挙がり
すべてを受賞しました。

監督はフランク・キャプラ
キャストはクラーク・ゲーブル
そして、クローデット・コルベール

ストーリー
富豪の令嬢エリーは父親に結婚を反対され、ヨットに監禁されていた。
わがまま娘のエリーはヨットから脱走し、
マイアミからニューヨークへ向かうバスに乗り込む。
そのバスに乗り合わせたのが失業中の(元)新聞記者ピーター。
些細なきっかけから座席をかけて喧嘩をする二人。
そんな二人に恋心が目覚め始め…

ストーリーはシンプルでアメリカが得意な
“ボーイ・ミーツ・ガール”映画。
1人の男が1人の女性と恋に落ち
二人でピンチを乗り越え
最後にめでたく結ばれると言うストーリーである。
ありがちなストーリーなのだが
キャラクター達の話術によって
面白くそして、少し違ったようにできている。
この映画はトーキー開始から五年後に作られているにも関わらず
すべてが鮮やかでストーリー・テラー映画としてかなり完成されている。

この映画は全米で大ヒットし、
アカデミー授賞式でItっとアナウンサーが言えば
その後を観客がすべて言い終える位人気であった。
結果、アカデミー主要5部門を受賞し
カッコーの巣の上でが成し遂げるまで抜かれる事は無かった。

ストーリーとしてかなり完成された映画だが、
カメラの技術などはいたってシンプル。
キューブリックやヒッチコックに比べると画的にはつまらないが、
ストーリーの面白さがそれを完璧にカバーしている。

古き良きアメリカを見たければコレ、と言える作品だろう。
清く正しく、そしてコミカルな恋愛映画。
特に女性にイチオシの映画です。

僕のお気に入りのヒッチハイクのシーンを見て欲しい。
何でかは見てのお楽しみ。