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サツエキ周辺の書店を攻略しよう。―――番外編①

2010年07月22日 | 節約
 と、言うわけで、サツエキ周辺の書店攻略の番外編その1です。今回は、「サツエキ周辺」と言うには邪道も良いところですが、大通の丸井今井南館地下2階~4階までを占めるジュンク堂書店を攻略したいと思います。
 なにしろ、ジュンク堂書店は札幌の書店の中ではピカイチの品揃えです。専門書、一般書とも質・量とも十分です。また、コミックス・ラノベなどについても他店と比較しても遜色ない上、おまけに隣には「とらのあな」まであるためそちらまで脚を伸ばせばかなりマニアックなコミックスや同人誌も購入出来ます。

 そんなジュンク堂ですが、店内カフェの珈琲割引券以外はポイント還元の仕組みはなく、節約という観点からはイマイチです。ですが、ここであきらめては節約家の名が廃ります。では、いったいどうやって書籍から還元を得ればいいのでしょうか? キーワードは「丸井今井」です。

 そう、ジュンク堂は丸井今井の店子であるため、書籍購入時に丸井今井のカード(エムアイカード)を提示する事で、書籍の購入自体に対しては優待(割引)が聞かないものの、次年度以降での優待率を決定する「お買い物金額」には算入される事になっています。他の書店に比べると回りくどい還元ですが、書籍、特に専門書は単価が高いので、家族カードなどを有効活用する事で家族が丸井今井(及び三越、伊勢丹)でのお買い物で最大10%の優待が受けられるのは「孝行」と行っても良いかもしれません。

 蛇足:因みに、隣で営業している「とらのあな」はポイントカードを発行しているので、そちらで買えるものはそちらでポイント還元しても良いかもしれません。

古典的財テクとしてのクレジットカード利用の応用

2010年07月21日 | 節約
 貴方は、クレジットカードを使っていますか? クレジットカードには、利用金額に応じたポイント還元や各種支払いのクリッピング、付帯する保険など、様々な効用があります。今回は、その中でも我々書痴にとっては最も切実な、「掘り出し物を見つけたときのために手元に現金を残しておく」手法について分析してみたいと思います。

 今の若い人は知らないかもしれませんが、かつて、クレジットカードの利用は財テクの基本でした1)。 すなわち、当時は短期に高利回りの運用が可能であったために、クレジットカード利用で決済日を延期する事で決済日までのキャッシュフローを増大させ、このフローを短期運用で増やしていたのです。

 1) ”短期に高利回りの運用が可能な場合には、クレジットカードで支払った代金の決済日までその資金を運用し、運用益を稼ぐ事もできるため、日本でもバブル崩壊期までは財テクの一つだった。” Wikipedia日本語版 「クレジットカード」より、2010/07/21閲覧。

 当然、昨今ではこのような短期高利回りの運用先は存在しないので、純粋に財政的に考えればこのクレジットカードの利点は、昔と比べてうま味が少ないと言えます。ですが、我々書痴のような財政以外の価値基準を持つ人間にとっては、この古典的財テクはまだまだ有用と言えます。すなわち、カードが利用可能であれば積極的にカードで支払い、手元にキャッシュをフローとして残しておく事で、掘り出し物を古本市や個人経営のクレジットカードを取り扱っていない店での決済に用いる事が出来るのです。謂わば、財布に「掘り出し物保険」をかけておく事が出来るのです。
 この際に、さらにキャッシュフローを増大させる方法として、姑息的な方法ではありますが、「飲み会の幹事をする」というものがあります。すなわち、会費を回収して支払いをクレジットカードで行う事で、短期的にフローが増大するのです(因みに、この元ネタは山田 真哉 著「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」です。興味のある方は一読をオススメします)。1回飲み会の幹事をする事で、クレジットカードの決済日までの間、稀覯本1冊分の現金がフローとして手元に置ける……この事の意味は大きいです。そして、この手法は美術品や貴金属など、他の物が欲しい人にも適応出来ます。

