竹林亭白房

小遊三「蜘蛛駕籠」★落語

□本日落語二席。
◆三遊亭小遊三「蜘蛛駕籠」(NHK総合『桂文枝の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和3(2021)年5月9日OA。
尺が十分程度といったこの番組でかけるには微妙なネタである。さて、どんなふうに演るだろうと聞いていると、酔っぱらいのループを通常より一回程度多くしたくらいで、「どこまでいっても終んねえ」と言って落げていた。つまり、「蜘蛛駕籠」の「蜘蛛」が関係しないところで切ったわけだ。

なるほど、これで終えてしまったか。上方落語だと、「わあわあ言っております」で切るような手法と同じだ。いや、上方落語の「住吉駕籠」で「わあわあ……」型はたぶん聞いたことがないが。

定席の寄席サイズだと十五分くらいでなんとか終れるだろう。小遊三だったら定席は主任か。それなら、二十分もしくはもうすこし長く演れて、ちゃんと「足が八本」の「蜘蛛駕籠」の「蜘蛛」で落げることができる。
でも、もしかしたら、小遊三はふだんでも「蜘蛛駕籠」を演るときは、この型なのだろうか。もう一度何かで聞いてみたいものである。

ちなみに、過去『演芸図鑑』で「蜘蛛駕籠」を演ったのは、入船亭扇遊である(『柳亭市馬の演芸図鑑』2018年10月14日OA)。たぶん扇遊は最後の落げまで演ったのではないだろうか。

◆『笑点』大喜利:六代目三遊亭円楽(司会)/林家たい平・林家木久扇・二代目林家三平・三遊亭好楽・三遊亭小遊三・春風亭昇太(日本テレビ『笑点』第2760回)。
日テレ麹町スタジオ、令和3(2021)年5月9日OA。
日テレは、なんで円楽に司会をやらせたのだろう(一時的にせよ)。こんなだから、学級崩壊などと言われてしまうように思うのだが……。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る