スマホをなくした友人がやって来た

もう少しで寝られるかもしれないというところで、突然友人が訪ねてきた。

どうやら昨夜居酒屋に飲みに行き、そのどこかでスマホを落としたらしい。

昼になって目が覚めて、やっとスマホが無い事に気付いたのだそうだ。

どこにも連絡する事が出来ず、パニックになった友人は僕を頼ってやって来たというわけだ。

 

落し物をしたのだから、まず警察に届いているか聞いてみるべきだろうと思うのだが、何故か友人はまず携帯ショップに行くという。

言っても聞かないわりには一人では行けないというので、仕方なく携帯ショップについて行った。

散々待たされたあげく、「警察にまず届けてください」と言われ、結局最寄りの警察署に行く事になった。

 

免許証の更新以外で警察署来たの、初めてではなかろうか。

遺失物届けの手続きはさすがに自分でやってもらい、さっさと警察署をあとにした。

 

警察署の駐車場で、駅に行ってみたかきいたらまだ行っていないというので、仕方がないから電話で聞いてやり、一緒に飲んでいたという共通の友人にも聞いてやり、ちょっとした保護者気分を味わった。

 

そして今現在も何故かその友人に付き合わされている。

ちょっとでも寝ておかないとヤバいんだけど、もう諦めましたよ。

まぁ僕が少しでも友人の助けになったんなら、それでいいか。