□本日落語一席。
◆柳家喬志郎「きつねつき」(寄席チャンネル『東陽町演芸場 produced by 寄席チャンネル』)。
令和2(2020)年6月10日OA。
聞いたことのない噺だ。新作か?とも思ったが、のちほど『増補 落語事典』を確認して古典としてあると知った。『増補 落語事典』によれば、「狐つき」と題する落語は三席ある。
◆柳家喬志郎「きつねつき」(寄席チャンネル『東陽町演芸場 produced by 寄席チャンネル』)。
令和2(2020)年6月10日OA。
聞いたことのない噺だ。新作か?とも思ったが、のちほど『増補 落語事典』を確認して古典としてあると知った。『増補 落語事典』によれば、「狐つき」と題する落語は三席ある。
今日聞いた喬志郎のものは、そのうちの一つだが、設定が微妙にかわっている。主人公の狐夫婦が人に化けて営んでいたのが、喬志郎はうどん屋だったが、『増補 落語事典』に載るものは稲荷寿司屋である。また、近所に狐つきの男が出てそれをなおしてやるのが、喬志郎は狐夫婦の妻のほうだが、『増補 落語事典』に載るものは夫の役割となっていた。その他、もうすこし相違がある。
さて、喬志郎は速記などをもとに独自に再構成したものか、それとも、誰かすでにいる演じ手から稽古をつけてもらったものか。
なお、川戸貞吉『落語大百科』にも、「狐つき」の項目があるが、これは喬志郎が演ったのとはまったく異なる噺。『増補 落語事典』に載る三席のうちの一つとしてあるが、これは別名「熊沢蕃山」と言うらしい。これもまためずらしい噺のようで、自分は聞いたことがない。