造船屋の思い出

趣味や歴史に対する意見及び思い出

LNG船

2024-09-03 09:03:23 | 日記
8月31日投稿の記述を一部訂正します。
カタール及びUAE発注のLNG船は韓国が多く受注し、中国も大型船の受注していますが
韓国の受注数が多いとのことです。
日本も打診があったようですが円安なのか、造船量なのか全く受注できず、韓国中国総どり
だそうです。
ただ水素輸送は川崎重工が先行しており、小型船ですが実船を建造し、水素輸送を実施し、
アピールしており、今後の水素輸送の需要が拡大することでの我が国造船の活路が見いだせる
かが将来展望です。
太陽光装置といい、LNG船といい、我が国の技術で先行していたことが過去の事となり、全く
我が国の製造が成り立たないこととなっていることが本当に悔しいです。
省エネ船もしかり。
技術開発や果物の品種改良等日本が実施したものが取られたり、盗まれたりして、安く売られ
日本が壊滅した産業等が多く、経済安保に最大限努力しなければなりません。

LNG船受注出来ず

2024-08-31 15:59:40 | 日記
中東から多数のLNG船が発注されましたが中国が受注しました。
三菱、川重と2タンク形式で世界をリードしていたことが相当過去となりました。
高付加価値船が1隻も受注出来ないなんて、なんともやるせないです。
コンテナ船も大型化が一段落というか、ハブ港限定となるためか、15万トンクラス
がJMUでマークスラインが建造中です。今治造船とJMUがさらに小型となる
コンテナ船を複数受注したようです。
今後の日本造船は?

東京海洋大学の学生と話す機会がありましたが、外航船の航海士を目指す学生でしたが、
採用が厳しいようで外国人が採用され、内航船の採用はあるそうですが、あくまで外航船
に乗船したい希望でした。
日本郵船等日本の海運会社に、採用の門戸を広げてほしいです。
便宜置籍船といえども日本人の乗組員を増加してください。

本日の産経新聞から

2024-05-14 10:30:27 | 日記
西見由章の中国点描で米造船業は崩壊したとした記事が投稿されています。
中国の造船能力は米国の230倍、台湾有事等の戦時には艦艇の新造修理
で中国が米国を圧倒する危機感が高まっているとの事です。
先月末カタール発注のLNG船18隻を中国最大造船の「中国船舶集団」が
受注しました。約9,300億円
日本の三菱、川重のお家芸でもあった高付加価値船が全く受注出来ない時代
になってしまいました。
2022年時点で造船シェアは中国46.6%、韓国29.2%、日本17.3%
米国に至っては0.1%です。

住友重機械工業造船撤退

2024-02-18 09:28:51 | 日記
またまた造船界にとっては悪い話題です。
横須賀追浜にある住友重機械工業横須賀工場が受注残の新造船を建造終了次第新規造船から
撤退すると発表しました。2026年1月で受注残なしとのことです。
艦艇や帆船建造等で風靡した浦賀工場が閉鎖されて久しいですが追浜も造船から撤退とは。
大手造船所と言われていた三井造船、日立造船、住友重機械と3社が造船から撤退。
本当に寂しい限りです。省エネ船やアンモニアガス、LNG機関船等まだ生きる道はありそうですが?
海洋国家であらねばならない日本が造船も海運業もはかばかしくない状態では今後の国家運営に
決して良い状況ではありません。
憂いべく状態です。

三井E&S

2024-01-30 09:42:52 | 日記
三井造船がインドネシア発電所の失敗から大赤字となり、造船から撤退したのが2年前でした。
その後どうなるのか心配でしたが三井E&Sとして舶用ディーゼルエンジンの製造は日本一を
保持していましたが先日の報道によればコンテナークレーンの受注が好況でベトナムから
約30台を受注しており、国内でも数十台受注との事です。
脱炭素の要求から三井E&Sの得意なディーゼル機関はMAN系列であり、難しいかなと思って
いましたが排出炭素低減も実施しており、赤字から黒字に転じたとも報道されました。
売上高は三井造船時代の半減以下ですが。
戦前三井物産造船部として発足した造船老舗が他国の発電所での失敗で、その造船部門から撤退、
ディーゼル機関とコンテナークレーンに活路を求めているのは本当に情けないですが、日立造船
も20数年前日本鋼管と造船部門提携し、ユニバーサル造船として分離撤退、環境設備や産業機械の
会社でしたが、昨年社名のカナデビアと変更し、造船の名称が消えました。
ただ常石造船に吸収された部門と中国の合弁会社YAMICが時々造船部門で三井造船名が出て話題と
なることもあります元一流造船所であった三井造船が消えたことがなんとも残念であり、中国の合弁
会社が活況を呈しているのは複雑な心境です。
日本船主も中国等に発注することが多くなっていることは残念です。
また三菱長崎が客船建造に失敗、大赤字となり、三菱の屋台骨を揺らしたのに、中国の国産初の大型
クルーズ船「アドーラ・マジック・シティ」が昨年11月竣工し、今年1月4日長崎寄港、今後九州を
中心し、頻繁に寄港する予定とは、なんとも皮肉です。