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看護師国家試験対策 すらすらわかる解説集

看護師国家試験 既出問題解説集だよ~ん♪

95回 午前 問題18

2009-01-04 21:31:53 | 国試問題解説

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【問題】
副腎皮質ステロイド薬の長期投与による有害作用はどれか.
1.骨粗鬆症
2.血圧低下
3.聴力障害
4.低血糖

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(2006年10月2日 公開,2009年1月3日追記)


【正解】
1.骨粗鬆症

【解説】
副腎皮質ステロイドは,炎症をおさえる抗炎症薬として使われる.なにかと便利な薬である.ただ,注意しないと怖ーい副作用もある.

副腎皮質ステロイド長期投与では,クッシング症候群と同様に,満月様顔貌,野牛様脂肪沈着(水牛肩),中心性肥満などの臨床症状とともに,高血圧,糖尿病,骨粗鬆症,非細菌性大腿骨頭壊死をもたらす.
その他, ステロイド誘発性の胃潰瘍や易感染性,白内障などもある.

また,副腎皮質ステロイドを中止するときにも,急に中止すると,いわゆるリバンウンドといって,副腎皮質ホルモンの不足が生じ,不具合が生じる.したがって,中止する場合は,徐々に漸減する必要がある.

ところで,副腎皮質ステロイドを長期に投与されている人がなくなって病理解剖をしたときに,元々の副腎はどうなっていると思いますか?
副腎皮質ステロイドを外から投与すると,負のフィードバックが生じ,見事は副腎皮質はペラペラに薄くなって(萎縮といいます)しまってますよ.


難易度 ★★  重要度 ★★


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