 そして、クレジットカードにはもう一つ、大きな利点があります。そう、ポイント還元です。このことについては、また別の機会に。

サツエキ周辺の書店を攻略しよう。―――後編

2010年07月12日 | 節約

……と、言うわけで、前編からの続きです。  まずは、もう一度サツエキ周辺の書店をおさらいしてみましょう。

紀伊國屋、三省堂札幌店以外に目立つのが、PASEOとAPIAに2店舗を展開する弘栄堂と、サツエキほぼ中央部に在りながらJRタワースクエアには含まれていない文教堂です。はじめに、この大関級3店を中心に解説していきます。

札幌弘栄堂 (PASEOファクトリーランド(1階西側))

【利点】

  • JR札幌駅西改札口にほぼ直結!
  • さらには、駅から紀伊国屋に向かう途中でもある。
  • 意外と一般雑誌・新書・文庫本・ビジネス書などの品揃えがよい。
  • JR TOWER SQUARE カード(以下JTSQカード)のポイントが貯まる。

 【欠点】

  • 専門書の品揃えはイマイチ。
  • 独自ポイントなどはなく、JTSQカードのポイント以上の還元は望めない。

札幌弘栄堂書店 (APIAカルチャーウォーク)

【利点】

  • 立地がよい。サツエキのど真ん中。
  • JTSQカードのポイント還元が受けられる。  

【欠点】

  • 店舗面積の都合もあるが、品揃えはPASEO店に劣る。

 

 文教堂さっぽろ駅店 (札幌国際ビルB3(地下鉄南北線札幌駅直結))

【利点】

  • 文教堂ポイントカード提示で1%ポイント還元(この時還元率の良いカードを用いれば……)
  • 立地がそこそこ良い。地下鉄利用客には行きやすい上、JR線西改札口からも比較的近い。
  • 漫画雑誌の品揃えはサツエキ周辺ナンバーワン。

 【欠点】

  • 地下から階段を下りる必要があるため、場所がわかりにくい。
  • JTSQカードの扱いはタワー外での使用となり、0.5%しかポイントが付かない。

 

……以上、三店に共通する特徴は「立地の良さ」「標準的な品揃え」「標準的なポイント還元」という、悪く言えばどっちつかず、よく言えば小回りがきくという点です。特に、古い新書を探していて紀伊國屋/三省堂で見つからなかった場合は店舗を散策してみる価値ありです。

 

では、次にそれ以外の書店を見てみましょう。

三省堂書店札幌大丸店 (大丸8F)

【特徴】

  • 大丸Dカード提示で2%ポイント還元、大丸カード使用で5%ポイント還元と思いきや、書籍は対象外なので、三省堂ポイントカードで1%還元のみ。(ただし、来館ポイントはつけられる。)
  • レストラン街と直結。お昼時にはうれしいかも。
  • 逆に言うと、大丸最上階という立地からそこに行く事を最初から目的としていない場合は利用しにくい。
  • 店舗の狭さ故に専門書の品揃えは宜しくない。

 

ヴィレッジ ヴァンガード (APIAアドベンチャーランド(東側地下))

【特徴】

  • どちらかというと雑貨が中心のお店。
  • 独特の品揃え。書籍・CD・雑貨いずれも意外な発見が楽しい。
  • すぐ近くに玉光堂があるのでついでによるにはちょうど良い。
  • 店舗の位置が東端に近いので、東豊線利用客以外は(玉光堂に行く用事がないと)途中で寄りにくい。
  • ATMコーナーが近い。

 

ビックカメラ書籍コーナー (ESTA 3F)

【特徴】

  • コンピュータ関連書籍はまずまずの品揃え。
  • ビックポイントが付く。ビックポイントでお買い物も可。
  • コンピュータ・カメラ以外の品揃えがあまり期待出来ない。
  • むしろ上の階に移動してCD・DVD・Blu-rayを買った方がよい。

