ちとふなこども将棋教室

将棋が好きなみんな、集まって!

終盤の考え方

2021-03-30 21:21:06 | 日記
満開の桜が、静かにその花びらを落として
行きます。
少し寂しい気もしますが、これも春本番を
迎える準備。
コロナ禍で胸一杯に空気を吸い込むことが
難しいですが、このひと時を目に焼き付けたい
ものです。
ちとふなこども将棋教室の高野です。

3月も無事2回の教室を終えることが出来ました。



今月は指導対局を行う中で、一つ気になったことがありました。
それはギリギリの終盤戦でのこと。
詰めろを掛けても勝ちの局面。
しかし、果敢に詰ましに行き、駒を渡して逆転負け。
誰でも経験のあることです。

問題はその考え方。
最終盤には、局面を考える順番があります。

手番が来たら
①相手の玉が詰むかどうか?→詰むと思えば、詰ましに行く。
詰まないと判断した場合→
②自分の玉が詰むかどうか?
詰むと判断した場合→受ける。
詰まないと判断した場合→相手の玉に詰めろを掛ける。

これを繰り返して行きます。

「当たり前じゃない」と言われそうですが、
相手の玉を捕らえることが出来そうな最終盤では
上記のところ
「自分の玉が詰む、詰まない」の読みがどうして
甘くなります。というか、相手の玉ばかりに目が
行きがちです。

勝ちたい気持ちはとても大事で、相手の玉の
「詰む、詰まない」を読むことは一番大切なこと。
しかし、それと同じぐらいに
「自分の玉の詰む、詰まない」も読まなければ
いけません。

そこで、私から練習方法を一つ。
いつもやっている詰将棋の問題を逆さまに
してみてください。

あら、不思議。
自分が玉のほうになるではありませんか。
この状態から、詰将棋を考えてみてください。
これをやることによって
「どんな形になったら、詰まされてしまうのか」
という感覚がつかみやすくなります。
1冊の本で、問題が倍になる
この練習法。
ちょっと試してみてください。

次回の教室は4月7日となります。
4月からは新しい学年となる新学期。
気持ちも新たに、将棋も頑張りましょう!

ちとふなこども将棋教室 高野秀行