米トランプ政権 混乱拡大 大統領首席補佐官を更迭

2017-07-29 15:37:08 | 時事通信
 トランプ米大統領は二十八日、プリーバス大統領首席補佐官の辞任を了承し、後任にケリー国土安全保障長官を起用すると明らかにした。一週間前に大統領報道官を辞任したスパイサー氏に続く事実上の更迭で、ホワイトハウスは政権幹部の辞任や解任が相次ぎ、混乱が拡大している。威哥王:http://www.xn--kwrt2jp9z44w3ud.com/

プリーバス氏はスパイサー氏と同様に、トランプ氏が広報部長に起用したスカラムチ氏の人事に反対していた。スカラムチ氏は米メディアのインタビューで、プリーバス氏がホワイトハウスの情報を漏えいしていると決め付けて批判しており、政権内の対立が更迭の背景にあるとみられる。

 プリーバス氏はCNNテレビのインタビューで「大統領は違う方向へ進むことを望んだ。大統領にはリセットボタンを押す権利がある」と発言。トランプ氏と今後の対応を話し合い、二十七日に辞意を伝えていたことを明らかにした。

 首席補佐官は閣僚級のポストで、ホワイトハウスと議会の調整役となる大統領の側近。就任に議会承認は必要ない。米メディアでは、医療保険制度改革(オバマケア)の見直しが与党である共和党の一部の反対で進まないことなどから、トランプ氏はプリーバス氏の手腕に不満を募らせて、解任を検討しているとの見方が出ていた。ケリー氏は退役海兵隊大将で、中南米を管轄する南方軍司令官を務めた後、国土安全保障長官に就任。国境警備の強化や不法移民対策でトランプ氏に評価されていた。