子からの突然の連絡。
「そっちにオレが使える礼服一式あるよね
急で悪いんだけど準備しておいて」
つい先日、お焼香に行きあわただしく帰っていきました。
子は隣県に住んでおり
これまた隣県に住んでいる、いまだにちょこちょこ一緒に飲みに行くようなお付き合いの高校時の部活の先輩から
顧問の先生の訃報を聞いた事から始まったようです。
部長だった事もあってか 程よい緊張感がありながらふざけさせてももらえる関係で 当時から先生には好感を持っており
お焼香に行く事は即決だったようです。
部活仲間たちと連絡を取り合い
友達一人、迎えに行ってから
一緒にうちに来ると連絡が来ました。
その友達は高校生時にうちに3泊4日しており
大学生時にも1泊づつですが2回泊まりに来ている顔なじみの人です。
お互いさまで、子も何度かお世話になっています。
部活の大会などで会っても必ず挨拶してくれて
なんなら雑談もするし
「今日 うちの父親も来てるんで」
と私や夫に引き合わせてくれたりするような人なんです。
そかあ、久しぶりに会えるなあ・・・
あれから10年位経ってたみたいです、
いつの間にか。
会場の駐車場で 訃報のお知らせをくれた
仲良しの先輩たちと合流してお焼香してきたようでした。
その後また ふたりでうちに戻ってきて
会場で当時の担任の先生にも会えたと
静かにうれしそうでした。
こんな時にうれしいという言葉に
違和感を持たれる方もいるかもしれませんが
私も子の友達に会えた事はうれしいのです。
誰かが亡くなった事にはいろいろな感情があるでしょう。
悲しかったり さみしかったり
もしかしたら悔しいとか 場合によってはホッとする事も。
ですがそのために集まった、滅多に合わない人に会えたり
ご遺族も含め そういう人と思い出話ができる事もあります。
もちろん自分の中で思い出したりも。
そういうのが偲ぶといういう事なんだろうなと思うのです。
私は子の友達に伝えました。
誰かが亡くなる事にはいろんな感情があると思うけど
なかなか会えない人同士を
こんな風に合わせてくれる事もあるんだよね。
先生のおかげで思いがけず会えてうれしかったよ。
また来れる時があったらおいでね。
おうちまで 気をつけて帰ってよ。
「じゃあね」と握手したら
「また来ます」と言ってくれました。
実際 来るか来ないかは何とも言えないけど
そう言って握手している手に力を入れてくれたのは
うれしかったしありがたかったな。
子とはいつも通りのハグで「またね」したけど
うれしい気持ちで見送りました。
先生は私と同世代でした。
子たちの通った高校とは違いますが
現役で教師をしていて急に、との事でした。
あの頃何度も見た
「こら お前ら!」と怒った顔や
ほんの少しだけ褒めてくれている時のニヤッとした顔など
子たちと思い出しながら
ちょっとこの前まではそんな顔しながら
高校生たちに接していたんだろうね
なんて話をしたのも また思い出になるんでしょうね。
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