 

……さて、と言うわけでサツエキ周辺のマイナーな書店も見てきましたが、どれもクセがあり、中心にして利用するには少し難しいと思います。しかし、ヴィレッジヴァンガードなどはマニアックな品揃えとおもしろ雑貨から、時間的余裕がある場合は目を通しておいて損はないでしょうし、ビックカメラもコンピュータ関連書籍を最初から買う場合は有効利用出来ます。

 

以上、サツエキ周辺の書店攻略を2度に分けて記事にしてきましたが、サツエキからは離れてしまうものの、専門書の品揃えから言えば横綱を超えて「無類力士」と言ってしまって良いような、前編で言及したアノ書店や、ちょっと脚を伸ばせば(品揃えのカトよりに難があるものの)実に6%もの超高還元率の書店もあるのです。というわけで、次回以降、何回かに分けて「番外編」をお送りしたいと思います。お楽しみに。


サツエキ周辺の書店を攻略しよう。―――前編

2010年07月07日 | 節約

オンライン書店も良い物ですが、やはり時には実際日本に触ってみるというのも重要な事で……今回は、札幌駅周辺の本屋はどこが一番得なのかという、札幌在住のビブリオマニアの方限定記事です。  ……小樽とか千歳とか札幌近郊の方にも役に立つかな……?  まず、本記事では「サツエキ周辺」を「JR札幌駅から連続した空間」と定義し、感覚的には「JR札幌駅の改札口を出た後自分の脚だけで移動した時、雨の日でも全く濡れずに行ける範囲」と考えて差し支えありません。(実は、この定義では地下街出口から数歩離れている紀伊國屋の扱いが怪しいのですが、小降りの日ならば紀伊國屋まではギリギリ濡れずに行ける、と判断し紀伊國屋はサツエキ周辺に含めるものとします。)  では、サツエキ周辺マップでサツエキ周辺の書店をおさらいしましょう。

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やはりサツエキ周辺書店の東西横綱は西の紀伊國屋書店札幌本店と東の三省堂書店札幌店(ステラプレイスイースト)でしょう。両店とも、売り場面積が広く品揃えが豊富であり、また独自のポイントサービスも行っているという点でもよく似ています。まずは、この両者を比較してみましょう。

紀伊國屋

【利点】

  • 2フロアで店舗面積が大きく、専門書の品揃えも良い。
  • ポイントカードを持っていれば100円購入するごとに1ポイント(1円相当)が貯まる。
  • 誕生月はポイントが2倍になるサービスがある。

【欠点】

  • 支払時のJR TOWER SQUAREカード(以下JTSQカード)のクレジット利用で付くポイントは200円で1ポイント(0.5%)とJRタワースクエア内の店舗(100円で2ポイント=2%)と比べて圧倒的に低い。(ただし、これは楽天カードやP-Oneカード、ポーラースターカードなど還元率のより良いカードを使い分ける事で回避可能)
  • サツエキ中心部からはやや離れている。(特に重い本をたくさん持って帰るときに辛い。)


三省堂

【利点】

  • JTSQカードのクレジット利用で付くポイントはタワー内店舗標準の100円ごとに2ポイント(2%)。これは他のクレジットカードと比較しても圧倒的に高還元率。
  • それに加えて、クラブ三省堂カードを提示すると1%のポイント還元が受けられる。
  • 駅直結で垂直移動のみなのでエレベータを使うと荷物が多くても楽ちん。さらに、他の店舗も観て回ったりして……(特に直下のHMVでCD/DVDを買ったり……)
  • 文具の品揃えが比較的良い上に、直上フロアにはMUJI、出口すぐのフロアにはHANDS Beと文具が買いやすい。無論、それらのお店の買い物でもJTSQカードのポイントは付く(現金・電子マネーで1%、クレジットで2%)。

