Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

世界で通用する写真家になるために学ぶ!目指すのは世界のArtist!

2015年02月24日 | 世界で通用するArtistになるために学ぶ!
世界で通用する写真家になるために学ぶ!
目指すのは世界のArtist!

これから書く発想はもちろん僕自身の発想です。
他人の発想は分かりませんから…。
またこれから書く事を読んで、
「それは違う!」と突っ込まれても困ります。
もし違うと思えば、それはそれで良いでしょう。
100人写真家がいれば100通りの発想があります。
それがArtist(アーティスト)ですから。
(#^.^#)
僕が今日これから書く事は、
世界に出る事を目指している方達に向けて書きます。
ようするに世界で勝負したい・挑戦したいという方に向けて書きます。
・・・・・
まずは写真をご覧下さい。


「太陽を撮る - The Crown」 北海道美瑛町

この時期僕の撮影ツァーで、
普通に学べば誰でも創作出来る写真です。
もちろん道路から手持ちで撮影。
フィルターも三脚も何も使いません。
現場滞在時間は5分。
さっと撮影して直ぐに車に移動します。
撮影後は車の中で温かいコーヒーを飲みながら、
ゆっくりこの景色を楽しみます。
一番大切なのは自分の眼と心に写す事で、
僕はいつもそうやって楽しんでいます。
最高!

さてこの撮影時は少々楽しい出会いがありました。
僕がこの現場に到着した時、
一人の若者が既に三脚を立てて撮影していました。
僕は自分のお客様に撮影方法を指導しながら、
彼のすぐ横で撮影しました。
すると彼が声をかけて来ました。
「失礼ですが、ケント先生ですか?」
僕は彼の方を一瞬だけ見て、
「ハイ、そうです。こんにちは!」
そう答えて、またファインダーを覗きました。
それから3枚ほど撮影して、お客様の撮影された画像を確認して、
車に戻ろうとした時、
「失礼ですが、宜しかったら教えて下さい。
今シャタースピードはいくつだったのですか?」
彼がそう質問して来ました。
僕は振り返り、少々意地悪く答えました。
「たとえ君でも絶対にブレないスピードだよ!
ようするに三脚など使う必要のないSSだよ。」
そう答えて車に戻ろうとすると、
さらにしつこく声が聞こえました。
「僕は1/1000秒です。先生は?」
ここで僕は自分のお客さんの顔を見て、
少しだけ時間をもらい、今度は彼の方を向いて話しました。

「君は若いし、とても謙虚な青年だと僕は思いたい。
だから正直に話します。
まずここでの撮影時に、君が一番注意する事はシャッタースピードではない。
何だか分かりますか?」
彼は何も分から無いと言った顔でした。
「君の周りを見てごらん。今ここにはざっと20名以上いますね。
君は一番良い場所に三脚を立てて一人占めしています。
後から来た僕達は君の横で撮影してもう終わりました。
でも君はまだそこに陣取っている。
そこは公共の道で、君の私有地ではない。
僕の言いたい事が分かるかい?」
そこまで話すと彼は理解したようで、
「すいませんでした。そういう周囲への配慮は今迄全く考えた事がありませんでした…。」
話せば理解力のある謙虚な若者でした。
「もう撮影は済んだんだろ?
だったら三脚片づけて僕の車に来いよ、君が撮影した写真を見てあげるから…。」
そう言うと彼は喜んでついてきました。

…しかし余談ですが、
その彼がどけるのを待っていたかのように、
隣に客をつれたプロ写真家が、三脚を立ててその後30分以上そこを占拠していました。
全く情けない公共心のない者です。
・・・・・
さて、車の中で暮れてゆく落日を楽しみながら、
お客様と先ほどの彼が撮影した写真を見て僕は講義をしていました。
実はお客さんの方はまだまだ普通のアマチュアのレベルでしたが、
この彼は相当にセンスが良く、磨けば光る宝石の様な気がしました。
僕がセンスの良さを褒めると彼は喜んでいました。

「実は僕は写真家を目指しているんです…。」
彼はそう言いました。
「写真家と言うのはプロを目指すという事かい?」
「ハイ出来ればそうですね・・・。」
「今の仕事に不満があるのかい?」
「いえ、そういう事は無いです。」
「休日は取れるの?」
「ほぼ週休二日で休めます。」
「それじゃ聞くけど、なぜプロになりたい?」
「いえ正確にはプロというより、ケント先生の様に世界に出たいと思っているんですが…
それはプロになるという事ですよね?」
さて、ここから僕は彼とお客さんに真顔で話しました。
・・・・・
「勘違いしない様に聞いて下さい。
これから話す事はとても大切です。
僕が考えるには、
写真の世界は大きく分けて3つある。
一つは普通のアマチュアの世界。
そして商業写真を撮るプロの世界。
3つ目はArtistの世界です。

