中国ビジネスブログ チャイナプロジェクト

日本企業に役立つ中国ビジネス情報を発信します。

日本を訪れた中国人観光客、消費増税も買い物に意欲的

2014年05月08日 | 中国ニュース
チャイナプロジェクトの樋笠です。日中の政治問題はなかなかすっきり解決しませんが、民間交流や観光分野では両国の関係はますます進んでいると実感します。とくに元高・円安の影響は大きいのでしょうね。直近の5月の記事でも、日本で大量に買い物をする中国人観光客の様子がリアルに報じられています。以下、人民網日本版より。
 
 
日本を訪れた中国人観光客、消費増税もショッピングに意欲的
 
http://j.people.com.cn/94476/8617926.html
 
 
日本では4月1日より消費税が5%から8%に引き上げられ、17年ぶりの消費増税となった。しかし、消費税の引き上げは、中国人観光客の日本での消費意欲に全く影響しなかった。専売店、百貨店、化粧品店、家電量販店、免税店、アウトレットなど、いたるところで買い占めに奔走する中国人観光客の姿が見られる。国際商報が伝えた。
 
 
 ◆便利な税還付、手数料が必要な場合も
 
 日本に出張に来た林さんは、知り合いから多くの買い物を頼まれていた。4月13日に大阪に到着した夜、林さんはルイ・ヴィトン心斎橋店を訪れ、プリントアウトした字と写真ばかりのショッピングリストを手にし、購入を頼まれたバッグを探した。林さんは30分もしないうちに、20万円を消費した。専売店には税還付のカウンターがあり、従業員は税還付リストの記入後、その場で2万円以上を林さんに渡した。林さんは、「日本の税還付は非常に便利で、購入したその場で受けられる。欧米諸国のように、購入後にその場で税還付リストに記入し、帰国時に空港の専門カウンターで手続きをするのとは異なっている」と語った。
 
 専売店でバッグを購入すると、林さんは数百メートル離れた大丸心斎橋店を訪れ、バーバリーのトレンチコートを購入した。バーバリーのトレンチコートは当日10%オフで、定価で9万円以上する商品が割引・税還付後に7万円強になった。林さんは記者に対して、「国内より割安だが、大丸百貨店は税還付の申請に1.1%の手数料をとった。消費税が5%だったときは、日本の百貨店で税還付を申請して、手数料を要求されることはなかった」と指摘した。
 
 同じく出張に来た王さんは4月13日夜、家電量販店のビックカメラで電気シェーバー、炊飯器などの商品を購入した。王さんは記者に対して、「ビックカメラの税還付もその場で可能で、手数料はかからない。また中国人観光客は、銀聯カードを使えば5%割引になる。合計で13%の割引になり、割安感がある」と述べた。

 
 ◆買い占め、日用品も対象に
 
中国人観光客の日本での買い占めは、近年すでに専売店や百貨店から、化粧品店、雑貨店、さらにはスーパーにまで及んでいる。高級品の他に、中国人観光客は日本で家電、デジタル製品、化粧品、食品、さらには雑貨を好んで購入する。
 
 日本のコスメは中国の若い女性の間で好評を博している。洗顔・スキンケア用品、化粧品、さらにはシャンプーまでもが、中国人消費者が購入する人気商品となっている。記者と同じ航空機に搭乗した、大阪で開かれる展示会に出展する山東省某社の関係者は、記者と化粧品店を回った際にコーセーの洗顔クリームを20本以上購入した。彼女は、「この洗顔クリームは割安で、税込みで300円ほど。でも効果は抜群だ。これを使用したらにきびがなくなったという人も多い。日本の化粧品店で売られているコスメの多くは、添加剤を含まない商品で、種類も豊富なためさまざまなニーズを満たせる」と話した。
 