【欠点】

  • 専門書・岩波文庫の品揃えは紀伊國屋に劣る。
  • 意外な事にコミックやラノベの品揃えも紀伊國屋に劣る。
  • クラブ三省堂カードにはポイント倍増サービスはない。

【その他の注意事項】

  • クラブ三省堂カードはオンライン書店のbk1と提携している。

さて、こうして両者を比較してみたわけですが、まとめると品揃えと誕生月ポイント倍増の紀伊國屋、平時ポイントの三省堂、と言うことが出来そうです。では、この両店をどう使えばいいか。

非誕生月にはまずは三省堂に行き、そこで目的の本が見つかればJTSQカードとクラブ三省堂カードの両方を提示して合計3%のポイント還元を受ける。ここで目的の本が見つからない場合は改めて紀伊国屋に行き、紀伊國屋カードを提示して1%のポイント還元を受ける(この時還元率の良いカードや何らかの事情(マイル兌換、永久不滅……etc.)でポイントを溜めているカードがあればそれを利用するのとより良いでしょう)、と言うのが最も効率的なようです。

また、誕生月には紀伊國屋に直行し、高還元率のクレジットカードを2%のポイント還元とクレジットカードのポイント還元を用いて合計2.5~4%近い還元を受けるのがより良いでしょう。

……とは言え、目的の本を探すうちに別の面白そうな本を見つけたりしてしまうのが本屋の常。実は、本を買うときの最も大きなファクターの1つでありながら見過ごされやすいのがこの冗長性、言い換えれば「時間」なのです。と言うわけで、非誕生月であっても時間を買うつもりで紀伊國屋や一層の事地下鉄に乗って大通のジュンク堂に行くという選択肢も実は「あり」なのです。(要は臨機応変ということで。)

ということで、繰り返しには成りますが、品揃えと誕生月ポイント倍増の紀伊國屋、平時ポイントの三省堂、と云うことを理解した上で時間と相談しながら臨機応変に本屋を巡る事が肝要なのです。

さて、今回はサツエキ周辺書店の両横綱を見てきましたが、これ以外にもまだサツエキ周辺には本屋さんがあります。それらについては、後編を参照


bk1ポイント → ギフト券の交換は本当に得か。

2010年07月06日 | 節約

先日(2010/7/5)のbk1からのメールで知ったのですが、オンライン書店bk1のポイント交換サービスに新たな交換対象として3%のおまけが付いてbk1のギフト券と交換出来るようになりました。

具体的には、

  • 1,000pt → 1,030円ギフト券
  • 3,000pt → 3,090円ギフト券
  • 5,000pt → 5,150円ギフト券

の交換が可能です。

しかし、このポイント → ギフト券の交換は本当に得なのでしょうか? 以下に、利点と欠点をまとめます。

【利点】

  • (1030*n/(1000*n))*100 ≒ 2.9% (註:n = 1, 3, 5)が書籍を買う際に割引になる。(還元率で言えば3%だが、割引率では3%を僅かに下回る。)

【欠点】

  • ポイントは何時でも使えるが、ギフト券は1ヶ月以内に使わねばならない。(時間的自由が奪われる。)
  • ポイントは好きな金額で区切って使えるので無駄がないが、ギフト券は使った金額が余っても返金されない。(使用法の自由が奪われる。)
  • ポイントはJALマイレージやPeX等を経由して換金可能だが、ギフト券は換金出来ない。(古書や文具等bk1で扱っていない商品を購入することが出来ない。)

【ポイントと共通する欠点】

  • 1・3・5万円以上の利用で1,000・3,000・5,000pt還元キャンペーンでは、ポイント・ギフト券を差し引いた金額が適応対象となる。(使用金額を細かく区切れないギフト券ではよりこのキャンペーンの有効活用は難しくなる。)

  以上のことから、近いうちに確実に税抜きで55,150円以上の購入を考えていない場合は、この交換を有意義に使うのは難しそうです。

……あ、ユングの「赤の書」と他に何か専門書数冊買えばいいのか! メデタシメデタシ……