そして僕が目指してきたのは商業写真のプロではない。
世界に通用するArtistです。

だからもしあなたがそれを目指すなら、
今の仕事を辞めるべきではないし、
日本でプロ写真家になろうなどと思わない方が良いです。
彼らの多くはArtistではない。
商業写真家です。
僕達とは発想も意識も違います。」
・・・・・
僕が彼に語った事は、
このブログを読んでいる皆さんにも知って頂きたいです。
まず日本では今まで、
世界に通用するArtistは少なかったのです。
それは日本人に実力が無かったからではないと思います。
僕が思うに、
以前はインターネットもなく、世界に自分の作品を出す事も出来ず、
また自分の才能を世界の人達に知ってもらう機会も無かったからです。
僕は10年も前から、
この街でネットが出来る様になったら、
必ず世界に出る、そう決めていました。
自分の実力と才能は世界で試そう、そう考えていたのです。
しかしそれはプロになるとかそういう事ではなく、
世界のArtistの仲間入りをしたい、そう考えていました。

結果として、僕が分かった事は、
まず世界でも、どの国でも商業写真を撮るプロ写真家はいます。
これはその国の写真家で需要と供給のバランスが取れています。
要するに日本と同じです。
自国のプロフェッショナルで商売が為されています。
しかしArtistに関しては全く別です。
日本と欧米では発想が完全に違います。
「欧米では優れたArtistをいつも世界中で探しています。」
そしてその写真家がその国でプロかアマチュアであるかなど一切関係ないのです。
彼らが探しているのは才能です。優れた作品なのです。

僕は世界に出て初めてその事に気がつきました。
僕はこれまでに写真販売は多数、また数社と写真使用に関する契約もしました。
しかしいずれも、
「あなたはプロですか?アマチュアですか?」
そんな事を尋ねられた事は一度も有りません。
・・・そして、
僕は実力と実績によって、
既にいくつかの国でArtistとして認められています。

僕が皆さんアマチュア写真家に目指して欲しいのは、
「プロに成る事ではなく世界でArtistとして活躍して欲しいのです。」
日本はあまりにマーケットが小さく、
またこれまでの写真文化を考えるならば、
多くの日本のプロは国内商業写真家です。
僕はこれから世界でArtistとして活躍出来るのは、
自分でテーマを決めてその作品創作に没頭出来る、
それだけの時間と経済力のあるアマチュア写真家だと考えています。
普通の日本のプロは生活に追われていてそれどころではないのです。
時間をかけて作品創作など出来無い方が多いです。

これからはアマチュアの一流写真家が世界に出ていける時代です。
そしてもし世界で一流のArtistとして認められれば、
当然高額の収入も入るでしょう。
何も日本国内でわざわざ今されている仕事を辞めて、
商業写真家のプロになる必要などないはずです。
もはや発想を変える時代です。
少なくとも僕はそう考えています。

もちろんいつも僕が書いていますように、
「意識・テーマ・戦略」が大切です。
はっきり言いまして、賢くない者は無理です。
ただ写真だけ撮っているだけなら中学生でも出来ますから。
僕はこのブログにこれまで多くの事を書いてきました。
賢い皆さんなら読めばきっと分かるはずだと思っています。
こんな狭い島国で、
他人の作品の悪口言ってる様な連中と付き合うのはやめて世界に出ていきましょう。
まさにそこにあるのは実力の世界です。
世界が求めているのは真のArtistです。
彼らは常に世界の素晴らしい才能を探しています。
・・・・・
僕の写真は既に世界中で紹介されています。
最近は特に中国、フランスそしてロシアでの人気が高いです。
つい先日も、ロシアのニュースWebサイトで紹介されました。
天候と気象に関する世界の傑作12作品」に選ばれました。

ご覧の様に選ばれたのは、
ライトアップされた青い池の写真です。
僕はこの件で編集者とメールで語りました。
訊きたかった事があったからです。
選ばれた12作品のうち、
僕の作品だけが人工照明で他は自然光です。
「それについてあなたの感想は?」
そう尋ねました。
直ぐに回答が来ました。
「ここで選ばれた12作品は『気象・天候』に関係した傑作作品を世界中から探しました。
光が人工光でも自然光でも全く関係ありません。
それどころか吹雪をこの様な照明で撮影された作品を私はこれまで見た事ありません。
あなたの作品は素晴らしい傑作だと思います…。」

とても嬉しい返信を頂きました。
ありがとうございました!
Спасибо!

