Chicago51

ギター、ジャズ、BABYMETAL...ぼちぼちと

モーダル

2017年02月03日 | Jazz CD


ワテが最初に覚えたジャズ用語は
マイルス・デイビス

テイク・ファイブ
だったと思うんス。

マイルス・デイビスのアルバムは10代の頃、LPとCDを数枚持ってやして、
この 『Kind of Blue』 のLPもたぶん実家の押し入れにまだ眠ってるハズ。
ところが、Amazon 覗くと、やたら別テイクを追加収録した 2016年CD盤が発売されてるやありまへんか。

スウィング、ハード・バップをかなり聴き込んだこのタイミングで
(ビ・バップは 『Minton's Playhouse ~』 以外聴いてるよーで聴いてない。)
モード・ジャズの完成形をお取り寄せww


Miles Davis / Kind of Blue



★★★★★

Disc 1
1. So What
2. Freddie Freeloader
3. Blue in Green
4. All Blues
5. Flamenco Sketches
6. Flamenco Sketches(Alt.Take)
7. Freddie Freeloader(Studio Sequence 1)
8. Freddie Freeloader(False Start)
9. Freddie Freeloader(Studio Sequence 2)
10.So What(Studio Sequence 1)
11.So What(Studio Sequence 2)
12.Blue in Green(Studio Sequence)
13.Flamenco Sketches(Studio Sequence 1)
14.Flamenco Sketches(Studio Sequence 2)
15.All Blues(Studio Sequence)

Disc 2
1. On Green Dolphin Street(Album Ver.)
2. Fran - Dance
3. Stella By Starlight(Album Ver.)
4. Love For Sale(Album Ver.)
5. Fran - Dance(Alt. Take)
6. So What(Live April 9th, 1960)

Miles Davis (tr)
Cannonball Adderley (a sax)
John Coltrane (t sax)
Wynton Kelly (p) -on Freddie Freeloader-
Bill Evans (p) -on all others-
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobbs (d)

Recorded at Columbia 30th Street Studio, NYC,
May 26,1958, Mar 2,1959, Apr 22,1959
except for Disc2 #6
Disc2 #6 Recorded in concert at the Kurhaus, Den Haag, Holland on Apr 9,1960


モーダルねぇ

コード進行ではなく、モード(旋法)に基づく旋律による進行。
すべての音が等価。
スケールからの開放。
・・・

旋法とは何ぞや?
とか興味ある方は他をあたっていただくとして...
そんなもんマイルスの代表曲である1曲目を聴けば(弾けば)一発でわかる。

ハーモナイズド、コードによる進行が主で、ハード・バップ好きなワテにゃ、この違いがより明瞭ですな。

自由ではあるが、定跡に帰結できないが故の
窮屈さ っちゅーか 張力 っちゅーか
が齎す緊張感がヒシヒシと伝わりやす。

当然、ジャズの Jazz たる所以

アドリブ

一発録り

と、
Miles Davis の存在が占める部分が大きんでしょうが。

Miles Davis という個と、このセッションの特異性については、
”IMPROVISATION IN JAZZ ”と題された ビル・エヴァンスの筆による
ライナーノーツをご一読いただきたい。
いきなり "Japanese”という、このセッションとなんら関わりのなさげな単語から始まる名文ですわ。
エヴァンス・シンパのワテにゃ、これだけでも価値がある。


にしても、同じ ”モダン・ジャズ”というカテゴリー、しかもほぼ同時期に栄えてながら、
ハード・バップに比べ、モード・ジャズは
よりモダンでアーバンな香りがプンプンしますな。
とても昭和三十三年に録られた音楽とは思えん。 今なお最先端や。


スタンダードをメインに演ってる Disc2 のほーがワテなんかにゃ「ほっこり」和みやすが
・・・
最後のライブでモーダル大爆発!
ジミーポールのリズム隊がめっちゃカッコええんですが、
それを超越して
コルトレーン大噴火!!
こげな超弩級のスケールとパワフルなノンストップ演奏をできる人間を他に知らん。




10代の頃のこのアルバムの感想は
コルトレーンと、ビル・エヴァンス凄え!!」
「ジャズの花形はサックスとピアノ」
「ジャズにゃギターいらん」
だったんすが、改めて聴いてもこの感想はそない変わりまへんわ。



 


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