竹林亭白房

小柳「お菊の皿」★落語

□本日落語一席。
◆春風亭小柳「お菊の皿」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
池袋演芸場、令和3(2021)年4月19日(池袋演芸場2021年4月中席)。
初めて聴く落語家かと思って番組表からチョイスしてみたが、調べてみると、2015年に『柳家喬太郎のようこそ芸賓館』に出演していた高座を一度聴いていると記録にあった。そのときの演目は「新聞記事」。
2015年というと、小柳が真打に昇進した年のようだから、それを記念して出演したという趣向だったのか。

今回聴いたもので、小柳は、名ビラを指して読みは「こやなぎでなくこりゅうです」と念を押していた。落語ファンなら、落語家の名についた「小」は著名な名跡につけられた芸名だと知れるはず。三遊亭遊三の弟子で三遊亭小遊三、柳亭痴楽の弟子で柳亭小痴楽、桂春團治の弟子で桂小春團治、桂米朝の弟子で桂小米朝など、東西を問わず、同様の例は多い。

さて、この春風亭小柳の師匠は九代目春風亭小柳枝である。ちなみに、この九代目小柳枝の師匠は柳枝でなく、四代目春風亭柳好だが、ちゃんと柳枝という名跡はある(当代は九代目)。
おもしろいなと思ったのは、九代目春風亭小柳枝の弟子だからといって、「小」をつけて「小小柳枝」とはできないところだ。いや、あってもいいのかもしらんけど。でも、やっぱりへんか。
だから、小柳枝の弟子には「小」をつけるのでなく、「枝」を取ったということになるのか。「柳」を取ってもいいのかもしれないけれど、それだと「小枝」となって、これは現存する上方落語家の名跡だ。

調べてみると、春風亭小柳を名のった落語家は過去に五人いるようで、なんとそのうちの一人はかの三代目桂三木助だと知る。二ツ目時代に五年ほど小柳で活動していたようだ。
いずれにしても、過去五人は真打名でなかったということでか、今回聴いた小柳はとくに六代目とは称していないようである。してみると、今後また改名(襲名)はあるのだろうか。それとも、当人が小柳の名を大きくすれば、生涯小柳でいくことになるのか。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る