□本日落語一席。
◆古今亭志ん朝~五代目古今亭志ん生「大工調べ」(リレー落語)(hachette『古今亭志ん朝』秘蔵音源CDコレクション2)。
東京有楽町ビデオホール、収録日不明※ニッポン放送『演芸くらぶ』昭和38(1963)年9月4日OA。
志ん朝が大工の棟梁と家主の喧嘩場までを演り、志ん生が奉行の取り調べ場面を演るという絶妙のリレー落語である。これが逆だとまた違ったテイストにはなるだろうが。
昨今、「大工調べ」というと、だいたいは喧嘩場までで切る型が一般的だろろうか。この音源での志ん朝も、「『大工調べ』の序で失礼いたします」のような言いかたで収める。ただ、実質的にはこれは序でなく、ここまでが大半というか、三分の二くらいの感じではないだろうか。だから、客もここまで聞かされれば、まあ、ここで終ってもいいかという満足感があるような気がする。
今回志ん朝は、その「序」部分の冒頭棟梁と与太郎のやりとりを省いて、いきなり与太郎が家主のところへ駆け込む場面から入った。これは時間の制約によるものだろうか。
また、落語とはまったく関係のない話だが、この公演が行われた有楽町ビデオホールというのは、どういう会場だろう。今でこそビデオという言葉に何のひっかかりもないが、この1963年当時は、家庭にビデオというものがまったくない時代である。
◆古今亭志ん朝~五代目古今亭志ん生「大工調べ」(リレー落語)(hachette『古今亭志ん朝』秘蔵音源CDコレクション2)。
東京有楽町ビデオホール、収録日不明※ニッポン放送『演芸くらぶ』昭和38(1963)年9月4日OA。
志ん朝が大工の棟梁と家主の喧嘩場までを演り、志ん生が奉行の取り調べ場面を演るという絶妙のリレー落語である。これが逆だとまた違ったテイストにはなるだろうが。
昨今、「大工調べ」というと、だいたいは喧嘩場までで切る型が一般的だろろうか。この音源での志ん朝も、「『大工調べ』の序で失礼いたします」のような言いかたで収める。ただ、実質的にはこれは序でなく、ここまでが大半というか、三分の二くらいの感じではないだろうか。だから、客もここまで聞かされれば、まあ、ここで終ってもいいかという満足感があるような気がする。
今回志ん朝は、その「序」部分の冒頭棟梁と与太郎のやりとりを省いて、いきなり与太郎が家主のところへ駆け込む場面から入った。これは時間の制約によるものだろうか。
また、落語とはまったく関係のない話だが、この公演が行われた有楽町ビデオホールというのは、どういう会場だろう。今でこそビデオという言葉に何のひっかかりもないが、この1963年当時は、家庭にビデオというものがまったくない時代である。
ホームビデオがなかった時代でも、放送業界内でビデオは使われていたのだろうが、その言葉はふつうに流通していて、それは一般市民にも多く認知されていたのか。この世相はちょっと気になった。
そして、この有楽町ビデオホールという会場は、何を目的としたホールなのかといったことも。