Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

写真術の学び方

2012年02月15日 | National Geographic
写真術の学び方

実は今年に入っていただく質問の多さにびっくりしています。
そして殆ど返答できません・・・申し訳ないです、お許しを!

そこで今日は少し時間が出来たので、
良く質問されることにお答えしようと思います。

★写真勉強したいんですがテキストとか写真集とか、お勧めありますか?
この質問よく受けます。また同時に、良い勉強方法ありますかとか・・・。

これって難しいのは、他人によって本読むの苦手だったり、
習うより慣れろで、カメラの説明書もろくに読まない方いますしね・・・。
色々なんですね。

ですから、これから書くことは誰にでも当てはまるわけではなく、
またそれが感性でもあるわけなんです。
そう学習方法も感性なんですよ、人それぞれのですね・・・。

結局色々な学び方があって面白いんです。

さて僕が一番書きたいことは、
フィルム時代とは学び方、学習方法も当然違って良い、
いや変えるべきだと思いますね。

昔はそれこそね、師匠に習ってというか、
黙ってみて覚えてね・・・露出の計り方、ライティングもね。
2年間の写真学校出て、師匠についてみっちり3年間修行。
その後屈折5年間の武者修行というか無茶修行で合計10年。

それで一人前になれた者は何とか写真で生きていくだろうし、
殆どがダメで・・・職を変えるわけです・・・。

いまはハッキリ言って、結論はもっと早く出ると思いますね!
プロになれる者とそうでない者とは分かりやすいと思います。

また間違って成っても、飯食えないでしょうきっと。
門は広いが道は狭い、まして車も買えない歩くだけ・・・。

プロになって人並み以上に稼いでいる方は、全く違います色々な意味で。
特にこれからはもっとはっきりするんじゃないですか・・・そういう気がします。

さて話がそれてしまいました、ごめんなさい。

ようするに今は、
人にもよりますが、初めてカメラに触れてから、
3年も学べばプロに成れる方もいます。
いやほんと私の知り合いにいるんです。

しかし10年写真撮ってても、全く初心者のまま、
そういう方ももちろんたくさんいます。

この差は何なんでしょうか???
簡単には答えられない問題ですね・・・。

ただ言えることは、
カメラの知識や撮影の基本的なことは、
今のデジタル時代は3年あれば十分に学べます!

その学び方さえ自分に合った適切な方法であればです。
よって3年後にプロデビューする方がいてもおかしくないですね・・・。

ただ最初に書いたように、
適切な学習方法は個人個人で違いますから、
一概にこうした方が良いなどとは言えないのです。

ですから、自分の事で書く以外にどうしょうもないわけですが・・・。
先日海外で結構有名というか、相当稼いでいる写真家からメールが来ました。
写真サイト500pxで知り合って友達になったんですが・・・。

彼が僕の写真を観ていて、「色」について質問してきたのです。
やはりプロフェッショナルのレベルでは「色」なんです。
これが如何に難しいか、一流のプロなら分かっている。

・・・そして色々話しているうちに、何を見て学ぶか?
そんな話になりました。
実は僕も彼も同じことをしていました。

それこそ月刊誌「ナショナル・ジオグラフィック」の看板写真記事、
「Visions of Earth」世界を見る!
まさにこの写真を毎月必ず見ていたわけです。

これは自分の撮る写真のジャンルがどうとか、
興味があるとかないとか、そういうレベルで考えている方には観て欲しくない。

でももし貴方が相対的に写真の感性と技術レベルを上げたいのなら、
最高の教科書だと自信を持っていえます。

しかも今はPCのダウンロードで観れます。
僕はipadの年間購読で観ています。一年間定期購読で2,600円です。

実はこれから書くことは大切な事なんですが、
銀塩時代と違い、印刷物(本とか写真集)で観るより、
中級以上のモニター買ってそれで観た方がよっぽど勉強になります。

所詮印刷では元データの色は出ません。

僕なんぞは今まさにそれで苦しんでいるんです。
A1(全倍)印刷しなければいけないんですが、思ったような色にならない!
これが一番の悩みなんです。

逆に学ぶなら、きちんとカラーマネジメントされたモニターで観る。
そうすれば写真家の表現したい色まで学べます。
これはデジタル時代の大切な学習方法です。

下手な写真雑誌買って、しかも印刷が悪ければ、
色の勉強には全くなりません。

残念ながら、世界中まずどの本を買っても、
雑誌のレベルでは「色」に合格点を上げれる本は少ないのが現状です。

さて上で書いた「Visions of Earth」ですが、
実は無料で見れます。もちろん写真のサイズは小さいですが、
それでも間違いなく勉強になります。

世界の超一流写真家による撮影&現像。
風景から人物、もちろん生物も。
構図・露出・シャッターチャンス・そしてなにより色表現、
最高の教科書です!

おまけに最近のアマチュア向け写真サイトで見かけるような、
下手な加工は一切なし。
これを観ずに語るな・・・そういう感じです。

・・・さて時間になりました。
他の質問にはまたいずれお答えします。

★「Visions of Earth
無料で過去6年間分も鑑賞できますよ!
しっかり役立ててください!!!

追伸:

早速皆さんから多数のご意見頂きましてありがとうございました。
一々掲載も返信も出来ませんが、お役に立ててなによりです。

中には面白いこと書いてきた方もおられました。

「・・・あるカメラ雑誌を毎月買ってるんですが、現像講義とかに使う、
プロの先生の掲載写真のレベルが低いといつも思っていました・・・。
同じプロでも違うんですね・・・普段から素晴らしい作品を鑑賞する必要性を痛感しました。」

ハッキリ言いまして、
どんな作品投稿しましても、雑誌でプロに入る収入は同じなんです。
ましてや現像講義とかに使う画像は、最初から作品性がないものも多いです。

こんな作品というか、こんな画像現像してどうするの???みたいな・・・笑
皆さんが納得出来ているならそれで良いですけど・・・。

普通に考えて下さい。
自分が作品集や個展に使う作品を、雑誌の「現像講座」の題材にしますか?
何かメリットあるでしょうか?

「Visions of Earth」はそこに掲載されることが名誉であり目標の一つにもなります。
世界の一流がプライドと人生かけて掲載していますから。
何と言っても世界中で観られているんですから・・・レベルが違います。

もしその凄さが分かって頂けたのなら、
今後はPCへのダウンロード購読で、ぜひ大きなサイズでご覧下さい。
間違いなく感動します!

そして上記でも書きましたが、
世界の一流写真家の色へのこだわりや現像技術が良く理解出来ると思います。
こればかりは印刷では無理です。

くどいようですが、デジタル時代はそれに合った学習方法が必要です。
写真教室などに通うなら、指導者を選ばなければお金と時間の無駄になります。
百害あって一利なし!
そういう方達をたくさん見てきました。

デジタルカメラの進歩に人間がついていけない。
もっと言うなら、道具が進歩しすぎて使う人間は追いつけない!
残念ながら指導者にもそのレベルの方が少なくありません。

近くに優れた指導者が見つからない場合は、
迷わず独学で頑張りましょう!

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