この作品は皆さん既にご存知でしょうが、
世界の写真サイト500pxでも人気でTop 1に輝き、
また編集者に選抜までされました。
そしてさらに「ナショジオ」でも人気Top 1になり、
やはり編集者にも選ばれました。
そしてロシアでもフランスでも色々なサイトで選ばれ掲載されています。
この事は僕に大きな自信を与えました。
なぜなら僕は「青い池のライトアップ」のプロデュースを引き受けた時から、
この写真のイメージが頭の中で完成していたからです。
このイメージを写真に撮れれば必ず世界で話題になる、
世界で間違いなく認められる、そう考えていました。
結果として、
想像していた以上の評価を頂き、
「青い池のライトアップ」を世界に紹介する事にもなり、
とても嬉しく思っています。

最後に僕が書きたい事は、
今後才能のある日本の皆さんは、
どんどん世界に出て、
「世界のArtistとして活躍して欲しい」
僕は心からそう願っています。
僕と一緒に世界で活動しましょう。
日本人の素晴らしい才能を世界で証明しましょう。
僕は皆さんの参加を心から期待しています。

追伸:

早速多くのメッセージを頂きました。
大変申し訳ありませんが、
僕はまだ体調が万全ではなく、
それでいて世界に作品発表しなければならずとても忙しいです。
ご返信は出来ません。お許し下さい。

ただこれだけは書いておきます。
もしご自分に本当に才能があると思うなら、
あるいはあるかないか知りたいと思うなら、
単純に評価してもらう人の種類と数を増やすべきです。
種類と書いたのは「文化の違う人達」の意味です。
日本の写真文化は個人的な差はあれど文化的な意味合いでは単一な気がします。
評価する方の審美眼がほぼ同じである事も写真文化の発展を妨げている様な気がします。
僕に言わせるととてもつまらないのです。
「井の中の蛙の世界です」

世界に一歩出ると、
まず驚くのは評価の物差しが違う事です。
この事に大きな文化の違いを感じました。
そして次に驚いたのは、
国籍人種を超えて、世界中にファンが出来る事です。
僕の写真を見た方が日々世界中でファンになっていくのです。
こんな楽しい事、嬉しい事はないです。
素晴らしいです。

僕は日本における写真の協会の様な団体には、
一切所属していません。
一度世界に出たなら、
日本人としての誇りは常に持っていますが、
写真家としては世界のArtistを目指したいです。
日本の島国だけが持つ変な価値観には囚われたくありません。
Artistにとって最も大切なのは「自由な発想」です。
なかなか日本人は若い方でも僕の様な「意識」を持つのは大変でしょう。
しかし忘れないで下さい。
「意識・テーマ・戦略」がなければ世界では通用しません。
なかなかこの3つが備わっている方が少ないのが現状です。

また今僕は米国で大きく紹介され出しました。
もちろん米国には優れたArtistが多数いるはずです。
それなのに日本人の僕が特集されているのです。
このチャンスこそ活かさなければいけません。
「チャンスは2度ない!」
僕の座右の銘です。
作品では最大限に才能を発揮して、
また戦略では知恵を絞らなければ大きなチャンスを逃す事になります。

それこそ最近New Yorkの女性コラムニストが僕の事を書きました。
僕の作品とノーベル賞作家の川端康成氏を引き合いに出して論じています。
In Snow Country. Shiraishi And Kawabata
タイトルがいきなり「雪国。白石と川端」ですから。
....describes himself as a Samurai photographer.
「…自分の事をサムライ写真家と説明してる。」そうも書かれています。
ハハハハ。このコラムニストはかなりのインテリですね!

いずれにしましてもこういうチャンスを逃してはいけません。
世界は待っているのです、僕が作品を発表するのを!
(#^.^#)
そういう「意識」と行動するための「戦略」が絶対に必要です。
今既に仕事を持っているなら、わざわざこれから、
こんなちっちゃな日本でプロになろうなどと考える必要ありません。
世界に出て『Artist』を目指しましょう。
どうか皆さん頑張って下さい!
僕の後に続いて下さい。
本当に期待しています。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
★ケント白石 写真家のCafe「てふてふ」
青い池ライトアップ期間中のOpen Time : 13時~22時 不定休 写真術講座開講中
Tel:0166-92-5137
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ケント白石 写真家の宿「てふてふ」

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