 東急ハンズは、多くの中国人観光客が好む雑貨店だ。この雑貨店では、1万種以上の商品が販売されている。ステンレスボトルは、中国人観光客が最も好んで購入する日用品の一つだ。タイガーもしくは象印のステンレスボトル(300ml)の価格は1700?2000円で、人民元に換算すると100元余りだが、中国で購入すると300?400元かかる。
 
 
 中国人観光客は、日本製の炊飯器を好む。これは口コミにより消費に火がついた製品だ。記者は何度も日本を訪れているが、これまで炊飯器の購入を避けていた。荷物がかさばり重さもあり、持ち運びが不便なためだ。また中国製の炊飯器で炊いた米は、日本製とそれほど変わらないと考えていた。しかし日本を訪れた友人たちは口を揃えて、日本製の炊飯器は購入すべきだと語った。記者も使用後にはすっかり日本製炊飯器のファンになり、誰かから日本で買うべきものを聞かれた場合、真っ先に炊飯器と回答するようになった。炊飯の性能が優れており、国内で買うより割安だからだ。国内外の価格差は、中国人観光客が日本で日用品を購入する重要な原因になっている。
 
 
 大阪の展示会を訪れた金さんは、「中国人観光客は日本で高級品を購入するほか、日用品の購入にも意欲を見せている。これは日本の多くの日用品が、価格以上の価値を持っているからだ。また、これらの日本製品は便利であり、これらの製品を購入することで独特な消費を楽しむことができる」と分析した。
 
 
 「人民網日本語版」2014年5月5日
http://j.people.com.cn/94476/206575/8617931.html
 

第26回東京国際映画祭に「趙薇監督」が登場

2013年10月26日 | 中国ニュース
 
チャイナプロジェクトの樋笠です。中国の人気女優・趙薇の第一回監督作品『致我們終將逝去的青春(So Young)』が東京国際映画祭で上映されました。この作品、私の中国語勉強友達(北京出身)も「いい映画!好きです」と言っていました。映画祭はチケット売り切れで行けませんでしたので、ぜひ一般上映で観に行きたいと思っています。


 
以下、シネマトゥデイの記事より。
 
 [シネマトゥデイ映画ニュース] 『少林サッカー』の人気女優ヴィッキー・チャオが映画『So Young』で念願の監督デビューを果たし、24日、第26回東京国際映画祭で行なわれた同作のトークイベントに登場。「女優も監督も大変だけれど、監督という仕事は病みつきになるね」と心境を明かした。
 
 
 本作は、『少林サッカー』『初恋の想い出』『レッドクリフ』シリーズなどで知られる中国のトップ女優ヴィッキー・チャオが、1990年代が舞台の人気ネット小説を映画化した甘く切ない青春群像劇。初監督作品ながら各映画賞で高い評価を獲得し、中国で記録的な大ヒットとなっている。
 
 監督にチャレンジした経緯についてチャオは、「いつも変化していたいと思っているので、女優だけでなく、多くのことを冒険できる監督にとても興味を持った」と説明。実際に体験し、「俳優には、スタッフの全ての努力が自分の演じる役にかかっているというプレッシャーがある。でも監督という仕事は、世界に関するいろいろな見方、考え方を映像に表現できるので、大変だけれど病みつきになりますね」と監督業にますます意欲を見せているようだった。
 
 また、前後半のタッチの違いをファンから質問されると、チャオは「年齢によって撮り方が変わったかもしれないけれど、わたしは少し性格が分裂症ぎみなので、コントラストの鮮やかなもの、ドラマチックなものを好む傾向があるみたい」と自分の内面が映像に色濃く反映されていることを明かした。
 
 なお本作は、監督業を学ぶため母校である北京電影学院の大学院に再入学し、修了制作として発表した渾身(こんしん)の一作。これについてチャオは、「先生は、この映画の素材となった約4時間の映像を観て、99点という大学院史上最高得点をつけてくれたの!」と語り、自身の才能を見抜いてくれた恩師に感謝の意を表していた。 (取材・文:坂田正樹)
 
http://www.cinematoday.jp/page/N0057492